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寄り道をしまくったせいで生活リズムが半壊したスカーレットプレイ感想

 ポケットモンスタースカーレット、一通りのストーリーをクリアしてからだいぶ経ちますが感想を書きます。ネタバレを容赦なく出すので、未クリアの方はクリアしてからお読みください。


《総評》

 もう最初に総評を書いちゃいますが、やっててメチャクチャ楽しかったです。タイトルにもあるように、プレイに没頭しすぎて生活リズムが半壊しました。特に睡眠時間が犠牲になってしまって、発売開始から一週間くらいは連日通勤電車で気絶したように爆睡するみたいな感じでした。たぶん寿命がだいぶ削れたんじゃないかな……

◇3つのシナリオについて

 スカーレット・バイオレット(以下SVと略す)にはスターダスト☆ストリート、レジェンドルート、チャンピオンロードの3つのシナリオがあったけど、個人的にはレジェンドルートが一番刺さりました。

 ペパー先輩がひでんスパイスを探す理由が「傷ついて弱った自分の家族同然のポケモンに元気になってもらうため」だと判明したときちょっと泣きそうになったんですよね。自分語りになっちゃうんですけど、私の家にも今17歳になるじいさん猫がいて、食欲もあって元気に走り回ってるけどやっぱり寝起きはヨボヨボだし、最近は高いところへジャンプするのも苦手になってきてて、だからペパー先輩にはだいぶ感情移入しちゃっていました。なのでマフィティフがスパイス入りサンドウィッチ食べてどんどん元気になっていく度に、ハッサク先生ほどではないけど泣きました。

ここで本当に涙腺バカになったんか?ってくらい号泣した

 あとサンドウィッチと聞いて気さくな挨拶とともに出てくるコライドンが可愛いし、最初はそれを邪険に扱ってたペパー先輩も次第にコライドンの分までサンドウィッチこさえてあげるようになるの可愛かったですね。後に明らかになるコライドンに何があったかの真相を踏まえると、コライドンにもサンドウィッチ作ってあげようになるペパー先輩はなかなかの聖人だと思います。

 スターダスト☆ストリートもね……良かったっすね。最初にメロコを倒したときの回想でまず「周りがどう思うかはともかく、仲間とやんちゃしてる時間って当人たちにとっては宝物なんだよなぁ」みたいな『わかり』が発生して、んで進めるうちに「いじめられっ子がいじめっ子に対抗するためにできたのがスター団」というスター団の真相が判明していったときは「そうきたか……」ってなりました。それでスター団の宣戦布告の結果いじめっ子は全面降伏&自主退学していじめられっ子たちが居場所を勝ち取れたものの、「結局はいじめっ子といじめられっ子のパワーバランスが逆転しただけではないか」と思ったマジボスが姿を消したり、「いじめがあった事実は当時の教頭に隠蔽されて、最終的に校長・教頭含む当時の全教員が辞めた」「目的を達成したスター団は次第に不良の集団になっていって今に至る」という経緯が判明して、思ったより設定が重厚でビビりました。

 というかスター団、団の起こりから「最終的に不良の集団になっていった」という顛末まで含めて明確に学生運動がモチーフですよね。団のアジトにも思いっきりバリケードとかあるし、ヘルメット被ってるし。
 ポケモンで不良集団っていうとどうしてもスカル団と比較しちゃうとこあるんですけど、アローラの一般住民から遠巻きに見られてたりエーテル財団に駒として扱われてたりして、基本的に明るいアローラ地方の空気とは裏腹にかなり寂寥感漂ってて、その寂寥感も込みで割と個人的にスカル団は好きでした。ポケモンでこういうドロップアウトした存在出していいんだ、みたいな驚きもあったので。
 対してスター団には、結成目的や組ボス達のメンツやその性格からして、スカル団にあった寂寥感を極力払拭したようなものを感じました。いじめっ子に対しては宣戦布告しかしてないし。しかしこのまま放置しておくとドロップアウトしてしまうスター団の生徒たちに対し、大人の代表として、またその気になればドロップアウトの引鉄を引ける立場である校長があんな変装までしてスター団のことを知ろうとするのが良かったですね。

 スターダスト☆ストリート自体はなかなかに重い話なんだけど、団の挨拶とか校長の変装の絵面とか、そういう細かなところで重くしすぎない塩梅はなかなかのワザマエだったなあと。
 そして最後には「りゅうせいぐん」のわざマシンが貰えるの爆エモでしたね。進めているときに「なんで作れるわざマシンも増えていくんだろう?」ってちょっと疑問に思ったりもしたんですが、まさかこれの伏線だったとは。

既存アイテムとストーリーの絡ませ方が上手すぎて怖い

 そしてジムバッジを集めていくチャンピオンロードですが、上記二つと比べてかなりナラティブ型(ざっくり言うと、自分の体験がそのままストーリーになっていく感じ)に振ったシナリオだったなと思います。
 なのでお出しされるストーリーは先程書いた二つに比べてかなり薄味だったけれど、ジムリーダーをはじめジム挑戦前や後に出てくるキャラクターたちが軒並み濃いので、そこでバランス取ってるなあと思いました。特にハッサク先生は最初ジム攻略の最中に会ったときはちょっと怖い人なのかと思ってたんですけど、アカデミーに戻って美術の授業受けてみたらめちゃくちゃ生徒想いの先生で、良い意味で裏切られました。こういう裏切りはナンボあってもいいですからね。

一人称「小生」でなんか怖そうだな……と思わせてからの
この親しみやすい感じですよ

 しかし、それでもラストのネモ先輩とのバトルやその前後のやりとりではちょっと目頭が熱くなりました。でも、最後のバトルは初めて戦った浜辺でやっても良かったと思うんだ。(最初不正解引いたプレイヤー並感)


◇3人のメインキャラについて

 まずはネモ先輩についてなんですけど、最初チャンピオンランクでめちゃ強な人と聞いて「シナリオ的にはこの人に勝たなきゃいけないんだけど、それで格が下がったりしないかなあ」みたいな懸念がそこそこあったんですよ。でもそういうの全部杞憂でしたね。
 
まずこの人、負けても全然へこたれない。へこたれるどころか、「次はこの手持ちで戦ろう!」みたいな感じで主人公に何度もバトル挑もうとして周りに止められる。そんな感じの戦闘狂なので、安心して毎回倒せました。ホップとかは最初は普通に負かしてたけど、周回しているうちにだんだん「これ勝ってええんかな……」みたいな気持ちになってきちゃったので……。
 そんでクリア後シナリオ(たぶん初回の学校最強大会まで)を終えるとメインキャラ三人(ネモ、ペパー、ボタン)のイベントが追加されて、各キャラの心情が更に掘り下げられます。ネモ先輩の場合は強すぎるが故にモブ生徒からは勝負を断られたり、「あの人は天才だから」「才能が違うから」と遠ざけられることについての心情が主に語られました。


 そしてそんなときに主人公が自分の前に現れて自分と並び立ってくれたことがどんなに嬉しかったかというのも話してくれます。よくよく考えてみると、以前の課外授業の話をしてるときに「今思えばあの経験が宝物……だったのかな?」とやや漠然とした感じのことを言ってるんですよねネモ先輩。

ここですね

 それがシナリオのラストでは主人公こそが宝物だって断言するのはだいぶアツいなあと。
 いやほんと、あんだけ爽やか快活な見た目しておいて、そこから想像できないくらい主人公へ激重感情を向けてくるとは思わなかったですね。でも長年抱えていた自分の孤独をいい感じに埋めてくる存在と出会えたらまあ、そうなっちゃったり……するかな……するかも……。
 今現在はサブロムのバイオレットで2周目やってるんですけど、序盤辺りの「やっぱり生徒会長やるだけあって世話焼きなんだな」と思ったいくつかのやりとりも、このネモ先輩の抱えている孤独を踏まえると味わいが違って見えます。オススメ。

 次にペパー先輩なんですけど、まあ真っ当にヒロインしてましたねこの人。コサジ灯台で最初出てきたときの印象はあまり良くなかったけど、その後に秘伝スパイスを集めるためにぬしポケモンを倒してほしいって頼んでくるときの会話&可愛らしいスマホロトムケースでもう「あっ、ヒロイン枠だこの男」って理解っちゃったな……。会話の節々に出てくるちゃん付けはもはやあざとい。なんだこのキャラ造形は……

このあざとさがすごい2022

 ペパー先輩はコライドン/ミライドンに対しては、親であるオーリム/フトゥー博士が自分より優先していた(ように見えていた)というのもあり複雑な感情を抱いてて、コライドン/ミライドンがヌシ撃破後サンドウィッチにつられて出てきても「お前の分はねえよ」と邪険に扱……ってたのは本当に初めの方だけで、二匹目のヌシ撃破後からは余分にまでサンドウィッチも作るようになったのにはちょっと笑いました。この男、根が善良すぎる……!
 クリア後の追加イベントでは、ペパー先輩が「料理人になる」という夢を見つけたのですが、その過程でオーリム博士/フトゥー博士の存在を自分なりに昇華させていくのがね、グッときました。

 余談なんですけど、メインキャラの追加イベントを終わらせるとそのキャラの寮の自室へ行くようになれて、そんでペパー先輩から部屋に招かれたときちょっとドキドキしちゃいました。

 最後にボタンちゃんについてなんですけど、彼女はものすごくざっくり言うとスクールカーストでいうところのナードとギークを合わせたようなキャラ造形をしています。というか彼女の喋り方、最近の陰キャオタクの口調をトレースできすぎていてゲフリが怖い。Twitterとかにサンプルになりそうなオタクがたくさんいるから精度が高くなったのかな……。

若者で且つ陰キャっぽい喋り方を
ここまでトレースできてんの本当に凄い

 彼女はスター団のマジボスで、且つスター団を解散させようとするカシオペアの正体でもあります。「ボタンはスター団のトップなのではないか?」という予想は発売前から割とされていたけれど、団の創設者でありながらスター団を解散させようとしているというのは完全に予想外でしたね。(全シリーズ通してもボスが最終的に組織を解散させてたパターンは多いけど、最初から組織を解散させる目的で動くのは今作が初な気がする)
 ボタンちゃんはメインキャラ三人の中ではツッコミに回ったりリアクション担当になることが割と多いですね。

好きなボタンちゃんのツッコミ3選

個人的に好きなのは、スターダスト☆ストリート最終盤で校長が自らをネルケだと明かしたあとの反応ですね。あれはポケモンの全シリーズの全キャラの中でもトップクラスに良いリアクションだと思います。

このリアクションがすごい2022


◇ザ・ホームウェイについて

 こちらは「チャンピオンロード」「レジェンドルート」「スターダスト☆ストリート」の3つのシナリオをクリアできるシナリオで、メインキャラ3人と主人公+コライドン/ミライドンでオーリム/フトゥー博士のもとへ行くためパルデアの大穴をひたすら進んでいくというストーリーです。
 最初は「ライドもできず地図も見られない中でひたすら知らん場所進んでいくの、かなり不便だな。会話は面白いけど……」とか思いながらプレイしてたんですが、あるときふと気づいてしまいました。この「4人の子供たちが知らん場所を冒険する」って形、まんまスタンド・バイ・ミーじゃない!!??

 ポケモンにおけるスタンド・バイ・ミーといえば「テレビで えいがを やってる! おとこのこが 4にん せんろのうえを あるいてる……」でお馴染みですが、今回それに似たことをプレイヤーに追体験させたゲームフリーク恐ろしすぎません?(思えばオーリム博士/フトゥー博士が既に故人で、ゼロラボにオーリムAI/フトゥーAIがスリープ状態で居たのは、死体探しをすごくマイルドにしたやつなんだろうなと)
 近年のシリーズには初代や過去作のオマージュ要素がちらほらあったりするけれど、その中でも「初代のオマージュ元を追体験させる」というのはだいぶ強火のやつだと思うし、正直ものすごく好きですね。

ポケモンのオマージュ元にはMOTHERシリーズもあるけど、
言われてみればここはなんかムーンサイド感ありますね

 このシナリオにおけるラスボスはオーリムAI/フトゥーAIの中に仕込んである楽園防衛システム(タイムマシンを無理に止めようとしたら武力で制圧する仕様になるやつ)なんですが、最終的に「自分以外のIDのモンスターボールの機能をロックする」というだいぶ禁じ手に近い手段まで使ってきます。よくよく考えると「自分達以外ポケモンを使えないようにする」っていうゲーチスがやりたかったことをやってるんですね楽園防衛システム……。

ここのノイズ混じりの表現いいですよね。
「ここ絶対何かあるやろ」と思って撮っておいて良かった。

 そして最後は唯一ロックを免れたコライドン/ミライドンで二匹目の凶暴なコライドン/ミライドンとタイマンすることになるのですが、普通に負けそうになりました。毎ターン、ネモかペパーかボタンちゃんが技選択の誘導をしてくるんですが、それでもだいぶギリの勝利でした。コライドン/ミライドンはこの二匹目の凶暴なコライドン/ミライドンに縄張り争いで手ひどく負けたせいで初回訪問時はボールから出てこなかった(ライドできなかった)ようで、スタンド・バイ・ミーを追体験させるための道筋の敷き方が上手すぎるなって思いました。

 そしてこの二匹目のコライドン/ミライドンを下して、主人公+メインキャラ三人が家路につくところでこのストーリーは終わり、Celestialに乗せてスタッフロールが流れます。ここで使ってきたかCelestial〜!

 今作のメインキャラ三人、それぞれがそれぞれなりの孤独を抱えているんですよね。ネモ先輩は上でもチラッと触れたけどチャンピオン相手に力を温存してたくらいにはバトルの才能があって、そのせいか隣に主人公が来るまで誰も並び立ってくれなくて、ペパー先輩はマフィティフ以外の家族がいなくて、ボタンちゃんは言わずもがないじめられっ子で、そんな孤独を抱えた三人が主人公を交えて家路につくときに「寄り道して帰ろ」「いいね、買い食いに一票」みたいな日常っぽい会話してるのが尊すぎて泣きました。なんなら打ってる今も泣きそうです。四人……ズッ友でいてくれ……。

◇大人のネームドキャラについて

 プレイしていく中で気づいたんですが、主人公をはじめとした子供を搾取したり虐げようとしている、いわゆる「悪い大人」であるネームドキャラがアカデミー周辺にいないんですよね。悪の組織枠であるスター団も生徒が主体の組織だし。強いて言うならいじめを隠蔽しようとしたアカデミーの前教頭と家庭を省みなかったオーリム博士/フトゥー博士がそれにあたるんでしょうけど、教頭についてはセリフでしか語られないし、オーリム博士/フトゥー博士本人に至っては故人なので、たぶん「ネームドキャラには悪い大人がいないようにする」ってのは意識してやってるんだと思います。
(たぶんレホール先生が本当にギリギリのラインなんだと思う)(でもレホール先生にはいつかタイム先生にメチャクチャ怒られてほしい)
 ちなみに、ここで「ネームドキャラ」ってくくりをつけたのは、だいたいリーグ本部前にいる初見狩りモブトレーナーのせいです。

 言うて私はもう主人公やメインキャラ三人よりアカデミーの先生たちの年齢に近いので、先生たちによる生徒を想った言葉や行動を受けて襟を正したところは大いにあります。たぶん私以外にも先生方の言葉や振る舞いを受けて襟を正した大人のプレイヤー、いるんじゃないでしょうか。
 そのうえで、明らかに子どもではない人たちが学生としてアカデミーで学んで課外授業で宝探しもして、それが普通である様子をお出しするというバランス感覚が私は好きです。

 ゲフリ、というかポケモンはもう子どもだけを客層としたコンテンツではなく、公式でベビー用品ブランドも立ち上げたあたり子どもの親となる世代も客層として見ていることは明らかで、更にはポケモンGOで祖父・祖母世代まで取り込んでいたりします。(こうやって改めて書いてみると凄いことになってんなポケモンの客層……)
 で、それを踏まえての個人的な所感なんですけど、ネームドキャラに悪い大人がいないのは、恐らくゲフリなりの「こうあってほしい」という祈りみたいなもんなのかなと。
 シリーズ前作の剣盾において、エンジンジムでのバトル終了後にカブさんが
「僕たちのポケモン勝負は ガラル地方の文化となった そして文化を引き受けるのは 若いトレーナーの役目だよ」
「もっとも ただ守るだけではなく 君たちでより良いものにするんだ」
「僕たち大人は支えるから!」

という言葉を主人公に残すのですが、この最後の「僕たち大人は支えるから!」という言葉こそがゲフリがSVの大人ネームドキャラに込めた「祈り」の核にあるものであり、きっと大人のプレイヤーはそれを汲んでくれると信じているのではないかなと、シリーズをずっと追いかけてきたファンとして勝手に思っています。 

◆余談:「ポケモンSVはポリコレに屈した」という意見についての所感 

 発売されてから少しした後から「モブトレーナーにかわいい子がいない」みたいな感想が散見されて、「もしかしてポリコレに屈したのでは?」的な文言をそこそこ見ました。確かにSVでは剣盾まで常連女モブトレーナーだったミニスカートがいなかったり、あと海があるのにビキニのおねえさんがいない等、キャッチーな可愛さのある女子モブトレーナーは明らかに減ったと思います。そしてネームドキャラの中に中性的だったりパッと見で性別が判別できないデザインのキャラが割といたり(チリちゃん、グルーシャくん、ボタンちゃん、オモダカさん等)、男女問わず中高年っぽいモブトレーナーが増えていて、更にその肌の色も多種多様であるあたり、ポリコレ的なもの(性別や人種のステロタイプ描写を避けていたり、みたいな)を意識しているのはほぼ間違いないと思います。肌の露出度合も、恐らくスター団したっぱ女子か、もしくはビワ姉くらいを上限のラインとして設定してあるのかな?って感じがしますね。
 しかしそんな中でも、カエデさんや山ガールなんかは露出度が低いにしてもボディラインが曲線的なのは見てわかるし、

 ナンジャモはインナー越しとはいえ思いっきり胸見えてるカットがちらほらあるし、

 ミモザ先生はギャルかわいいし、心の中の男子中学生を刺激してくる要素はきちんと存在してるなと思いました。

 だから多分、「キャッチーな可愛さの女子キャラを減らすことにより、市井のポリコレ判定パーソンたちに目配せをしている」みたいなニュアンスの方が正確なんじゃないかな〜と思います。

◇パルデア地方のポケモン周りについて

 パルデア地方初出のポケモン、そのデザインから元ネタもわかりやすければネーミングもわかりやすいのが多いからいいですよね。かと思えばヘイラッシャみたいに「何それ!!?」ってなった名前もあり、このゲーム、自由だな……と感じました。
 個人的に発売前から特に気になっていたのがパルデアウパーの進化先だったのですが、まさかあそこまでサンショウウオ丸出しの姿になるとは思いませんでしたね。

めちゃくちゃかわいいうえに有能で、
一発で好きになりました

 そんで今回特に良いなって思ったのが、図鑑テキストに別のポケモンとの生態的関係が結構載ってるところですね。

こういうの本当に好き

 別のポケモンの図鑑で先に名前だけ知っているといざ遭遇したときの感動がより大きいというか、「あー、図鑑に乗ってたあいつか!」ってなったのが本当に楽しかったです。

◇システム周りの話

 シナリオやキャラクター、新ポケモンについては花丸満点の今作ですが、システム周りとかパフォーマンス方面についてはだいぶ荒削りでしたね今作。
 個人的に気になった箇所を箇条書きにしていくと、

  • 通行人モブや風車の動きが明らかにガクガクしている

  • 野生ポケモンとの遭遇時に場所を移動するせいで、戦闘終了後に別のポケモンと重なってまた戦闘という流れの繰り返しが割とあってプレイのテンポが落ちがち

  • 坂でカメラを動かすと裏側が見えがち

  • コライドン/ミライドンから降りないとピクニックができない

  • 図鑑アプリで検索ができない

  • キーレスポンスがたまにめちゃくちゃ遅いときがある

 容量削減のためっぽいやつはまだそういうものとして納得できるんですけど、単純に不親切なものについては「もうちょいどうにかならんかったか?」って思っちゃいますね。
 個人的に一番アレだなって思ったのはテラレイドバトル(特に☆6で顕著)周りで、こちらには回復手段がないのに状態異常技連発してきたり、弱体解除や強化解除もしてきたり、中でも「テラスタルしないと割れないシールドを張る→こちらがテラスタルするのに必要な攻撃のチャージ数を奪う」はかなりストレスフルで、この挙動だけでも今からアプデで削除できんか?と思います。たぶんそこらへんの反省があったのか、☆7リザードンは割と挙動がマシになってましたね。
 まあ不満点や文句は出そうと思えばいくらでも出せるゲームなんですが、それでもフィールドを散策している横で野生のポケモンの群れが普通にいたり、木陰で寝てるポケモンがいたり食事をしているポケモンがいるだけで楽しい気持ちのほうが先に来るから凄いと思います。 
(あくまで個人の感想です)

◇最後に

 書きたいことを詰め込んだらなかなかの長文になってしまって震えています。でもほんと、そのくらい面白いゲームでした。今はバイオレットにて節足動物縛りでシナリオ2周目をしているのですが、またしても寄り道ばっかりしてるせいでシナリオがなかなか進みません。この年末年始で少しでも進めたいです。

節足動物縛り、こんな感じのメンバーです

 ここまで読んでくださった皆さんも、是非良きトレーナーライフをお過ごしください。

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