俺たちはどのフォントで文書を作るべきか

他人が作った文書を見ると、適当なフォントを使っていてビビる。それどころか、文書内で一貫していないことまである。今回は、現場における文書作成で、どのフォントを使うべきか考えていきたい。

環境としてWindows 11とOffice 365を想定した場合、以下のフォントが候補に上がる。分けると面倒なので、ゴシックと明朝をセットで考えるぞ。大体、見出しはゴシック、本文は明朝でいけるので。また、特別な理由(コードを書き揃えたいとか)がなければ、等幅でなくプロポーショナルなフォントを使うだろう。

  • MS Pゴシック/明朝

  • メイリオ

  • 游ゴシック/明朝 系

  • BIZ UDPゴシック/明朝

  • その他

メジャーなところはこの4つだろう。結論から言うと、消極的な選択として游ゴシック/明朝に、プラスアルファする形がベターかなぁ? という煮え切らない結論になる。ってことで順番に見ていく。

MS Pゴシック/明朝

これは古くからWindowsに搭載されているフォントで、字形が汚い。よって現代の民は使うべきでない。論外ってこと。

メイリオ

メイリオはWindows Vistaとともに登場し、一世を風靡した。今見ると妙に幅広で気持ち悪い。実際、1行に入る字数が少ない。またパワポなどでメイリオ一本でいくならいいが、一緒に使ってなじむ明朝体が無いため文書には不向きだ。

游ゴシック/明朝 系

Windows 8.1から搭載された定番のフォントである。字形も素直で使いやすいが、標準だと細すぎるので、Demiboldを使った方がいいだろう。もうこれでいきたいのだが、1つ問題がある。それは、オフィスソフトの図形の中にテキストを入れ上下中央揃えにしたとき、上にずれてしまうのだ。

理由は英字との親和性を高めるためらしい、詳しくはググってください。メイリオも同じ問題がある。だから脳死でセンタリングできず、図形の標準設定を書き換えるなどの工夫が必要だろう。

BIZ UDPゴシック/明朝

ユニバーサルデザインと銘打ったフォントで、つまり可読性が高いってことだ。実際游ゴシック/明朝よりなんかいい感じの顔立ちをしている。これを使いたいところだが、問題が2つもある

1つ目は、アンダーバーあるいはアンダースコア「_」がフォントサイズにより大変見づらいっていうか見えない。昨今の文書は、ファイル名やアドレスなどでアンダースコアが出てくるので、この問題が痛い。

2つ目は、なんと英数字の半角と全角の見分けがつかない。テキトーに文書を作るなら勝手に統一されるのでいいのか……? と思わないでもないが、ある程度文章を書く人なら間違いなく難色を示すだろう。スペースで適当に変換したときに、大体半角になっているはずだが歯切れの悪さを感じる。それに別のフォントに変更したときに、半角と全角の不統一が表面化するのでリスキーだ。

その他

HGなんとかフォントのことはよくわからない。UD教科書体は太すぎる。フォント名の末尾UIというフォントは、UI表示用に縮めたフォントなので文書策背に使ってはならない。例えばメイリオUIとかな。

結論!

游ゴシック/明朝のdemiboldが安全牌(アンパイ)である。上下中央揃えがずれる問題は、無視(一般の民はそこまで見てないので)するか標準設定をほかのフォントにしてしのぐのが良い。

ちなみにフォントなんて好きなの使って、埋め込めば(同梱すれば)良くね? って思う人もいるだろう。実際notoなどを埋め込めばよく、ワードとパワポはそれでいけるが、エクセル君は埋め込みに対応してない。

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