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新型コロナウイルスの本当の感染者数は?

日本政府の新型コロナウイルス対策については、不信感を抱かざるをえない。なぜ日本は、いまだに世界各国と比べて異常なレベルまで検査数を抑え込んでいるのか? 新型コロナウイルスの本当の感染者数は何人なのか? 新型コロナウイルスに起因する本当の死者数は何人なのか?

これらの疑問については、上記の記事でも分析したので、ご参照いただければ幸いである。その中で述べたように、2020年5月26日16時現在、公表されている感染者数順に世界各国を並べると、日本は第40位に位置している。

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「100万人中の検査数」は次のとおりである。他の2カ国に比べて人口が圧倒的に多いにもかかわらず、「100万人中の検査数」が3,442人にすぎない日本が、いかに異様か、おそらくはその結果として、いかに感染者数が少なくなっているか、明らかだろう。

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ここで興味深いのは、日本を挟んでいるイスラエルとオーストリアが、偶然にも、どちらも人口が非常に似通った900万人クラスの国だということである。しかも、この2カ国は、どちらも同じレベルの検査数を確保している。もちろん、両国の検査条件そのものが日本とは本質的に異なる可能性もあるが、ここでは公表されている数字を元に推測してみよう。

日本の人口はイスラエルの13.75倍、オーストリアの14.05倍なので、間をとると13.90倍になる。さて、仮に日本が現在の13.90倍の検査を行ったらどうなるか? 上記の表の「感染者数・死者数・検査数」の数値を13.90倍した「仮想日本」を想定してみると、次のようになる。

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驚いたことに、「100万人中の感染者数」が実にきれいに1,800人レベルで並ぶ。実際に、人口の多い日本がここまで検査数を増やすことは現実的ではないかもしれないが、もしそうなれば、ようやく日本を挟む両国の「100万人中の検査数」と同じレベルの数値になるわけである。

さらに、単純に実数値を13.90倍した「仮想日本」の感染者数は、一挙に23万人を超えるまで膨れ上がる。これは、世界ランキングの第6位と第7位の間に躍進してしまう数値である!

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この「仮想日本」は、どれだけ「現実日本」を反映しているのだろうか? これほどまでに検査数が抑え込まれている以上、現実問題としては、かなり「仮想日本」に近い危機的な数値を想定する必要があるのではないか?

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