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国道15号線の「昭和に続く駅」と本格町中華を訪ねる

ラブストーリーと昭和は突然に

こんにちは。スギ花粉を許さない。許してください。モカマタリです。先日、天気が良かったので、ホームタウンの蒲田から国道15号線をえっちらおっちら歩いて、2駅隣の鶴見まで行ってきました。

鶴見駅前を通過して、しばらく横浜方面へ進むと、高架線の下にひっそりと佇む、JR鶴見線「国道駅」に通りかかります。

実に入りたくなる洞穴であります。

ガード下に一歩足を踏み入れると、昭和をそのまま令和に持ち込んだような景色が出迎えてくれます。

どう転んでも見ずにはいられない「三宝住宅社」の看板。
アーチ状の梁が印象的な構内に入ると、一気に昭和の世界へ。

構内はレンガ造りではないですが、雰囲気がどことなく神田の万世橋高架橋と似ている感じがします。1926年(大正15年 / 昭和元年)開業との事で、大正3年生まれの俺の爺さんより一回り若い駅です。爺さんはとっくの昔に亡くなりましたが、こちらの駅は現役です。

流れない時間が静かに存在し続けています。

そんな昭和の全てを駆け抜け、今なお昭和感が色濃く残る国道駅ですが、JR鶴見線本線の終点から一つ前の駅の名前が「昭和」で、文字通り「昭和に続く駅」なのであります。

余談ですが、昭和駅はYMOの散開コンサート映画「プロパガンダ」の撮影で使われており、終点の扇町駅共々、個人的に仕事でよく訪れた場所でもあるので、ちょっと懐かしいものがあります。実家にまだビデオテープがあるはずなんだけど、俺らの実家にはデッキがねぇ。

なんちゅうか、本中華、入っちゃうか

そんな国道駅を後にして、更に15号線を下り、右手の住宅街を抜け、京急の花月園…じゃなくて花月総持寺駅の踏切を渡ると、なんとういうことでしょう。町中華がこちらを見ているではありませんか。町中華が俺を覗く時、俺もまた町中華を覗いているのだ。

中華料理「克」心を込めて準備中。心を込めて入ります。

腹が減ってはEXILEは何人か知りませんが、腹が減っているのは確かです。さっそくメニューを拝見します。何にしましょうか、四川山椒のとりねぎそばが気になりますね。四川麻婆豆腐定食も捨てがたいです。

先日購入した「ASICS GEL-RIDEWALK GTX」、クッションが丁度いい感じです。

体に良さそうな黒胡麻担々麺のミニチャーハンセットにしました。黒胡麻のやさしい香りが、凶悪なスギ花粉軍団にボコボコに虐められた鼻腔をふんわりとくすぐります。

好きです。スープに浮かんだ油と刻みネギ。

麺は細麺ながらプリッと歯切れよく、ツルツルいけます。スープは黒胡麻の風味がバッチリ効きつつも、サラッと飲めていい塩梅。ミニチャーハンもパラパラ過ぎず、しっとり過ぎず、絶妙な塩加減で美味しかったです。

ご主人と奥様の御夫婦で営まれているようで、ご主人は横浜中華街で10年以上修行されたとの事です。店内のポスターにそう書いてありました。たいへん美味しかったので、他のメニューにも期待が膨らみますが、腹も膨らみきってパンパンなので、また訪れた時のお楽しみということで。

ここは店から出てきた先客の顔がよかったので、良い店の予感がしました。やはり、出てくる客の顔がいい店は美味しいですね。帰り際にご主人と軽くお礼を交わし、お腹と心を満たされて、いい顔で店を出ました。では、徘徊を続けます。

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