渋谷の落書きとアートビジネス。
朝から矛盾したニュースが気になってしまった。
東京・渋谷の街で、長年問題になっている「落書き」。年間の消去費用は、1億円にも上っています。取材に応じた渋谷区長は、落書きとの“いたちごっこ”に怒りをあらわにしました。
■防カメに“落書き犯”…罰金20万円
渋谷区・長谷部健区長:「自分の家の壁だったり、近所で関わっているところにですね、落書きをされてうれしい人なんて、いるわけなくてですね。明らかに犯罪なんですよね」
渋谷区の長谷部区長が、怒りの矛先を向けている、落書き。渋谷区では、街中の壁などへの落書き被害が後を絶たず、事件に発展する事態にもなっているのです。
東京都はバンクシーがヤッた落書きを認めて作品として管理している。バンクシーの落書きは芸術で社会的に評価されているから許されるという事だそうだ。
「なんじゃそりゃ」と思ったが、これがキッカケで落書きは事実上都内で許される行為になってしまっている。
私は吉祥寺の商店街の落書きを消す早朝ボランティアに参加した事がある。限定された地域だったが、落書き消しは永遠に終わらない作業の様に感じた。渋谷のファイヤーストリートなんて本当に大変だろう。
フューチュラ2000、スタッシュ、カウズ、クリンク、ラメルジー、コスト、フェイズ2など1990年代に活動していた犯罪者達の作品は世界中で高値で売買されている。現代アートビジネス。その頂点にバンクシーとバスキアがいる。
正直投資家や富裕層はもっとまともな分野に投資した方がいいのではないかと思うが。「金の使い方を他人に指図される筋合いはねぇクソやろう」と言われてしまえば全くその通りである。
グラフィティを愛するシュプリームニューヨークの本店がグラフィティアーティストにボムされてしまい、速攻で消したというニュースが昔話題になった。そんなもんである。誰だって他人や他所が犠牲になる芸術しか愛せない。