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怒りが感謝に変わった日

7年前の高校の卒業式、陸上部の顧問の先生から「ちゃんと見てやれなくてすまなかった」と言われたのを今でも覚えている。


高校3年間適当な態度で陸上に取り組んでいたらこんなこと言われることはなかっただろう。


先生にもきっと、僕らが本気で強くなりたいと思って陸上競技に取り組んでいたことは伝わっていたんだと思う。


だからこそ謝られた時のショックは大きかった。


高校は短距離、跳躍、長距離どのブロックも強くて種目ごとに専門のコーチや先生が付いているくらい力を入れているチームだった。


長距離ブロックは男女を同じ先生が見ていて、特に女子は駅伝で都大路に何度も出場するくらい強かった。


男子も僕が入学する前の年に関東高校駅伝に出場していて実績を残していた。


高校を選んだ理由としては関東高校駅伝に出場していたことが大きかったし、3000mで9分10秒台で走る選手が4人来るという噂を聞いていたので迷った末に入学を決めた。



この環境で3年間本気で努力を続ければ箱根駅伝を走る目標に近づけるし、チームとしても駅伝で関東以上は目指していけると思っていた。


しかし蓋を開けてみると僕が最終学年で走った駅伝の成績は県で11位。


6位までが関東大会に進めることを考えれば遠く及ばない結果だった。


個人としても5000mで14分台を目指していたのに15分台を出すのがやっとの結果で終わってしまった。


努力するだけ結果が出ていた中学時代とは違い、どれだけ走っても強くなれない自分にモヤモヤしていた。


僕が高校時代に結果を残せなかった要因は4つあると思っていて

・先生とコミュニケーションを上手く取れなかった

・練習の意図を理解していなかった

・色んな選手の記録ばかりに目がいっていた

・自分で考えて行動する機会が少なかった

などがあり、特に先生とコミュニケーションを上手く取れなかったことが大きかった。


女子長距離に力を入れていたということもあって相談したいことがあっても話せなかったり、信頼関係を築けずに不満を溜めたり、強くなるための機会を自ら逃していた。


フォーム改善に関しても自分だけで解決しようとせずに先生に相談していたらぬけぬけ病になることはなかったかもしれない。


練習の意図を聞いて練習し続ければもっと強くなれたかもしれない。


自分から行動せずに受け身で過ごしていたので上手くいかなかったんだと今では思う。


高校の卒業式で謝られてやっぱりちゃんと見てもらってなかったんだと思って、当時は怒りや悲しみの感情が湧き上がったけれど、今では感謝もしているし前向きな気持ちがある。


高校時代にたくさん失敗したからこそ自分で考えて行動する重要性や正しい情報を選び取る大切さを学ぶことが出来た。


今後はこの経験を活かして皆さんの力になれるトレーナーを目指していきたいです。


最後までご覧になってくださりありがとうございました!


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