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ブラインドサッカー体験会

ブラインドサッカーとは

視覚に障がいのある選手がおこなうサッカーは、障がいの程度によって「ブラインドサッカー」「ロービジョンフットサル」という2つのカテゴリーに分かれています。いずれもフットサルをもとに考案されたスポーツで、感覚を研ぎ澄ませ、声や音、仲間を信じる気持ちを頼りにプレーする5人制サッカーです。

引用:https://www.b-soccer.jp/blind_soccer

ブラインドサッカーで使うボール

参加経緯

何がブラインドサッカー体験に参加するきっかけになったのかというと、私が所属しているゼミで4年生が卒業論文のため、実施したことがきっかけです。

それに加え、講義の中でブラインドサッカーという存在もしていましたし、ゲストスピーカーという形でブラインドサッカー協会の方からご講演していただき、興味を持ったのも今回参加してみようというきっかけになりました。

体験会に参加者

mixsence名古屋とは

Mix Sense₍(ミックスセンス)名古屋は東海圏・愛知初のブラインドサッカーチームです。

チーム名の由来はsix sense(第六感)とmix(混ざりあう)と言う言葉を掛け合わせたところからきています。

目隠しをした状態で周りの声やボールの音を聞いて、頭の中でイメージして行うブラインドサッカーはチームメイトとのコミュニケーションと信頼が欠かせないスポーツ。

『見えない』世界でピッチを全力疾走で駆け回り、ときに激しくぶつかり合いながらも、華麗で迫力のあるプレーは 『見える』を超える‟何か”がきっとあるはず。

ブラインドサッカーを通して多くの人が出会い、人と人が繋がっていく場所になるように。 そして、障害の有無に関係なく、様々な感性が混じり合うように。

引用:http://mixsense-nagoya.spo-sta.com/page/7215

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Mix Sense₍(ミックスセンス)名古屋の方々を紹介

やってみて感じたこと


①見えることの重要性とありがたみ

皆さんは目を閉じて歩いたことはありますか?目を閉じて走ったことはありますか?目を閉じてサッカーしたことがありますか?

この問いにほとんどの人が「いいえ、したことありません」と答えるでしょう。
それもそのはず。目をつぶる意味もなければ、危険で怖くて、難しいことをわざわざする人はそうはいないからです。

ブラインドサッカーはその危険で怖くて難しいとみなさんが感じたことをやるのです。目を閉じ、歩いて、走って、ドリブルして、シュートを打ちます。もちろん攻撃だけではなく、守備も行います。味方の声とサッカーボールの鈴の音を頼りに動く。

しかもその音を瞬時に聞き分け、味方を100%信じて行動に移します。味方といえど指示通り動くことに抵抗ありますよね?

私達は普段普通に見て、判断し行動に移す。そのことをできることが当たり前ではなかったと感じるとともに視覚は大事なんだと実感した。

ボールの鈴の音と声を頼りにボールタッチへ


【できないと決めつけないこと】

ブラインドサッカーをして思ったことは、ハンデを抱えられてる方々に対して、できないと決めつけていることが多いということ。

アイマスクをして私達ができないこと、難しいことをいとも簡単に行える。一方で、私達が簡単にできることがハンデを抱えられてる方々は難しい。健常者もハンデを抱えられてる方々も等しく、得意なこと、苦手なことがあるだけなんだなと感じた。

我々にとって視覚情報があることが当たり前であって、ないことは今は考えられない。アイマスクをした際、人において視覚情報というのはどれだけ大切かということが身をもって体感できた。また、音はこの世に溢れていて、聞きたい音に集中すると他の音や動作がおろそかになり非常に危険であると感じた。これはブラインドサッカー内に限らず、きっと日常生活でも同じことが言える。そのため、偏見の目を捨て、各々がほんの少しの配慮心を持つことが、より社会にとって有益であるの感じた。

声だけでボールタッチへ

ブラインドサッカーにおけるこれからの課題と可能性

ブランドサッカーには「年齢」や「障害の有無」などに関わらず行える競技であると同時に、様々な性別や年代におけるコミュニケーションツールになると感じた。
ブランドサッカーは、上記で述べたように全員ハイマスクをする。そのため、盲目や弱視の方々と目が見える健常者、サッカー経験者、未経験者などが一緒になって行えるスポーツ競技である。また、競技の際には掛け声が必要である。「右、前」などの掛け声が必要である。その中でどのように伝えてほしいのか、伝えるべきなのかを話し合う必要もある。どんな情報を教えてほしいのか、どんな時に教えてほしいのかなど対話が必要になる。選手間でもどこに自分がいるのかなどを示す必要もある。そのため、自然とコミュニケーションが生まれる。私たちは、当たり前のように区別し、時には差別をしている。コミュニケーションをすることで、お互いが認め合うことに繋がる。そして、それが広がり社会的な認知に繋がれば、よりよい方向に進んでいくのではないか。これが、ブランドサッカーに感じた可能性である。

課題としては、どう認知させていくか、如何に体験させていくのかというところだと思う。やはり、名前を知っていても体験したことがない!、そもそも知らないなど多くの人がいる。そして、体験してもらった後にいかにハンディキャップのある方々を理解してもらうのかにつなげる必要がある。

ただ課題も可能性である。私はブラインドサッカーの可能性を信じている。私自身もブラインドサッカーを始め、社会的なことに取り組んでいきたい。

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