白れんが ろきちゃん

白れんがというコンビでお笑いやってます。 Twitterもやってます。白れんがろきちゃ…

白れんが ろきちゃん

白れんがというコンビでお笑いやってます。 Twitterもやってます。白れんがろきちゃんで検索して下さい!

最近の記事

白れんが&ベッケンバーガーのツーマンライブ「催し物」アーカイブ配信

12月16日に行われたライブのアーカイブをYouTubeの限定公開で配信させて頂きます。URLは以下に添付させて頂きます。

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    • 大切な記憶を思い出すことができた

      どうして、ああも熱中していたものですら、いとも簡単に忘れてしまうのだろうか。それは、忘れっぽい性質の話とか、歳をとった経年劣化の話とか、そういう話ではない。小さい頃は見えていた妖怪が大人になって見えなくなった、とかそういう話。 あんなに熱中していたのに、「ポケットモンスターパール」の次にやり込んだゲームだったはずなのに、今日の今まで少しも思い出さなかったゲーム、がろきちゃんの実家のどこかに眠っている。はず。 覚えなくていいことばかり覚えてしまった。友達グループでいるのにス

      • ろきちゃんのことデブだと思ってない?

        ☆大学院でも授業がある。大学生の頃よりは随分と減ったが、それでもある。先日、昼頃の授業終わりに特段の意図はなく、そそくさと教室から研究室に帰ると、その後先生に質問をしてから研究室に戻ってきた同期が、ろきちゃんに言う。 「あれ?ご飯食べてないんだ。お腹減ったからすごい速さで帰ったのかと思った」 だって。 ろきちゃんのことデブだと思ってない? ☆ろきちゃんは実家が農家なので主食であるお米を仕送りしてもらっている。そういう訳で、外食やコンビニ飯を食べるより、おにぎりを握って行っ

        • 人生についての圧倒的な楽観と悲観

          そこに狂おしいほどに赤々と光るリンゴがある。それはそれは見たことのない程に美しく輝いていたので、手に取ってみた。しかし持ち上げてみると、そのリンゴの底はそひどく醜く腐っていて、到底食べるに値しなかった。そっとそのリンゴを置くと、そのリンゴに手を伸ばして貪り尽くす人がいた。腐っているリンゴを貪り尽くす人がいた。意味が分からなかった。 「この前さ、ディズニー行ってきたんだ!」 と言うと、 「誰と行ったの?」 と返ってくる。ろきちゃんは意味深なイタズラ顔で、 「そんなことを聞くの

        白れんが&ベッケンバーガーのツーマンライブ「催し物」ア…

          あるあるじゃねぇよ

          「昨日さ、授業中先生のこと呼ぼうとしたら、母さん!って言っちゃってさ」 「うわー、めっちゃあるあるじゃん」 あるあるじゃないよ。これは、ろきちゃん固有のたった一度きりの大事な経験だよ。 人生は意外とありきたりなことしか起きないし、ありきたりな言葉で埋もれてしまう。どんなに惜別の別れでも、一番最後に伝えたいことは「ありがとう」とか「また会おう」とかありきたりな言葉だ。でも、それはありきたりな言葉ではあっても、ありきたりな別れや経験ではない。その「ありがとう」には、その人(た

          あるあるじゃねぇよ

          イカれた効用関数で生きています

          経済学では、効用関数を想定して議論を進める。それは、とある選択について、その選択がその人についてどれだけ重要か、という度合いを表した数式の表現だ。実際、学部生用のミクロ経済学の教科書では、財1、財2の数量xとかを変数にして、x1が多い方が嬉しいとかそんな関数を見てきた。 経済学部に関係のある人ならすごく馴染み深い数式であると同時に、懐疑的にその関数と睨めっこした人も多いのではないだろうか。「おい待てよ、こんな関数で千差万別、個性溢れる人類の世界を表現していいのか」と。経済学

          イカれた効用関数で生きています

          春に巣食う希望は眩しすぎる

          春、だった。まだ5月に差し掛かってもいないというのに、夏かと思うほどに暑い日がある。桜の下が賑わっている、そんな風景を見たのは何年振りだったか。今振り返ると、誰にも歓迎されていない、そんな桜を見ることにすら少し望郷に感じてしまう。それ程に、ここ何年かはろきちゃんたちの生活を変えてしまった。 大学のキャンパスがキャンパスとして機能できているのも懐かしい。新入生で溢れかえるキャンパス、新入生で溢れかえる学生街。彼らの目に溢れる希望が眩しい。受験という終わりの見えそうにない戦争を

          春に巣食う希望は眩しすぎる

          ろきちゃんだ!

          芸能界を目指すなら、テレビに出ることを目指すなら、街を歩いているときに一度くらいは「あっ」と、顔を差されたいものだ。そして、徐々に周りの人もろきちゃんに気づき始め、人混みの原因になってしまうみたいな。本当は嬉しかったのに、それがだるかったみたいな風に何かの媒体で「この前さー」とトークするみたいな。そんな経験をしてみたい。残念ながら未だそんな兆しすらない。 いや、そんな兆しが見え始めてきたのかもしれない。 4月3日。ろきちゃんが所属する東京大学大学院経済学研究科では、新入生

          ディズニーの思い出が染み付いたタオルが洗えない

          この前ディズニーランドに行ってきた。このnoteで散々言ってきた、ディズニーに行ける人生。ろきちゃんはひっそりと水面下でその計画を着々と進めていたのだ。もちろん、誰と行ったか宣言するのは無粋なので、秘密にしよう。 (男2人で行ったなど本当に情けないので言えないが、楽しくてしょうがなかった) あの日は、それはそれは夢のような一日でこの世のものであったとは、今でも俄かに信じ難い。それほどの光景が目の前に広がっていた。ディズニー作品が好きでもない、「アナと雪の女王」ぐらいしかま

          ディズニーの思い出が染み付いたタオルが洗えない

          小説「人生てってれー」①

          ん?ここは…。 「テッテレー!ドッキリでした」 ドッキリ…何が? ー 新発田和華波。36歳。お笑いコンビ「れんぼ」のツッコミ担当。芸名ワカ。芸歴14年目。彼女いない歴17年。「売れる」の喉元に刃物を突きつけることも出来ていない。M-1グランプリとかの準々決勝とはまるで縁がない。 まさか、こんなプロフィールになるとは思ってもいなかった。気付いたら、人生取り返しのつかないことになっていた。街中で非常にふくよかな人を見ると、どっかのタイミングで太っていることに危機感を持たなか

          小説「人生てってれー」①

          真っ直ぐな青春

          また、好きな言葉が増えた。 よくライブで一緒になる、同期の芸人(ここでは仮にカド兄としておこう)カド兄はこのnoteを見てくれているらしい。本当に恥ずかしい。誰に向けて書いてるんだと言われれば、不特定多数の人々と答える他ないが、ろきちゃんの顔をまじまじ見たことある人にこのnoteを見られるのは、やはり恥ずかしい。恥ずかしいぐらいには、脳で言葉を咀嚼する前に手を動かして文字を打ち込んでいるのだろう。ほぼほぼ無意識的な言葉が、いつもろきちゃんの目の前に並んでいたりして、自分でも

          お笑いの経済学―M-1グランプリ2022を事例に―

          東京大学大学院経済学研究科修士課程 白れんが ろきちゃん 目次 1.課題と対象 2.M-1グランプリ2022の概要と世間の反応 3.M-1グランプリ2022審査への計量的分析 4.分析の結果と解釈 5.課題と展望―より良い笑いの審査へ― 1.課題と対象 (1) 本稿の課題  本稿の目的は、お笑いの評価基準として用いられる審査員による採点方式が果たしてどの程度正当な評価を下しているのかについて、計量的な手法で一考察を加えることである。大きな賞レー

          お笑いの経済学―M-1グランプリ2022を事例に―

          ちょっと待って、人生ムズくね?

          はっと気づいたらだいぶ歩いて来てしまっていた。ここまでの人生を誰かのせいにしてしまいたくなる。数学的に果てしない確率を渡り歩いて、自分だけのオリジナル人生を作り上げてしまった。おいおい、生きるって、人生ってムズくね? 帰省した時、高校の時の同級生が3人も結婚していた。驚いた。苗字が変わっていた。そんな訳ないと、ろきちゃんを見てやったらそいつからは結婚の匂いすら、全くと言って良いほど、かすり傷ひとつ感じる事ができなかった。 「東大大学院」その肩書きひとつで「凄い!」という感

          ちょっと待って、人生ムズくね?

          学生の春休みにディズニーに行ける人生を

          もはや陰キャ、陽キャの二分法は古いと思われる程に定着しきった概念だ。世界は、そういう人間が二分法どころではない、とんでもない層をなしながら構成されている。テッペンには、特別な何かが起こらなくても(いや、特別な何かが必ず起きているのかもしれない)、人が寄ってきて、大人数のグループを構成することができて、友人同士でいるにも関わらず携帯をいじっていても、特段違和感を感じ得ない人間たちが存在している。そして、底辺(という言い方は誤解すぎるが)には、群がれないこと、邪険に扱われているこ

          学生の春休みにディズニーに行ける人生を

          受験の確率

          「確率」って、意外と凄い。らしい。たかが2人じゃんけんでも、何百回何千回と続ければ勝率は、確かに50%に近似する、らしい。そこまでやる人はいないと思うが。 世界は確率に支配されている。いや、ろきちゃんたちの行動は確率に支配されている。例えば朝、傘を持って行くかどうかの行動は天気予報の確率に支配されている。過去、何十年の気圧配置のデータから、似たような気候データから、天候を推測する。過去いくつの事例中何個の事例が晴れだった、みたいな。 そんな訳で、行動のひとつひとつに、ろき

          小説「験担ぎに託けて、カツが食いたいだけ」

          「いただきます」 親元を離れて予備校で浪人生活を送っている僕は、この瞬間にたどり着くためにおよそ半年を要した。明日の共通テストは絶対にカツ。 地に堕とされた様な感覚。学校教育は「努力」の価値観を僕に前面に押し出すくせに、その「努力」が実らなかった後のストーリーには頑として興味がない。バカみたいなキラキラ言葉を並べた教師たちの謳い文句たちは、僕にはどんなポジティブも発揮させなかった。何で計られるでもない、ただ自分を認められるような、自己満足な結果を得たかっただけなのに、思い

          小説「験担ぎに託けて、カツが食いたいだけ」