雪が降りました。

雪が手のひらに落ちて、水となったらそれは雪とは言わないでしょう。雪だった何かは水となって、その水もまた、何かに姿を変えるでしょう。

私たちも同じ、雪のように溶けたら、この身が無くなればまた次の姿へ変えていくのでしょう。

空気の中に、水の中に、全ての中に人であったもの、雪であったものはいるのでしょう。

私たちが、この白く冷たいものをみて、雪と分かるのは教えてくれた人がいたから。
人を殺してはいけないと分かるのは、教えてくれた人がいるから。
自分1人で生きているように見えて、多くの人に支えられている。この身体も自分のものではない。人から与えられて、与える身体なのかもしれない。

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