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木材腐朽(劣化)診断のひとつ。

木材の腐朽を調べる実習を、以前、筑波の森林総研でやらせて頂きました。先端に抵抗針をつけたレジストグラフを、木材深部に徐々に打ち込み、その抵抗が、即グラフ化できるので、表面では健全と思われる木材の腐朽もわかるというものです。

レジストグラフが、徐々に木材深部に彫り込まれていくのです。
冬目で固い所は、グラフ上、”小さい凸”でグラフ化されるのです。
これは、アフリカ産のハードウッドの【ボンゴシ)材。いわゆる、国内で見る杉・ヒノキと違い内部が腐ってくることが多いので、このレジストグラフによる診断は、特にこうした”心腐れ”しやすいハードウッドは適していると思います。
(左)切断した部分の黄土色の部分が、腐朽箇所です。(右)健全な時はこうしたブロンズのような色がしっかり沈潜しています。
腐朽が進行すると、腐朽箇所はスポンジのような感触になり、指が容易に入っていきます。
切断面の外周が健全ですが、構造耐力が低下。
ハードウッドはこうした腐朽の仕方が多く、腐朽箇所を見つけるのに容易ではありません。


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