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#38 呪術的な日々

夕飯をクレープで済ませてしまう。
糖尿病まったなし。


遅い昼の時間に、ルミネの中華屋さんでドカ食いをしてしまったのがそもそも悪かった。
ルミネらしい小綺麗でおされな中華。
休みにダラダラと起床し、ちょっとした買い物をした後に空腹を満たすため、たまたま入ったお店。

30代のおじさんは、いい加減ルミネなんかに行ってはいけない。
悲しいことに場違いだと感じるところが、年々増えてきました。
心のなかの、20代の亡霊がなかなか成仏してくれないのがよくない。
誰かいい密教系YouTuberのチャンネルをリンクしてください。

そんなわけで優しいおばちゃんが暖かく迎え入れてくれる中華屋さんは、おじさんにとって砂漠のオアシス。
買い物の疲れを心置きなく癒せるサンクチュアリ。
神聖なパワースポットとして大変ありがたかったのですが、あまりに癒されすぎて食べきれもしない量を注文してしまい、「もう残しちゃおっかな...」と挫折しそうになりかけた。
しかし、ここはわたしの聖域。
おばちゃんの笑顔のため、恩を仇で返すまいと無理やり押し込んでしまった結果、夕飯は1ミリも入る気配がなくなった。
おばちゃん、わたしを褒めて抱きしめてくれ。

「あとでお腹が空くし、なんでも良いから少しくらい食べないと」と、コンビニに寄り唯一食指が動いたのがチョコバナナクレープだったのです。

30代の独身男性の夕食がコンビニのクレープというのは、なかなかに悲しい。
一時の感情に身を任せて、失敗してしまうことがしょっちゅうあります。
意志が弱すぎる。どうしてこんな結末になってしまうのか。

将来いつか糖尿病になったとしても、自身の20代の亡霊も、もうそのときには亡霊になっているおばちゃんも、誰も責任を取ってはくれないのだ。
罵る相手は、ただ己のみである。



あなたがわたしに課金をし、わたしはソシャゲへ課金をします。