【初診】先生から先生へ

あれだけ長い長いと絶望していた予約待ちの期間は想像していたよりもずっと早く過ぎ、とうとう初診の日を迎えた。

 実を言うと、はじめの方は往生際悪くもっと早い予約がぽっかり空いていないかと何度か電話で尋ねたりしてて。でも、その焦りみたいなものは2〜3ヶ月もすれば仕事の忙しさ等々に押し流されていき、「今すぐ開始」と言われても逆に困る、くらいの気持ちにはないっていた。

本当にAIDに進んでよいのかどうかをじっくり冷静に考える意味でも、1年半という期間は決して長過ぎることはないなと今になって思う。

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当日は夫婦揃っての受診が必須。朝イチの診察だったので、ふたりとも午前休をとっていざ病院へ。

 必要な書類を書いて受付に渡したら、産科の特殊生殖外来へ通されます。「特殊生殖」という言葉のインパクトに一瞬ひるむ。そうか…特殊生殖か…。

そして、待合室で待つこと数分。

先生に名前を呼ばれ、まずは小さなカウンセリングルームに移動。そこでAIDに関する基本的な質問を受け、またしても待ち。しばらくして再び名前が呼ばれると、今度はもっと経験の豊富そうな先生が登場して、より細かい治療の話をしてくれた。もっと根掘り葉掘り聞かれるのかなと身構えていたけれど、おもったよりも良い意味で機械的。こちとら何人の患者抱えてると思ってんの〜という余裕すら感じられた。ただし、ないがしろにされるわけでは決してなく、患者に寄り添ってくれるホスピタリティを感じる。なんか…安心できる。私は素直にそう思った。

 そして、最後にカウンセラーの方とお話しを、ということでこれまた別のカウンセリングルームで(何種類あるんだ?)今度はもう少しメンタル面のお話をしてもらった。治療について夫婦ではよく話し合ったのか、子供への告知はどう考えているか等々を質問されたけどここでも大きな包容力を感じた。先生たち、みんな優しい…。

 3人の先生とお話をしたあと、次のステップへの説明を受けた。次回は、私のみの受診で「子宮卵管造影検査」。卵管が詰まっていたりしないかをX線で撮影してきちんと妊娠できる状態であるかをチェックする不妊治療の初歩的な検査だ。検査の予約をとって、お支払をしたらこの日は終了。

 診察費用:夫 10,010円/私 27,980円/計37,990円

(高くて恐れおののく夫婦であった。笑)

33歳♀東京在住。AID(非配偶者間人工授精)に挑戦する夫婦の記録です。※ただいま試験的にはてなブログと並走中