小説家の詩 ミス•モンスター

ワインボトルを空けたなら
まるで怪盗 そんな悪党
お高い香水 名高い美貌
髪かきあげて 振り向くだけで

宝石店にバッグの売り場
シャネルのマスカラ ディオールのリップ
一度現れたら もう終わり
欲しいものを求め続けるの
君の財布が尽きるまで

彼女はこの世のすべての邪悪さ
黒い髪は闇からの証
白い肌は見せかけの純粋さ
紅い爪は猛獣の爪と同じ

幼子は彼女に怯え泣き
老人は彼女に十字切り
女達は彼女を遠ざける
だが男達はそんなに賢くなかった

邪悪なマドモアゼル
冷酷なセニョリータ
彼女は奪うの お金も時間も
君の心もすべて奪い尽くす
そんな彼女はミス•モンスター
近付いちゃ駄目な悪い悪い女
ハイヒールを履いた悪魔
彼女が来るよ モンスターが
そうよ彼女はミス•モンスター

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