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「ぐへっ! これ、めっちゃうまっ!」を「あら、とってもいいお味」と言えるようになりたい

《なくても別に生きてはいけるが、あるとなんだかいいもの。これ、な~んだ?》

フライパン? まあ、たしかになくてもご飯は食べられるけど、あるとお料理できるもんね。でもその回答は以下の問いが出題されたときに答えよう!《パンはパンでも食べられないパンを、卵、砂糖、牛乳を混ぜたものに浸し、バターを入れ、両面焼き目がつくまでしっかりと焼き上げるために必要な道具といえば?》はい、次の方。

なになに? 
貯蓄? はいはい、そうきましたか。たしかに、その日暮らしで毎日をやり過ごすこともできますけど、やっぱり将来のことを考えたらあるほうがいいもんね、貯蓄。でもね、残念ながらこれも不正解。ううん。君が悪いわけじゃないの。「天国にお金は持っていけませんよ」と息子のお嫁さんに揶揄されるほどたんまりと老後の貯えを貯め込んでいそうな君が悪いわけじゃないんだ。こういう話になると、結局、国が悪いってことになるのかな、バカ野郎め。それとも私の口が悪いってことになるのかな、ど畜生め。

そろそろ飽きがくるので冒頭の問いの正解を書く。
答えは【品】だ。
別に品なんかなくても生きてはいけるが、品のある振る舞いができるほうがなんだか良さげだ。
そのことに気がついた私は、早速、品を買いに行くことにした。
重要なのはここ。
気がつくだけなら誰にでもできるかもしれません。しかし、すぐに買いに行くという行動に出ることが大事ですね。大急ぎでお店に行ってね。「くれくれくれくれ!!! 早く【品】くれ! 早くぅ!」これ、上品ですかね。
そもそも【品】を金で買おうとするな。貯蓄もないくせに。

さて、冗談はさておき、(←この切り返し、お上品)
「ああ、食った、食った。茶出せ、茶」
というよりも
「大変おいしゅうございました。食後にカモミールティーはいかがでしょう?」のほうが優雅に聞こえる。優雅な振る舞いは、余裕をもたらす。余裕のある人というのは洗練されて見える。たとえ内心「やっべ。財布に現金入ってたべか。支払いどうする……? 逃げる……?」と内心で焦っていようとも、余裕という名のバリアを張り巡らせておけば上品な人間に見えるのだ。お会計のときまでは。

他にも「~ですこと」で表現するという手もある。
EX)「あら、ドブですすいだような色合いのお召し物ですこと」
  「きゃぁ、可愛らしさの裏に狂気をはらんでいそうなワンちゃんですこと」
  

だが、お上品という武器には使い方が難しいものもある。

よく、くそじじいを上品に言い換えようとして「おうん〇おじい様」みたいになってしまうやつがある。〇んこって使っている時点で全然お上品ではない。

では、くそじじいをなんと言い換えればいいのか。
これはいたってシンプルで簡単なこと。「うふふふふ」だ。うふふふふと笑っておけば、だいたいのことはお上品になる。

他のケースにおける使用例を確認してみよう。

妻「あれ。冷蔵庫の中のプリンがない。知らない?」
私「うふふふふ」
妻「え、嘘。食べたの?」
私「うふふふふ」

いや、食べてないのにやったような雰囲気でてる。

人間、生きていると不満を口にしたくなることもある。そんなときも上品さでカバーしてしまえばいい。
「あら、美味しそうな不満ですこと。バジルで香りづけをしていただきましょう」
いや、不満を口にするってそういうこと?

あとは、野次を飛ばすときだ。
お嬢様にだって野次を飛ばしたいときはある。
「バカヤロー! 一回もバットを振らないで三振ってどういうことだぁ! この給料泥棒!」
     ↓
「なんというおバカちゃんなの。一度もおバットを振りもせず相手チームにワンアウトを献上つかまつるなんてどのようなご了見かしら。この方のことは、今後、怪盗サラリーと呼ばせていただきますわ」

あるいは「バカヤロー! 一回もバットを振らないで三振ってどういうことだぁ! この給料泥棒! ですこと」と後出しお上品という作戦も考えられる。

もう何がお上品で何がお下品なのかよくわからなくなってきたので、今日はここまでにしておきますわよ、おほほほほ。

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