同居の家事レベル

同棲、結婚など同居には家事に関する揉め事が付きものである。どうしてだろうか?

お互い一人暮らしをしていたなら、自分が満足するレベルの家事は自分でできるはずなのに、なぜか2人になると揉める人が多いと聞く。この原因は、求める家事レベルを上げてしまうことにあるのではないか?

私はパートナーと同居をしているのだが、揉めたことがない。
同居する時にお互い家事レベルを上げないように気をつけたのもあるだろう。

例えば、一人暮らし期は私も彼も夕食は惣菜やコンビニ弁当で済ませることが多かったので、同居しても料理はしないことをデフォルトにした。冷凍食品を買ってあるので食べられるものはいつでもある。
彼は料理が好きなので時間があって気が向いた時は作ってくれる。私は料理が好きでないのでたまにしかしない。

また一人暮らし期は2人とも掃除は週1だったので、今も週1だ。2人で交互にやるのでむしろ負担は半分になった。

このスタイルでストレスは全くないしお互い一人暮らしに比べて家事は楽になっている。

そもそも一人暮らしの社会人で毎日 "ちゃんとした料理" をして、こまめに掃除をしている人なんてほとんどいないんじゃないか。
それが共働き夫婦になると "ちゃんとした料理" を毎日食べて、掃除の行き届いた綺麗な部屋に住んでいる人が多い。
なんで?仕事の量減ってないのに無理じゃね?
いや、実際2人とも、あるいはどちらかが無理をしているのである。

どうして同居すると高い家事レベルが欲しくなってしまうのだろうか?
これは自分が育った家庭と同居家庭を重ね合わせてしまうことが一因だと思う。
同居となると "家庭を作る" という意識が働くので、自分が知っている家庭、すなわち実家を模倣しようとするのだ。

ただ、時代が違うのでうまくいかない。
例えばお母さんが主婦あるいは時短勤務で毎日料理を出してくれる家庭で育った人が、2人ともフルタイムの共働きで同じ家事レベルを実現しようとしても無理に決まっている。
2人で協力するとしても、一日は24時間と決まっているから無理なのだ。

模倣すべきは実家ではなく、自分が一人暮らしをしていた時の生活である。
一人暮らし生活×2を目指せば何も無理する必要はない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?