#noteのつづけ方 というものがあるとすれば
病的に物を書きたい欲求にまみれている、というのが真実であり、本音である。
しかし、世の中にはそうじゃない人がいっぱいいて、このタグを見ると、皆様々なことを考えながら書いてるのだなぁと思う。
【noteとは、言いたいことの掃き溜めである】
noteを書き始める前はTwitterにほぼ全ての、瞬間的な感情の記録を投げ込んでいた。見たニュース、雑誌etc。140文字で飽き足らず、午前4時、誰もいないタイムラインで1人書き込まれる使い捨ての文字。
ある日、フと自分の考えたことをまとめつつ、投げておく場所として、noteを使ってみようと思い立ったのだ。
ADHDかつ発達障害のレッテルを貼られた真っ直中で、社会との関係性を計りかねてたタイミングだったから、自分の出来ることをぶん回してみようという気持ちもあった。
だからまずnoteを書く上で、自分が絶対に興味を失わないもの、言いたいことを失わないものについて書くことを決めた。プロレスとアイドル。そのうち、プロレスに関しては新日本プロレスの好調もあり、経済誌や経済番組で取り上げられたりするなどnoteをチェックしてる層の話題と絡めやすい点と、何が起きているのかを知りたい層はいるんじゃないかと考えた。
なので、最初は"プロレスとはどういうものか"ということを主眼においた記事を書きつつ様子見をしていると、ある日書いたヨシタツ選手の記事を見たヨシタツ選手のファンの方がTwitterに記事を引用してくださった時があったのだ。
実は今でもほぼ他SNSでの宣伝をしていないが、Googleなどで検索する時にニッチな話題だとnoteで書いた記事が検索に現れる確率が高いことに気付き、どんなパターンだったら表示されるのかを試してみることにしたのである。
【さらにニッチな女子プロレスについて書く】
様々な記事を書く中で、海外における日本の女子プロレスについて書いた記事がアクセスが増えているのに気付いた。
状況的に、世界最大のプロレス団体WWEで日本出身の女子レスラーが急激に注目を集めていたし、AEWのような新しい団体も日本との繋がりを強くする一方、日本の女子団体が海外での興行を成功させるようなタイミングが訪れたこともあり、プロレスの話題の中でもさらにニッチな女子プロレスの世界を重点的に書くようシフトをした。
noteのアクセス解析は、どこから人が流入しているかが分かりづらく対策が取りにくい。関連記事の関係性も作りにくいから、ひとまずめまぐるしく変わる最新情報を過去の歴史などを織り交ぜつつ紐解くような記事を積み重ねて、読み物としての面白さを担保するように書くようにしてみたのだった。
やはり書き続けるためには、伝えたいことがあること、それに関する知識があること、というのは必要で、一番重要なのはそれを手を替え品を替え、自分が面白がれるかということが大事なのではないだろうか。
【手を替え品を替え】
よくネタがない、という人は、自分の得意なネタはこれだと思って始めたものの、それに関する知識や発見のペースが書きたいと思うペースに追いついてないのではないか。
もう15年近く二次創作のショートストーリーを書いてるが、やはり最初の10本はテンションで書ける。その後は言葉のテンポを変えたり、モチーフを変えたり、試行錯誤をしていかないと壁が来るということを書き始めの子にはよく言うのだが、noteで記事を書く際も同じだと感じている。
さっきの話で言えば、新日本プロレスが好調だし、noteを見ている層にも刺さりそうな話題としてプロレスを書き始めて、新日本について書き続けるのではなく、結果的に世界戦略という軸から女子プロレスというキーワードも発見したことにより、それをさらに掘ってみようと移り変わったことが大きい。
【よりディープなアイドルの話と置き換え力】
プロレスの記事を書き続ける中で、ある程度の手応えが出てきた中で、もう1つ自分が書けるネタであるアイドルについても書いてみることにした。
実は書き始める前に事前にnoteの中で、アイドルについて書いてる人がどんなことを書いているかを調べてみた。イベントレポや番組を見た感想、アイドル自身が書く日記などが並んでいた。
同時にインターネット上の記事を見回すと、グループアイドルが生まれて、どう盛り上がったのかというところまではあるが、2020年を前にした変化に深く潜り込んだ記事がなかったので、そこを書くことに決めた。"アイドル分断の時代"というのを考えた瞬間である。
プロレス以上に広く日本歌謡曲、J-POPの文脈に影響を与えながら、K-POPという存在を感じている、という意味で根深い問題性を抱えている一方で、ガラパゴス的なコンテンツである共通点も抱えているのがアイドル。
なので、プロレス記事を書く中で書いてきた新日本プロレスのマーケティング、ブランディング術やSNSとの向き合い方、テクノロジーなどの視点をアイドルの記事でも流用して、さらに記事を量産した。
ビジネスにおけるアイデアの出し方の1つだが、アイドル×○○、プロレス×○○のように本来結びつかないものを組み合わせたらどんなことが起こるかを考えることで、イノベーティブな発想が出来る。それが難しいのは何がボトルネックなのかなども踏まえれば、きちんと記事にはなると思っている。
この記事も、元々NewsPicsで見たインタビューのネタを持っていたところに、河内さんの書いた記事が流れてきて、アイドルというものに置き換えた時に「本物」をどう捉えるかを記事にしたものだ。
おそらくnoteで書かれるアイドルに関する記事としては非常に異形なものだと思うが、温度感や内容の濃さという意味でもニッチでイリーガルな記事を書けたと自分でも感じていた。
さっきの記事をベースに、アイドルという主軸を抜いて、日本の和という文化と社会問題についての記事に置き換えたのが、上の記事となる。
この記事自体もTwitter上で会話の中に出てきた過剰なサービス要求や家族の形態変化という日常的な話題を織り交ぜることで前記事とはテイストを変化させている。
このように、視点を変えたり、ネタを差し替えたり、見た物への意見を書きたいものの立場に変えたりすることで、書くための話題を自分の中で見つけ続けているというのもテクニックかもしれない。
【テクノロジーとVtuberの発見と驚き】
アイドルについて書いていく中で、問題を解決するための方法であり、noteで見られそうな話題として、トークンエコノミーなどの観点からアイドルを考える記事を書いたりした。
元々ガジェットやPC、インターネットサービスが好きで、家電量販店で働いたり、ソシャゲのサポートもしてた人間なので、最新技術というのは興味があった。
何よりこの10年常に言い続けてるのだが、いい加減、モニターという存在と入力デバイスとしてのキーボード、マウスから逃れたいし、何だったら肉体がなくなって、精神だけがネットの海で生きて、文章なりコミュニケーションを取れるならそれでいいとまで言っている人間である。仮の肉体を得るという点でVRという文化に注目をしていた。
そんな時に、ニコニコ動画の配信者で知らない人はいないと言われる馬犬さんがVtuberになったと知り、たまらず記事を書いた。
ただし、実は打算もあった。この数日前に、プロレス関連の記事で現在、闘病中の高山善廣選手の応援大会に関する注目ポイントをまとめた記事を書いたところ、大会終了後に急激にアクセスが伸びたのだ。つまり、そのカテゴリーを超えて話題になるようなネタに先行しておけば、見られる可能性は高くなる、と考えたのだ。
加えて、記事のヘッダ部分も普段のテイストとは違い、センセーショナルな色使いのものを選んだり、同じように早く記事を書いている競合がいないかを調べて書いた。
実際、この記事のアクセスはそれまで書いてた話題よりも遥かにアクセスが増えたのだが、これまでとは違う動きがあった。
他の方がVtuberに関してまとめているマガジンに入れていただいたのだ。おそらくこれによってより多くの人の目に触れたのではないだろうか。
なので、この後、デジタル関連のマガジンを新しく追加した。最初に書こうと思っていたプロレス、アイドルではないカテゴリのネタが生まれたのだ。
【書き続けないと、書く体力がつかない】
最後になるが、ショートストーリーを書いていてもそうなのだが、アウトプットやクリエイトの大事な点として、続けるための方法よりも続けることをしないと書けなくなる弊害の方が大きい。
まさに筆が重たくなるとは文字通りで、書き出しもそうだし、途中の段落もそう、書くことが習慣化していないと言葉が出てこなくなるのだ。
だから、もしつづけ方を考えるなら
・自分が書き続けれるテーマを考えること
・noteで反応がもらえる話題か考えること
・テーマ×○○で新たな視点を考えること
・ダッシュボードを見て発見をすること
・最新の技術や話題には触れておくこと
この辺りを順繰りやっているだけでも、実は話題には困らない。正直な話、noteのオススメをみなさん見ているだろうか。自分が書いているテーマとは違うものだとしても、そこで提示された問題は置き換えたら記事が書けるものかもしれないのである。
まぁ、ということ自体を考えることが自分の刺激であり、楽しみでもある時点で変態的だなぁ………と思うわけだが。
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