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#41 呪術的な日々

いつかわたしにも子供ができるんだろうか。

30代になって感じたのは「まだまだ人生は長い、いや長すぎる」ということ。
人生100年時代ということで、ここまでの人生の更に倍以上が待っている。
50歳になっても、まだ半分。
さらにコールドスリープなんかができた日にはもう「人生どの段階からでも新しいことにチャレンジできる」という言葉がめちゃくちゃ現実的に思えます。

そんな訳でいま結婚相手がいないわたしでも、「手を繋ぐ」から「プロポーズする」までの諸々の過程を仮にクリアーできたとして、いつか子供ができるかもしれません。チュートリアルを下さい。

そして、これはわたしや取り巻く友人たちの悪いところなのですが、すぐに育成ゲームかなにかと混同してしまう。
ある日飲み会でそんな話になり「将来のジョブは何にするか」「ステータス振りを早めるためにどんな習い事に課金するか」という会話ばかりしてしまった。効率厨か。
しかも、ほとんどみんな祈祷師や除霊師、果てはフライングヒューマノイドとか言い出す始末。それは職業じゃあないだろう。
ぼくたちは血を絶やした方が世のためかもしれません。

だけど、そんなに愛情(?)いっぱいに育てた愛娘も、いつかどこぞの男と旅立ってしまう。世のパパたちの悔しさは想像するに難くない。
箱入り娘に育てた挙句、結婚適齢期になっても家に居て欲しい頑固親父にわたしはなるのでしょう。いつまでもいつまでも自分勝手に娘をBOXに大切にしまっておく、有害ジジイの予備軍がここに居る。



あなたがわたしに課金をし、わたしはソシャゲへ課金をします。