深山ユウ

趣味とストレス発散で文章を書きます。今のとこ小説とかエッセイとか。推しと飼い猫のために…

深山ユウ

趣味とストレス発散で文章を書きます。今のとこ小説とかエッセイとか。推しと飼い猫のために働いている。

マガジン

  • 怒らない恋人

    彼氏の女友達の存在に悩まされている女性と、女友達と恋人の間で板挟みになる男性の恋愛小説。連載中。更新遅いです。

  • VSシリーズ

    日常のささやかなバトルを書いた短篇小説まとめ

最近の記事

不器用な私ができない「普通」のこと

■エプロンの紐を後ろで結ぶのが下手。後ろでクロスするタイプのエプロンとはできるだけ出会いたくない。 ■段ボールを開けようとしてもガムテープがなかなか剥がれない。カッター必須。「刃物厳禁」の段ボールは最大の敵。 ■折り畳み式のエコバッグや傘を使うと初期状態がわからなくなる。 ■「不器用さんでも簡単に出来るヘアアレンジ!」が一回もできたことない。 ■コロコロの捲り口を見つけるのが壊滅的に遅い。最終的に見つからない時もあるので、変なとこから破っちゃって負の連鎖。「斜めカット

    • 飼い猫が猫草好きすぎてちょっと引いてる

      • 【連載小説】怒らない恋人/第二章:2

        前回の話 「……で。その先輩がね、ほんとにムカつくの。私にばっかり仕事押し付けてくるし。ちょっとミスしただけなのに、ずっと文句言ってきて。この前なんか……」  俺の向かい側に座っている莉奈は、職場の先輩女性社員がいかに意地悪で無能なのか延々とプレゼンしている。俺は莉奈の話よりも、ふかふかすぎるソファーの座り心地が気になって落ち着かない。莉奈の話はほとんど聞いていないけれど、最終的に投げ掛けられる「ねえ、私が悪いのかな? 」という問いに「莉奈は間違ってないよ」と答えてやれば

        • 【連載小説】怒らない恋人/第二章:1

          「いやー。社交辞令のつもりだったんだけど、まさかほんとに誘ってくるとは思わなかったよ」  先輩がそう言ったのは、居酒屋の飲み放題コースも終盤になった頃だ。  俺の向かい側に座っている先輩はだいぶ酔っているようで、瞼がほんのり赤くなってなかなか視線が合わない。  先輩とは職場で軽く挨拶を交わす程度の仲だったが、先日、たまたま帰り際に世間話をし、「いつか飲みにでも行こうぜ」と誘われたので、その日の夜にいくつか居酒屋の候補を絞って、翌日には連絡した。  先輩はしばらく都合がつかな

        不器用な私ができない「普通」のこと

        マガジン

        • 怒らない恋人
          8本
        • VSシリーズ
          4本

        記事

          【連載小説】怒らない恋人/第一章:完

          前回の話  莉奈が潤也にフラれたらしい。その報告を聞いたのは、大輝の部屋でだった。  その日は、記念日を忘れていたお詫びに大輝が手料理を振る舞ってくれると言ったので、私は仕事が終わってから真っすぐ大輝が住むアパートに向かった。「記念日のことは気にしなくていいから」と何度も大輝に言ったのだが、私はそれなりに楽しみにしていた。というか、かなり楽しみだった。大輝の手料理を食べるなんて初めてだ。  でも、私を部屋に迎え入れた大輝の第一声はこうだった。 「莉奈が大変なんだ」  怒

          【連載小説】怒らない恋人/第一章:完

          【連載小説】怒らない恋人/第一章:5

          前回の話  私と大輝が初めて出会ったのは、恋活のパーティーだ。婚活ってほど重たいわけでもないけど、恋愛相手を探しているから、それなりにみんなが真剣。男性と女性が10人ずつ集まって、立食パーティー形式で行われた。  だけど、私は最初から大輝のことを狙ってたわけではない。素敵な人がいるな、とは思っていた。誰とでも気さくに話して、聞き上手。見た目も平均以上。  でも、大輝はたくさんの人に囲まれていたし、人気がありそうだったから、アプローチする自信が無かった。きっと彼は一番人気だろ

          【連載小説】怒らない恋人/第一章:5

          【連載小説】怒らない恋人/第一章:4

          前回の話  大輝と莉奈を引き離したい私の思惑とは裏腹に、大輝はますます遠慮が無くなっていた。飲み会で4人が対面したことをきっかけに、私の前で莉奈の話をしてもオッケーだと勝手に解釈してしまったらしい。おかげで、私と大輝のメッセージのやり取りには、莉奈の名前がずらりと並んでいる。試しにメッセージ内の検索機能を使って莉奈の名前を数えてみたら、私の名前よりも莉奈の名前の方が多くて悲しくなるだけだった。何やってんだ、私は。  まあでも、莉奈は以前ほど正体不明の謎の存在ではない。そのこ

          【連載小説】怒らない恋人/第一章:4

          遠距離恋愛は待たなくていい

          遠距離恋愛をしていたことがある。めっちゃつらかった。 彼と付き合い始めて2ヶ月くらい。彼が仕事の都合で遠方に赴任してしまい、唐突に遠距離恋愛に足を突っ込んでしまった。新幹線使わないと会えない距離。 それにしても、なんで遠距離恋愛ってつらいんだろう? ほんと、あの時期は気が狂いそうになったよね! 会えないからっていうのはもちろんなんだけど、近距離でもお互いに仕事が忙しくて会えないカップルもいる。実際、私も仕事で忙しくなって彼にずっと会えなかったこともある。でも、遠距離恋愛の

          遠距離恋愛は待たなくていい

          一口あげるハラスメントVS絶対いらないハラスメント

           トレイの上に乗った石鍋がじゅうじゅうと不吉な音を立てている。ショッピングモール内のフードコートでは色々なものが注文できるのに、梨花が注文したのは、よりによって石焼ビビンバだ。辛さと熱さを兼ね備えた、私にとっては理解不能な食べ物。辛味も熱も痛みに繋がるのに、どうしてわざわざ金を払ってまで痛みを感じようとするのだろう。 「一口あげるよ」  突然、梨花がビビンバを差し出しながら言った。私は自分で注文したオムライスを食べ始めようとしていたところだったけれど、梨花の一言で石鍋の熱

          一口あげるハラスメントVS絶対いらないハラスメント

          バレンタインは美味しいチョコレートを食べる口実でしかない。チョコレート食うぞ。

          バレンタインは美味しいチョコレートを食べる口実でしかない。チョコレート食うぞ。

          「任せるよ」VS「人任せにしないで」

          『お店どこにする? 』 『晴香の好きなとこでいいよ。どこでもいい』  咲希から返ってきたメッセージがあまりに予想通りだったので、流石にうんざりした。  咲希は昔から「どこでもいい」ばっかり。遊びに誘ってもいつも受け身で、「どこでもいい」「なんでもいい」「任せるよ」のオンパレード。  学生の頃はそれでよかったかもしれない。でも、今はもうお互い立派な社会人で、お店だってスマホひとつで簡単に調べることができる。それなのに、調べようとしない。仕事が忙しくてしばらく会っていなかった

          「任せるよ」VS「人任せにしないで」

          面白い本は読み終わるのがもったいない。でも読みたい、読み終わりたくない。

          面白い本は読み終わるのがもったいない。でも読みたい、読み終わりたくない。

          自然な出会いVS不自然な出会い

            「亜美は素敵な彼氏がいていいなぁ。私も恋愛したい。でも、私は自然に出会いたいんだよね」  悪意がない佳奈恵の言葉にちょっとだけモヤる。  「自然な出会い」ってなんだ? つまり、私と彼氏の出会い方は不自然ってこと?  確かに私は彼氏と婚活パーティーで出会ったけど、今時、婚活とかマッチングアプリを不自然と考えている方が遅れてるんじゃないかな。  そもそも、自然な出会いって具体的にどんな出会いだ。口にパンを咥えて曲がり角でぶつかって「どこ見てんの! 気をつけなさいよ! 」みた

          自然な出会いVS不自然な出会い

          スマホの予測変換と一度真剣に話し合いたい。「しかも」を「歯科口腔外科」に変換するのはいかがなものか。私がそのまま記事を上げていたらどう責任とってくれたのですか!

          スマホの予測変換と一度真剣に話し合いたい。「しかも」を「歯科口腔外科」に変換するのはいかがなものか。私がそのまま記事を上げていたらどう責任とってくれたのですか!

          1人で草むしりをしたい

           田舎で生まれて田舎で育っているのに、田舎暮らしが合わない。 「昨日の夕方、あなたの車が隣町のスーパーに停まってるの見たわよー。どこかに出かけてたの? 」  見ず知らずの人が、私の車のナンバーを覚えている。いや、見ず知らずの人だと思っているのは私だけなのだろう。相手からすれば、私は同じ地域で育った仲間で親戚のような存在なのかもしれない。  だけど、私は他人に興味がない。近所に住んでいる人とは、すれ違った時に挨拶をする程度の関係が心地よいと思っている。  草むしりが大嫌い

          1人で草むしりをしたい

          「女子が好きそう」っていう謎カテゴリーが未だによくわかんない。雑穀米好きだったことないし。

          「女子が好きそう」っていう謎カテゴリーが未だによくわかんない。雑穀米好きだったことないし。