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【Film】United93,【映画】ユナイテッド93/久下季哉さんの登場シーン

私は映画を見たあと改めてその記事やレビューを見たりなんかするのだけど、悲しくもこういう形でこの映画に登場する事になってしまった日本人・久下季哉さんが"見つけられなかった"という書き込みをいくつか見ましたもので、お役に立てればとこの私、それなりに頑張ってみました。
是非ご覧下さいませ。
*見たけど見つけられなかった人"向けネタバレnote

搭乗開始時 | 機内に入って犯人とすれ違う
着席後、何かが気になる様子 | 離陸時、やっぱり何かがおかしい?
機内食を受け取る  | ハイジャック後、乗客同士での話し合いの中
恐怖に震える姿 | 久下さんも作戦に協力した描写が見られる

初めは暇でさらっと。
実際にその後の米国を見てきてた私としては、とか、なんとか言い出すとまた面倒だから置いといて、二回目だ。
二回目は久下季哉さんをメインに、そうしたらそこにはちゃんと久下季哉さんのStoryがありましてですね──

Masato Kamo
[Date of Birth] 18.01.1980
[Height] 186cm
[Hometown] Fukuoka, Japan
[Filmography]
Agent Cody Banks 2: Destination London
(2004) Japanese Tourist
United 93
(2006) Toshiya Kuge

Last Chance Harvey
(2008) Waiter, uncredited

Kinorium(Website)

2001年9月11日、Newark Liberty International Airportにいた彼は日本に帰国するため……なんてそこだけでも泣ける私。←二度目
初登場のシーンはまさにユナイテッド航空93便に搭乗するところから。
さらに機内で犯人とすれ違う、ここは創作の部分であったにしても座席位置的にはあってもおかしくなかったシチュエーション。
実に生々しい。
エグいっての?
続き、着席して機内誌を広げながらも彼はすぐに何かを感じ取ったような顔で目線を上にやり、離陸時はまた同じ角度から今度はそれが確信に変わっていくばくかの不安が始まった、そんな顔で……恐らく44人の乗客の中で彼だけだったんじゃないかな?
機内食が運ばれ彼は英語で"Thank you. (Coffee?) No thank you."とやりとりをしている。
この時の彼は非常にリラックスしているようだったから"きっとさっきのは気のせいだ"って一瞬我に返ったと思う。
そしてハイジャック──
機内はあっという間にテロリストたちによって制圧されてしまうものの、乗客同士でなんとかこの危機を乗り切ろうと密談するところに彼の姿もあった。
この時には既に何人かの乗客が備え付けの懐かしいクレジットカード式の機内電話や手持ちの携帯電話で最期のメッセージを残したり、みんなそれぞれの『覚悟』よね。
その奥の窓側の座席で小刻みに震える彼を見た時に私は久下季哉さんの恐怖はどれほどだったのかと、だって彼はユナイテッド航空93便で唯一の日本人。
例えどんなに英語力があったとしても、こういう危機的な状況ともなれば混乱でLanguage barrierが発生したかもしれないし、それが彼の恐怖をさらに深める要因になったかもしれない、なんてったって自分以外はみんな普通じゃなくなっている外国人なわけなんだから。
でも彼のラストシーン。
打ち合わせ通りに動き出す乗客たちに併せて、彼も隣の男性の首に手を掛けて制止、そしてついに反撃のとき!!

『United93』のCredit title、エンドロール

Passengers
Toshiya Kuge MASATO KAMO

日本人・久下季哉さんの名前がある。
米国人の私としては"ごめんなさい"が先に出た。
『911』,『September 11』,『アメリカ同時多発テロ』の被害者としていつも取りあげられている日本人被害者家族も悲しい思いをして、そこからなんとか立ちあがってきたのかもしれないけど、このたったひとりの日本人でありながら乗客たちに協力し、テロリストの目的を果たさせなかった彼のこともどうか覚えて祈って欲しい。

久下季哉さんとご家族、彼に関わる全ての人に安らぎと平安が永久に豊かに与えられますように。

Monica.M.Wyre

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