ぷよぷよが楽しすぎてやめられないから、右手で執筆、左手でぷよぷよという偉業にチャレンジ中

皆さんは「ぷよぷよ」という超ハイテクエンターテイメントゲームをご存知だろうか。

最近Nintendo Switchのぷよぷよをやっているのだが、本当におもしろいぷよ。
いわゆる落ちゲーと呼ばれるジャンルのゲームで、いかに相手の毛を頭皮から落とすかを競う戦略シミュレーションゲーム、それが「つるつる」だ。
つるつるの本当におもしろいところは……あれ、いつの間にか気持ち悪い妄想ゲームの話に変わっていた。
つるじゃなくてぷよだ。

最近のゲームは本当に進歩していて、グラフィックやらグラノーラやらグラム数なんかがすごいことになっている。昔からあるシリーズ作品なんかも発売を重ねるごとにどんどん進化している。スーパーファミコン全盛期に育ったおじさんにはもうついていけないよ、とほほといった感じだ。ところで、とほほというのはもう死語だろうか。

ドラクエやFFにも手を出せなくなってしまったおじさんだが、今回Switchのぷよぷよをやってみて驚いた。
いい意味でスーパーファミコンでプレイしていたときと変わっていない。映像の美しさ(昔、妻とスーファミのぷよをやっていた頃、画質のせいか妻は赤ぷよのことをピンクぷよだと言い張っていたがSwitch版では紛れもなく赤だ)やキャラクターのバリエーション(なぜソニックがぷよに!?)は格段に進化しているのだが、ぷよぷよ本来の面白さはあの当時のままであり、私も思わず「お母さん、晩ご飯はカレーがいいな」などと壁に向かって話しだす始末だ。

画面上部から落ちてくる各色のぷよぷよを同色で四つつなげると消え、先に画面がぷよでいっぱいになってしまったほうの負けというゲームなのだが、今回Switch版をやってみて、このプレイ構造が優れていることを思い知った。
Switchのゲームでは四人まで同時対戦のできるものが多い。
すると画面を4分割にするのだが、これ、けっこう見にくい。単純にプレイ画面が4分の1になるわけだから、それは当然のことだ。
だが、ぷよぷよに関してはもともと縦のプレイ画面。横長のテレビに四つのプレイ画面が横に並ぶ。そのプレイ画面自体は一つだろうが二つだろうが四つだろうが、プレイする側に視覚的ストレスはない。縦のサイズ感は四人同時プレイでも同じなのだ。

ぷよぷよの醍醐味は、あのぷよっとした可愛らしいぷよぷよ達が気持ちよく消えていくことだろう。
中でも、連続してぷよが消えていく“連鎖”の快感といったらもう。

あの快感を味わいたくて、せっせとぷよを積み上げて連鎖を狙うわけなのだが、連鎖を狙いすぎて途中で積み上げ方がわからなくなることもある。どこに何色をおけばうまく連鎖が起こるのか、そこにリモコンを置けば妻は怒るのか、後輩との食事の場合やはり私が奢るのか、もうよくわからなくなるのだ。
たくさん積み上げたというのに、欲しい色のぷよが落ちてこないともう頭真っ白だ。そして頭が真っ白になったとき人は必ず「パニパニ、パニパニ、パニパニパニック」と言わなければならないし、そんな事を言ってる間にぷよが上まで積み上がってしまい、ばたんきゅーだ。

しかし私はばたんきゅーになっても大丈夫な裏技を知っている。もう一度ゲームを始めればいいのだ。
積み上げてはばたんきゅー、ばたんきゅーになってはゲーム再開ということを延々と繰り返し、ワイングラスの形がぷよに見え始め、降る雪がぷよに見え出し、信号機を見ては「この積み上げ方じゃダメだな」と呟き、同色の車が四つ並んでは消える所を想像して渋滞の緩和につながるなとほくそ笑むようになった私はもうぷよぷよなしでは生きていけない体になってしまったのでこんな文章を書くのやめてぷよぷよやってくる。


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