女子高生というブランド
高校生という服を纏えば無敵になれる。それは昔から変わらない常識だと私は思う。
高校生という名の価値を着て、高校生という名の盾で身を守り、高校生という名の尖った弓を飛ばす。
けれどそれと同時に、高校生は重い足枷となる。
私はずっと、年齢という概念に固執してきた。
15歳では無い自分に魅力なんてないから。高校生では無い自分に価値なんてないから。
そう唱えながら、自分の人生を悲劇的な、まるで映画みたいに綺麗なものにしようと、若い体のまま死んでしまおうと、そう思って生きてきた。
けれ