20210617よくあるドクハク

私だけが、あなたに手紙を書きます。特に返事はいりません。私の独白を、あなただけが聞く。それだけで、いいです。独白って、大それたもんでもないです。兼好法師に酷く劣る、その日のよしなしごとです。

最近、とみに疲れています。目元の湿疹がどんどん大きくなっていきます。どうしたものか。下まぶたもやたら痒くて掻きむしってしまいます。爪が長い。皮膚科に行ったら、毎度先生に怒られます。爪が長いですよ。そんな爪でかいたらそりゃあ皮膚もボロボロになります。かきたくないんですせんせいでもかいちゃうんですだからそれをとめる薬をくださいお願い。でも、目元用に貰った薬は結局全然きかない。
この間もよくなってたけど、友達の家に遊びに行くからと少しだけ化粧をしたから、それでまた次の日から酷くなった。石けんで落ちる、オーガニックの化粧品なのに。私の肌には、何が合うと思いますか?聞いてみたいけど、あなたには私のことを聞いてもらうばっかりだから、結局答えは教えて貰えないんだろうな。

それと、中学生時代からずっと好きだったアニメがやっと終幕しました。泣きました。映画館で2回見て、2回とも泣きました。3回目も見たらまた泣くでしょう。また見たい。ひとつの時代が終わった気がします。新元号が新しく決まった時よりも、ああ、終わったんだな、と。昔は始まることが多かったのに、今は終わる事の方が多くなってきたと思いませんか?仕事で新しいことがあると、だからか、とても疲れる。なんて、自分の仕事が出来ないことを、誤魔化してはいけませんよね。
何時からこんなに、疲れて俯いた大人になったんだか。凡庸な社会人です。

来週、また1つ歳をとります。とらなくていいのに、歳をとる。私が老いるということは、私の周りも皆老いていくということです。確実に時代が終わり、私の後に時代がはじまる。そんなことを、言葉以上に、心の奥底や、体の端で感じるのです。言葉にするとどうして陳腐なのでしょうかね。私はひとつ、そういうことに気づく度にぐらぐら、自分の足元が酷く心許なくなる。
自分に、もう、成長は感じません。でも、確実に時はすぎていき、私も過ぎていく。それは、感じます。

なにかの記事で、日本の小説の主人公は幼稚で自立ができていないのだ、というのを読みました。私に言われているようでドキッとしました。自分が幼稚なので、描く物語の登場人物もどこか幼稚です。そんな気はしています。でも、それが精一杯。思えば、大人びた登場人物なんて、今まで見たことがないように思う、なんて少し開き直りもしました。
たまに、強気になれます。根拠なく。

梅雨です。自分の生まれた季節ながら、嫌になります。秋生まれが良かった。そうしたら、きっともう少しこざっぱりした性格ではなかったかと、夢を見ています。

あなたは、と、聞いてみたいけど、やっぱり私のことを聞いて欲しいです。