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初めての退職勧奨(外資系技術職のリストラ)

晴天の霹靂

2019年12月上旬。ある日突然上司から会議開催通知が届く。題名は確か打合せ。嫌な予感がして何の打合せか聞けなかった。でもまさかリストラの話とは。直前の業績評価結果は中の上。確かに所属する事業部の業績は悪く(前年比)、仕事量も減っていた。だからといって全く予想はしていなかった。トップシェア争いをする世界最大規模の電子部品メーカーだから。

打合せは研修室

12月中旬。そこには上司と人事本部長が座っていた。よく覚えていないが、早期退職を考えて欲しいと切り出された。色々お世話になった上司で愛情もあって説教も良くしてくれた。そんな上司は別人格のロボットのようだった。丁寧な言葉で淡々と説明され到底受け入れることもできず。心の準備どころではなかった。退職の他にも移動という選択肢も提示されたが今思えば形式的なものだったのかもしれない。早期退職の加算金の説明され、金額をメモしろとも言われた。全く当事者としての自覚もできず、法的に守られていることは主張した気がする。
能力、振る舞い、会社の財務状況、どれも問題なかった。上司はただ私のポストはないということを繰り返した。
仕事をやる気は失せ、冬休みを前倒しして勧奨の次の日から年始まで有給を取った。うつも悪化していった。

退職勧奨から強要へ

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