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中学生のときに聴いた洋楽①1972年

 1972年に中学に入学し、その年の秋頃にビートルズで洋楽に目覚め、74年にEL&Pに出会ってから、プログレメインでいろんなロックを聴き始めていました。でも、ビートルズに出会う前から、なんとなく洋楽が耳に入っていたような気がします。そして、ビートルズを聴き始めてからは、かなり積極的にラジオの洋楽ベスト10番組などを聴くようになり、ヒット曲は案外耳にしていたのです。

意識して洋楽を聴くようになる前に、わたしの洋楽耳の基礎を作ったのは、多分こんな曲だったのだと思います。

Old Fashoned Love Song / Three Dog Night 1971

A Whiter Shade Of Pale(邦題:青い影) / Procol Harum 1967

 というのも、特に当時NHKのAM放送が、なぜかこういう洋楽をよく流していたんですよ。お昼に(今もやってる!)「ひるのいこい」という番組があるんです。この番組は基本農家や漁師の方向けのお便り番組なのですが、なぜかトークの合間に流れる曲が洋楽が多かったのですよね。そんな番組とかで(うちは農家ではなかったけど、なんか平日にお昼にラジオがかかっていて、そんな番組を聴いた覚えがあるのです) その他の民放AM番組でもスリー・ドッグ・ナイトはよくかかっていたように思います。

 そしてこんな曲がなんとなく耳に入りながら、ビートルズをきっかけに洋楽に興味が出て、今度は自分の意思で洋楽ベスト10みたいな番組を聴き始めたのでした。

ちなみに1972年というのは、こんな年でした。

1972年(昭和47年)の出来事
・1月 グアム島で横井庄一さん発見
・2月 札幌オリンピック開催
・2月 連合赤軍あさま山荘事件
・4月 ベトナム戦争でアメリカが北爆を再開
・5月 沖縄返還
・6月 ウォーターゲート事件発覚
・9月 ミュンヘンオリンピック 選手村でゲリラ事件
・9月 日中国交正常化
・12月 アポロ17号 アポロ計画終了

 世界的には、ベトナム戦争が泥沼化しており、一方ミュンヘンオリンピックでのパレスチナゲリラの事件とか、アポロ計画の終了とか、あんまり明るいニュースの無かった年です。国内では、あの札幌冬季オリンピックの年です。この時、わたしは生まれて初めて「冬季オリンピック」というものを認識したのですが、そうしたら生まれて初めて見たスキージャンプという競技で金銀銅独占とかで、これには妙に盛り上がった記憶があります。あとで、札幌オリンピックの記念写真集みたいなの買ったもんなあ…(笑) また、沖縄返還という明るいニュースもありましたが、一方あさま山荘事件なども起きていた年でした。

1972年の洋楽ヒットソング

 そんなわたしが当時よく聞いていた「懐かしい」洋楽です。これは、あくまで日本でヒットしていた洋楽ですので、当然ビルボードのTop10などとは、かなり違っていると思います。

Popcorn / Hot Butter

この曲はインストゥルメンタルですが、ものすごく流行ってました。モーグシンセサイザーが発明されてすぐにこんなことやってた人がいたのですね。調べてみると、オリジナルのリリースは69年で、この年ホットバターというグループがリメイクしたものみたいです。動画にはThe Popcorn Makersというクレジットがありますが、わたしが聴いた当時は間違いなくホットバターと紹介されていたはずです。

Holidays(邦題:愛の休日) / Michel Polnareff

この曲だけでなくTout Tout Pour Ma Chérie(邦題:シェリーに口づけ)なんかも、この頃爆発的に売れてました、ミッシェル・ポルナレフ。ちょうどこの年の11月に初来日のタイミングだったというのもあったのでしょうね。今聴くと、なんか井上陽水っぽくきこえましたが、こっちの方が先ですね(笑) ポルナレフというと、当時素っ裸で股間に帽子を当てただけの写真をジャケットに使ったアルバムが結構インパクトあって、記憶に残ってます。両手がフリーなのになぜか股間の帽子がそこに留まっていて「あれはどうやって支えてるのだ!」とかいってちょっと騒ぎになったアルバムがあったはずなんですが、あれは何年だったかなあ…。

It's Going To Take Some Time (邦題:小さな愛の願い) / Carpenters

カーペンターズもこの年に来日しており、かなり売れていたのですが、まだそれほどの大ヒットという感じでは無かったと思います。当時は、ミッシェル・ポルナレフの方がよくかかっていたような印象があります。カーペンターズの来日が大騒ぎになったのは74年です。

Starman / David Bowie

この曲は、日本で大ヒットしたかというと、案外そうでもなかったかもしれません。ただ、この印象的なサビのメロディはしっかり記憶に残ってましたね。アポロ計画が終わった年に、一連の宇宙ネタ最後の曲がこれだったのですね。


Alone Again / Gilbert O'Sullivan

この年の大ヒットというと、やっぱりこの曲でしょうか。とにかく売れまくったと思います。当時ちょうどビートルズに目覚めたころのわたしにとって、ちょっとこういう感じは刺激が少なかったように感じてしまいました。

Metal Guru / T.Rex 

洋楽のヒットチャートを聴くようになってすぐ、やたらと耳に入ったのは、T.Rexのこの曲だったと思います。世の中ではかなり売れていたと思うのですが、わたしには正直あまり刺さりませんでした…。それ以前のT.REXヒット曲なんかも、だいたいこの年に聴いていたんじゃないかと思うのですが、なんかこのバンドはそれほど好きになれませんでした。

Saturday In The Park / Chicago 

一方シカゴは結構気に入って聴いてましたねえ。この曲を聴いて、そういえば25or6to4(邦題:長い夜)とか、Questions 67 and 68とかが何となく耳に入っていたことを思い出したのでした。当時のシカゴはまだかなり政治色の強いバンドだったのですが、当時はそんなこと全く知らずに聴いてました。アルバムも聴いてみようかと思ったのですが、1st〜3rdまでが全部2枚組、ライブ盤はYessongsを超える4枚組というのを見て、ちょっとひるんでしまったのでした(^^)

 わたしのビートルズ以外の洋楽入門は、だいたいがこんな感じでした。そうして、翌73年は、プログレだけで無く、洋楽全体の超当たり年なのですね。そういう時代に、どんどん洋楽にのめり込んでいくわけです。

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