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国民民主党を擁護する声が支持者からは出てるけど…

昨日、国民民主党の前原さんが新党を立ち上げた。これに対して、国民民主党の支持者からは、怒りの声や国民民主党を擁護する声があがっている。気持ちは分からなくもない。比例復活の議員も引き連れ、京都新聞の事前の報道を誤報と言い、党内議論も経ないまま、無茶苦茶な離党をしたからだ。Twitterにも書いた通り、タイミングとしては最悪だっただろう。
ただ、よく考えて欲しい。別に前原さんらを擁護するつもりは無いので、誤解して欲しくないが、今の国民民主党は、トリガー条項が代表されるように、与党に自分たちの意見を聞いてくれたら、予算案に賛成するよ、味方してあげる…といった、政治的取引や駆け引きで政策を実現しようとしている。ここで、問題なのはそういった手段ではない。(好ましい方法ではないが)与党と確かな約束、いわば確約を得ないまま賛成してしまうことだ。事実、春にも国民民主党はトリガー条項の検討の答弁を岸田首相から引き出したとして、予算案に賛成している。その後はご存じの通り、検討に終わっただけで、国民民主党の意見が反映されることはなかった。
今回も同じことになるのではないか?と思う。今の国民民主党のやり方は自民党にとって都合が良い。言い方を変えれば、自民党に利用されている。だから、現在の玉木代表路線に反発してもおかしくはないと個人的には思う。加えて、玉木代表は野党共闘に否定的だ。巨大与党に立ち向かうには、政策を擦り合わせる必要があるが、野党共闘するしか道はない。そして、国民民主党の支持率も上がってないから、おそらく議席は増えないだろう。ましてや、国民民主党単独で政権を奪取するのは、夢のまた夢である。そうした中で前原さんらは国民民主党に見切りをつけ、新党を立ち上げたのだと思う。
党名にもなっている通り、教育の無償化は素晴らしい政策だから、是非とも他の野党を巻き込んで実現して欲しい。国民民主党を擁護したい気持ちは分からなくもないが、冷静に物事を見る必要がある。

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