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個人的名盤レビュー#12 globe 9th ALBUM "LEVEL4" (2003年)

皆様ごきげんよう。Loopです👼
今回も元気に個人的名盤レビューやっていきたいと思います!
12回目はglobeが2003年に29thシングルと同時発売したこちら

9th ALBUM "LEVEL4" です!!パチパチパチパチ~✨

上に一応Amazonさんのやつ載せましたがコピーコントロール版というね…
今作を聴く場合は配信か取り込み可能なBOX収録版がおススメです(ΦωΦ)

今作は2003年3月26日に29thシングル"get it on now"と同時発売でした。
globeは2000年期に入ってからトランス路線に傾倒していったわけですが
このアルバムはその更に先の超絶マニアックな領域に踏み込んでいます。
タイトルのLEVEL4というのもそうした更に上の段階感がありますよね。

また、一時的に名義が"globe extreme"に代わっていた時期。
これはX JAPANのYOSHIKI氏が加入したことによって生まれた別名義で、
後にあっさりと無かったことのような扱いになっています。
(作曲としてYОSHIKIさんが参加したのは1曲ポッキリ。もうちょいさぁ…)

ということで例の如く1曲ずつ触れていきまショウ!👼

01.out of © control
29thシングル"get it on now feat. KEIKO"のカップリングだった曲。
(というか両A面に近い印象が個人的にはあります。)
表記は無いけどシングルと尺や構成が異なるアルバムバージョン。
アルバム初っ端から10分41秒という長尺極まる1作。
でも不思議なくらい長さを感じないSFデストピアな世界観の名曲。
小室さんはこの曲を閃いてから3~4時間で書き上げたそうですが…
ヤバない????天才が過ぎない???

歌詞の世界観が2003年からみた近未来の音楽/ネット界感があって、
まぁ少し大げさなとこはありつつあながち外れていないんですよ!
2023年現在に聴くとなんか( ゚д゚)ハッ!としたりします。

KEIKOさんのラップ、てか喋りに近い歌唱パートと伸びやかなサビ
あとマーク氏のやけに浮遊感あるパートの差が凄く心地いいです。

02.get it on now feat. KEIKO
29thシングル表題曲。globeの中で最も売り上げの低いシングル…
こちらはシングルと同音源でのアルバム収録となっております!🄭
曲調はちょっぴり妖艶なスタイリッシュ4つ打ちトランスって感じ。
全盛期のシングルに比べると何だかマニアックではありますけど、
決して駄作ではないしというかとてもお洒落な1作です。

ただfeat名義がKEIKOさんなのにマーク氏のラップから始まる謎よ()
しかも2000年代期特有のボソボソラップなのよね…えぇ…。
個人的にマーク氏のラップはやんちゃな感じのほうが良いなぁ。

一番最初に書きましたが売り上げが…アレな曲でもありました…
ただ!!
売り上げはアルバムと同時発売だったのも大きな要因でしょう
あと初期シングルのイメージが引っ張られ過ぎてたんだと思う。
正直私もFREEDOMからglobeを好きになった人なのでまぁ…。
なんかそっちのほう行っちゃうんだとは思ったけど。

あとサビが"下痢音!下痢女!"にしか聞こえないのよ助けて。

03.weather report
尺が9分超えなことを除いたら
めちゃめちゃ聴きやすい曲です。
この曲はglobeというかTM NETWORKっぽい作風ですね(*'▽')
実際小室さん本人もそう感じてらっしゃっていたみたいです。
途中ボソボソラップパートが入るのでglobe印にはなってます。
ただもうちょいマークさん元気にr((

歌詞は優しいようで現実社会がリアルに切り取られていて
この傾向は2000年後半の小室さんの詩世界にも続いている…
と私は勝手に思っています。

04.THE BOX
5分30数秒!6分を切りますねとっても短いです!短い!(麻痺)
閉塞感をあらわす題名の付いた楽曲ですがサビは抜けがいいです。
どこか妖艶な空気でそこは29thシングルに近いとは思いますが
なんかこっちのほうがサビはかつてのA面感あるよね。
スクラッチの音やリズムが少しブラックミュージックっぽい。

05.this is the last night
作詞作曲編曲全てをマーク氏が担当した仄暗いムードの曲。
多分、globeの楽曲の中でも屈指の暗さなのではないかと。
アコギも入って湿っぽいというよりカラッとしていますが
それが明るい枯れ感じゃなくて救いがあんまりない枯れ感。
メロディーの切なさ/美しさが余計に心にくる( ˘ω˘)スヤァ

06.INSIDE feat. MARC
何と1曲目を超える12分尺の超々超大作の実験的トランス。
もはやKEIKOさんほぼ不在、それぽい声は合成音声のもの、
feat表記にあるようにマーク氏にスポットがあたってます。
でも一番の主役はウネウネしたシンセのトラック。
リズムに関してはあえて軽めの音を使っている印象です🎹
7分超えたあたりから入ってくるパチャパチャした音とか。
その軽さがね…凄く…良くて。ね…。

…………。

白状します。初聴時、途中で飛ばしました!!(>_<)

この曲の良さに気付いたのは21歳ぐらいの時でしょうか。
眠れない夜にあまりに眠れないのでこの曲を聴きまして
あれ?めっちゃカッコいいやん!!ってなりました。

07.seize the light
28thシングル表題曲。表記は無いけどアルバムバージョン。
作詞はYОSHIKIさんと小室さん、作曲はYОSHIKIさん担当。
アレンジは小室さんが一つ二つ噛んでる感じ…だと思う🎹
違ったらゴメン。

今作こそがglobe extreme名義の唯一の楽曲になります👼
シングルだし海外ドラマ"ダークエンジェル"に使われたし
1曲だけの絡みだったけど存在感がとても強い名曲です!!
曲の展開とかメロ運びが凄くYОSHKIさんっぽい。

どこか鬱屈としていたり難解だったりする今アルバムの中
曲の何処を切り取っても清涼感のある数少ない曲です。
むしろこの一つ二つ前のLights2部作に近い作風というか。

08.blow
シンセパッドとKEIKOさんの声をリードシンセ的に使用した
ノンビートのほぼインストゥルメンタルに近い楽曲です|ω・)
ローランドシンセに声を取り込んで鳴らしたとこだったかな。
アルバムラストに向けて少し休憩、みたいな。
安らぎを感じられる穏やかな1曲です🐶

09.compass
28thのカップリング、表記無いけどアルバムバージョンです。
私がglobeの中でもトップレベルに大好きな名曲of名曲!!!
今作で唯一KEIKOさんが作詞を担当した楽曲でもある今作、
とにかく歌詞も曲も"これを待っていました!”な仕上がり👼

某掲示板/某●ちゃんで"ズルい曲"みたいに言われていました。
要はあまりにも小室節の露骨なとこを詰めすぎだよみたいな。
手癖の詰め方があざといとかそうゆうことなんでしょうね?

いやいや好きな作曲家の手癖全開のあざと曲最高じゃない?
私はRemodeの選曲の時にこれ入ってなくて落ち込んだもん

何なら変に冒険するよりこの曲みたいなものを求め続けてる。
確かにリズムもメロも展開も"でしょうね"ってほうに動く…
でもそれが好きなんです。だからずっと聴いてるんです。

TKミュージック全盛期は売れている曲の裏で明らかにこう、
てっちゃん手抜きました?みたいなアルバム曲とかがあって
(まぁ華原朋美さんの某アルバムですけど…)
それは未だに自称音楽研究家的な人にブログで叩かれてます。
何なら一時的に邦楽を終わらせた、ぐらいの叩き方をされる。

でもその人たち曰く"手癖の粗悪"ならしい楽曲群っていうのは
あまりにも多忙で時間がない中、磨かれずに発表されてる曲で
ぜんぶ磨き上げたらこのcompassみたいな輝きだったんじゃ?
ってよく思います。盲目なんでしょうね、こうゆうのが。

実際さっき括弧書きで華原さんの某アルバムって出したけれど
あのアルバム、というかnine cubesですけど()
あのアルバムの収録曲って一部globeっぽいものがあるんです。
言い方悪いけどglobeのなんか残りモノ、みたいな。

でもじゃあnine cubesが嫌いかというとめちゃめちゃ好きで
小室さんの関心が明らかにglobeに向いているのが分かるから
華原さんにはとても申し訳ないけど小室さんらしい1作だから。
きっと関心が逆に向いていたら凄いアルバムだったんじゃ…
や、うん、やっぱ盲目ファンですね。ごめんなさい💦

話し戻しましてこの曲は小室哲哉という作曲家の全作品の中で
一番手癖が良い方向に働いたことで生まれた最高傑作です!!
(…言い切るとあれかな。変な人と思われるかな…。)

でもね、手癖手癖って言ってるけど一周回ってこんな曲ない。
今までは何某か不思議要素をいれておられたと思うんですが
それが削ぎ落されてかえって代わりが効かない曲になってる。
compassを聴いて得られる心地よさはcompassにしかない。

ということで今回はglobeの9thアルバムを紹介しました!👼
(後半ほぼcompassに対する想いしか書いていなくてごめん)

収録曲数は9曲とコンパクトなのですが長尺が多い作品です。
イントロ怠いわ~ソロ飛ばすわ~みたいな人にはキツイ……
でもそこをあえて推したい!十代にこそ聴いてほしい!!!
長さに慣れてしまえばとっても名盤ですよ~🄭

それではまた別の記事で!('ω')ノ

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