見出し画像

初めての就活(?)と悩み

僕が就こうとしている職業は、Colfコルフ
伊和中辞典第2版(小学館)によると、この単語には『家政婦、お手伝い』という意味がある。

それでは、『家政婦、お手伝い』とは、どのような職業なのか。
日本版O-NETの見出し語(?)には『家政婦(夫)』とあり、職業分類には『家政婦(夫)、家事手伝い』、属する産業には『生活関連サービス業、娯楽業』とある。
同サイトによると、『主に個人の家庭で掃除、洗濯、買い物、料理などの家事全般を行う。(中略)求人者に直接雇用されて主に個人家庭で勤務する。(中略)求人者の意向により泊まりこみや夜間勤務をする場合もある』とのこと。

以上を調べた上で、「アンドレアを雇用主としてこの職業についた場合、書類などの職業欄には何と記載するべきか」という議題で、家族会議を開いた。(父さんは仕事のため不在)

「つまり、労働許可が下りたら、お兄ちゃんはアンドレアさんのメイドになるっていうことじゃないの?」と、弟が言う。

「仕事内容を見ると、まぁ確かに... でも、メイドって女だろ。”家政 の訳はメイドでいいかもしれないけど、僕は家政だよね。”家政夫” の訳ってメイドか?」

僕の答えを受け、弟は、
「あ、そうか。”夫” だから、旦那的な存在ってことか。主夫みたいな」と言った。

それを聞いた母さんが、
「ウケる。ここでいう ”夫” は『男』っていう意味なんだけど」と笑い、続ける。
「ちなみに、”家事手伝い” は、もうすぐ結婚する女の子が仕事を辞めたときに就く職業だよ」

それに対して僕が意見を述べようとすると、弟が先に口を開き、母さんに向かって、
「あぁ、じゃぁお兄ちゃんの方が奥さん的な存在になるのか!」と、謎の結論を出した。

「...あのさ、僕は『日本に帰国するとき入国カードの職業欄に何て書けばいいか』を相談してんの。メイドとか夫とか奥さんって、そういう欄に書いていい単語か...?」

僕がそう言うと弟はこちらを見て、
「...ふつうに『家政夫』でよくね?」と、投げやりに言う。

「ふつう職業欄に『家政夫』って書かねぇだろ。今までは『無職』とか『アルバイト』とか書いてきたけど...」

「じゃぁ『奉公』」

「奉公??」

「確かにw ウケるw なお君、お母さんこれからYouTube見るから、その話はまた労働許可が下りてからね」

「僕もこれからゆりちゃんと約束があるから、これで。就活がんばってね。まぁ、どうせアンドレアさんが全部やってくれるんだろうけど」

...『契約社員』と『学生』には無縁の悩みだ。

240312