さよなら 私のスーパースター
ちびまる子ちゃんも悟空も、
チバユウスケの歌声も、八代亜紀さんの歌声も、
全部私の心の一部を作ってくれた。
孤独や怒りや思惟の伴走者となり、
すさんだ心に希望や笑いを与え、
人間の創造力の無限性を圧倒的に見せつけてくれた。
彼らがいなくなってから気づいた。
このスーパースター達が教えてくれたのは、
誰かの情熱や才能が、人の心の大切な部分を作ってくれる。埋めてくれると言うこと。
私の心の大切な部分に寄り添ってくれたスーパースター達は、
今後も恐らくそのほとんどが、私よりも先にいなくなる。
その度にこの喪失感を味わうのだろう。
その都度、私は私の世代が社会から消えていく切なさを噛み締め、
いつか必ず来る私自身の終わりに想いを馳せるのだろう。
ただ、私は彼らのお陰で確信を持つことができた。
情熱こそが人の心に消えない炎を宿すのだと。
いつしか情熱とはかけ離れた心で日々の生活を流していた。
あれほどたくさんの感動を与えてもらってきたのに。
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