マガジンのカバー画像

若手お笑い芸人インタビュー連載 <First Stage>

24
注目の若手お笑い芸人が毎月登場する、インタビュー連載。「初舞台の日」をテーマに、当時の期待感や反省点、そこから得た学びを回想。そして、これから目指す自分の理想像を語ります。
運営しているクリエイター

記事一覧

トム・ブラウン「自分たちの力だけではM-1決勝にたどり着けなかった」|お笑い芸人インタビュー<First Stage>#12(後編)

有名人やアニメのキャラクターを合体させる「合体漫才」でおなじみのトム・ブラウン。不気味なのに心惹かれる合体漫才は、先輩芸人や仲間の言葉に耳を傾けながら、少しずつ磨かれたものだという。 「First Stage」前編では初舞台やオーディションにまつわる話を聞いたが、後編ではM-1決勝進出までの道のりや、合体漫才誕生の背景、今後の活動などについて聞いた。 【インタビュー前編】 若手お笑い芸人インタビュー連載 <First Stage> 注目の若手お笑い芸人が毎月登場する、イ

「あれ、これイケんじゃね?」手応えをつかんだトム・ブラウンの初舞台|お笑い芸人インタビュー<First Stage>#12(前編)

2018年、M-1グランプリの決勝で強烈な印象を残したトム・ブラウン。狂気すら漂う芸風で活躍を続けるふたりに、《ファースト・ステージ=初舞台》について聞く。 コンビ結成当初はコント中心で、彼らの代名詞といえる「合体漫才」もまだ誕生していなかったが、地元・札幌での初舞台は上京への自信につながる大きな経験になったようだ。 若手お笑い芸人インタビュー連載 <First Stage> 注目の若手お笑い芸人が毎月登場する、インタビュー連載。「初舞台の日」をテーマに、当時の高揚や反省

R-1王者・お見送り芸人しんいちの生き様「消えるときは消えるし、全部楽しむだけ」|お笑い芸人インタビュー<First Stage>#11(後編)

R-1王者となったお見送り芸人しんいち。 決勝1stステージで披露した『僕の好きなもの』という代表作は4年前にはすでに持ちネタだったという。この愛と毒が絶妙にブレンドされたネタはどうやって生まれたのか。 独自の角度からさまざまな対象に毒を放ち愛で包むそのネタは、しんいちの人柄から生まれている。彼のまなざしは、人間を等しくかわいい存在として捉えているのだ。 若手お笑い芸人インタビュー連載 <First Stage> 注目の若手お笑い芸人が毎月登場する、インタビュー連載。

R-1王者・お見送り芸人しんいち「ファイナリストの中で僕が一番楽しもうとしてたのは間違いない」|お笑い芸人インタビュー<First Stage>#11(前編)

3月に開催された『R-1グランプリ2022』で下馬評を覆し、見事優勝したお見送り芸人しんいち。 ギター弾き語りで「僕の好きなもの」を爽やかに歌い始めたかと思えば、皮肉たっぷりに毒を吐き、絶妙な「あるある」を突いていくスタイルが痛快だ。 そんなしんいちには、現在のスタイルに至るまで紆余曲折があった。R-1の大舞台を誰よりも楽しんだ男が、ギターを握ってステージに立つまでの前日譚──。 若手お笑い芸人インタビュー連載 <First Stage> 注目の若手お笑い芸人が毎月登

オズワルド「この問題を解くまで次に行けない。それがM-1」|お笑い芸人インタビュー<First Stage>#10(後編)

昨年は若手芸人の登竜門『ABCお笑いグランプリ』で優勝し、年末の『M−1グランプリ2021』でも準優勝したオズワルド。あと一歩のところで優勝を逃した彼らが、今回のM-1を振り返る。 そしてこれからオズワルドはどこへ行くのか。今後の展望も語ってくれた。 【インタビュー前編】 若手お笑い芸人インタビュー連載 <First Stage> 注目の若手お笑い芸人が毎月登場する、インタビュー連載。「初舞台の日」をテーマに、当時の高揚や反省点、そこから得た学びを回想。そして、これから

オズワルド『M-1』決勝戦を終えて。「芸人になったときから、人生どうにでもなれと思ってる」|お笑い芸人インタビュー<First Stage>#10(前編)

昨年の『M−1グランプリ2021』、1stステージで最高得点を叩き出すも、最終決戦で錦鯉に惜しくも破れたオズワルド。 2019年のM-1で初めてファイナリストになり、M-1での順位が上がるのに比例して、活躍の場を広げているふたり。 このインタビューでは「初舞台」をキーワードに、オズワルドの歩みを振り返ってもらった。「オズワルドになってそこまで苦労してない」と語る、彼らの快進撃──。 若手お笑い芸人インタビュー連載 <First Stage> 注目の若手お笑い芸人が毎月登

トンツカタンの向き合い方「各々のがんばりで未来とチャンスつかむ」|お笑い芸人インタビュー<First Stage>#9(後編)

東京のライブシーンで異彩を放ち、活躍するトンツカタン。今年、『NHK新人お笑い大賞』で決勝進出、『キングオブコント』では5年ぶりのセミファイナリストと着実に歩みを進めている。 そんな3人の初舞台を聞くこのインタビュー。傍目には順調そのものに見えるが、3人いれば現状認識も異なるようで……。 ブレイク前夜のトンツカタンの、現在地を探る。 【記事前編】 若手お笑い芸人インタビュー連載 <First Stage> 注目の若手お笑い芸人が毎月登場する、インタビュー連載。「初舞台

芸人でしか生きられない男と、奇妙なふたり  トンツカタンの初舞台|お笑い芸人インタビュー<First Stage>#9(前編)

実力派コント師のトンツカタン。東京のライブシーンでは確固たる地位を築いている3人だが、メディアでの露出はまだ増え始めたばかり。 もともとはお抹茶と櫻田佑で組んだところに、森本晋太郎が合流したことでトリオとなった3人。今回は合流以前の3人が、芸人として踏んだ初舞台について聞く。 トンツカタンは“都合のいい男“と組んだコンビだった 左から:お抹茶、森本晋太郎、櫻田佑 ──そもそもトンツカタンは、お抹茶さんと櫻田さんのコンビだったんですよね。 櫻田 はい。もともとは「トン

舞台で狂うために、常識人でいる。怪奇!YesどんぐりRPGのこれから|お笑い芸人インタビュー<First Stage>#8(後編)

Yes!アキト、どんぐりたけし、サツマカワRPG。それぞれピン芸人として活躍する3人が『M-1』に出場するために結成したユニットが「怪奇!YesどんぐりRPG」。 前編では、怪奇!としての初舞台やその後の活動について聞いた。 後編では、3人それぞれの初舞台、彼らの出会い、そして3人の絶妙な距離感の秘訣について話してくれた。 【インタビュー前編】 若手お笑い芸人インタビュー連載 <First Stage> 注目の若手お笑い芸人が毎月登場する、インタビュー連載。「初舞台の

即席ユニットでも、初M-1で“ボコウケ”怪奇!YesどんぐりRPGの初舞台|お笑い芸人インタビュー<First Stage>#8(前編)

Yes!アキト、どんぐりたけし、サツマカワRPG。それぞれピン芸人として活躍する3人が『M-1』に出場するために結成したユニット。それが「怪奇!YesどんぐりRPG」だ。 わずかひと晩で生まれた『プレイヤーチェンジ』、どんぐりたけしのネタをリサイクルした『ムール貝』。彼らの代名詞となる“漫才システム”は、遊びながら生まれたという。 軽やかに、楽しみながら、お笑いの世界を刷新していく若き三銃士に、その初舞台を聞いた。 若手お笑い芸人インタビュー連載 <First Stag

サスペンダーズ「お笑いはズボンのチャックを閉めない人間も包み込む」|お笑い芸人インタビュー<First Stage>#7(後編)

独自の世界観で、情けなくて、毒っ気のある人間臭いコントを次々と生み出すサスペンダーズ。 前編では、彼らの信じるお笑いを突き進む上で重要だったサークル時代の話や、マセキ芸能社の社風について聞いた。 そして後編では、売れないことへの焦り、ネタの転換期、今後のコント界の展望、そしてサスペンダーズの目指す地平について話してくれた。 【インタビュー前編】 「若手お笑い芸人インタビュー連載 <First Stage>」 注目の若手お笑い芸人が毎月登場する、インタビュー連載。「初

サスペンダーズの初舞台は、文字どおり“毒だらけ”|お笑い芸人インタビュー<First Stage>#7(前編)

サスペンダーズというお笑いコンビが今、お笑いファンから熱い視線を送られている。 若手芸人の登竜門といえる賞レース『ツギクル芸人グランプリ』や『マイナビ Laughter Night チャンピオンLIVE』では決勝進出。東京03飯塚悟志や、GAG福井俊太郎といったコント師からも支持される彼ら。 情けない中にも毒のある、サスペンダーズ独自のコント世界は、いつ花開いたのか。彼らにその初舞台を振り返ってもらい、コントの原点を聞いた。 「若手お笑い芸人インタビュー連載 <Firs

ラランド「“M-1出場”は売れるためじゃない」|お笑い芸人インタビュー<First Stage>#6(後編)

2019年、アマチュアながらもM-1セミファイナリストになり、注目を集めたラランド。その後もフリーで活動したが、今年、満を持して個人事務所「レモンジャム」を設立した。 過酷なお笑いの世界を、独立独歩で突き進むふたり。 しかし社長のサーヤによれば、相方であり社員でもあるニシダこそが、最大のリスクだという。 前代未聞の男女コンビ・ラランドに、前人未到の現在地を聞いた。 【インタビュー前編】 「若手お笑い芸人インタビュー連載 <First Stage>」 注目の若手お笑い

ラランド「今は振り返れない」快進撃の始まった初舞台|お笑い芸人インタビュー<First Stage>#6(前編)

群雄割拠の若手お笑いシーンの中でも、異彩を放つ男女コンビ・ラランド。 2014年に上智大学のお笑いサークル「SCS」でコンビを結成し、4年目には大学お笑いサークルの頂点を決める大会『NOROSHI』で優勝。その翌年2019年には、アマチュアながら『M-1グランプリ』でセミファイナリストになった。その後、めきめきと頭角を現し、若手芸人の代表格のひと組となった。 コンビ結成から現在に至るまで順風満帆のラランド。そんなふたりに、船出となった《First Stage=初舞台》につ