Leeds All Over というウェブサイトの記事の和訳です。

元記事はこちら。

はじめに

リーズは2020年夏にレンヌから1,700万ポンドでハフィーニャを獲得し、それがバーゲン価格だったことはこれまでに証明された。

加入から数週間でチームに馴染み、今季のクラブにとって最も影響力のあるアタッカーとなった。そんなセンセーショナルな活躍は必然的に様々なクラブの関心を集める。

シーズン初めにもリヴァプールからの関心は伝えられていたが、現在はリヴァプールが更なるテストを試みようとしているとの噂が浮上している。

Leeds Live が Futbol de Ingelaterra を引用した記事によれば、彼らは3,200万ポンドのオファーを提示したという。

そのようなオファーを笑い飛ばしつつ、何故リーズが受け入れるべきではないかという3つの理由を見てみよう。

倍額にすれば、考慮する「かもしれない」

オファー金額を低く設定することは相手がどれほどの価格で売りたいかを知るためには最適な方法だ。但し、今回はあまりにも露骨。

この金額を用意したとの報道の裏に真実があるのかは分からないが、もしもリヴァプールファンが考えるハフィーニャの基準金額なのだとしたら正しい評価には到底達していない。

その金額で何が得られるかを見たければ、似たようなケースで何が得られたかを見るのが合理的。

ウェストハムは2018年にフェリペ・アンデルソンを3,500万ポンドで獲得したが、2人の成績の差はリーズが3,200万ポンドよりも遥かに高い金額を要求できることを示している。

現在の市場では、この金額でハフィーニャほどの質の選手を見つけることはできないだろう。もしも彼を売却し、同じ質の選手を求めるなら不十分だ。

少なくとも2倍の金額が必要だろう。

売る理由がない

毎年夏を迎えると、ヨーロッパカップ戦に出場しないチームのスター選手への入札合戦が始まる。

アストン・ヴィラのジャック・グリーリッシュ、クリスタル・パレスのウィルフリード・ザハ、WBAのマテウス・ペレイラの3人は、トップレベルでプレーするチャンスのある「より大きなクラブ」に移籍するのではないかとの噂が飛び交っている。

多くの場合はそのようなクラブを離れて野心的なクラブに移籍することに意味があるが、リーズは違う。

プレミアリーグに昇格したばかりながら、上に挙げた3選手が所属するクラブよりも順位は上。1シーズンだけではリーズの成果がより優れているとは言えないかもしれないが、長期的な野心がそこにはある。

ハフィーニャのワンマンチームにはならない、ビエルサの下では既にワンマンチームではないのだから。この夏に向けて、リーズは2020年に昇格したあとと同じような方法で強化を図るというのが一般的な見方。

チームを立て直すのではなく彼のような選手たちを中心に再構築することが、そもそも彼らが契約した理由。エキサイティングな計画が進行中であると彼らは理解している。

替えが利かない

ゴールを奪えるトリッキーなウィンガーというと移籍市場では希少なタイプではないかもしれないが、ハフィーニャがそのカテゴリーに当てはまることは明らか。

しかし、それ以上に彼はリーズの右ウィングとして完璧にフィットする能力を備えている。

初のプレミアリーグで6ゴール9アシストを記録しただけで彼の存在の大きさは十分に伝わるが、ボールを持っていないときの驚異的な運動量や戦術理解力も兼ね備えている。

このブラジル人選手は多くの分野でヨーロッパのトップ5リーグの攻撃的MFとウィンガーの上位 10% に入っている。

90分あたりで相手のゴールに大きく近づくプログレッシブなパスが4.95回、インターセプトが1.14回、クリアが1.14回というデータは、リーズがボールを保持しているときにどこに置いておくべきかだけでなく、そうでないときに奪い返す方法もよく理解していることを示している。

彼が記録したゴール数やアシスト数を見込める誰かを探すことや単なる彼の代わりを探すことは難しくはない、彼のように強烈なプレスをかけられる誰かを探すことは難しい。