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#37 呪術的な日々

先日、とても面白い記事を読んだ。


腹を抱えて笑わせて頂いたのですが、実はコレに載っている積読本の一部をわたしも積読しております。


荷物が増えるのが嫌で、本を買うのにはかなり慎重になるのですが「お、これは有名だし勉強にもなりそう」と手にとって結局ギブ、というパターン。

「いや、まだ読むことを放棄してないから。いつか読むために温めてるだけだから」という言い訳のもと、捨てずに手元にある『ツァラトゥストラはかく語りき(上)』。
上巻しかないところに、まだ未知の可能性を感じるでしょう?
わたしは諦めの悪い男。
上司の評価コメントでも「効果の薄いプランに異常に執着せず、全体感を持って仕事に取り組みましょう」というお墨付き。伸び幅を感じる。


そしてもう一つ、オモコロの記事と共通して積読しているのがギブスンの『ニューロマンサー』。


これは結構いいところまで行ったのですが、なんだか飽きてしまいました。
読書ってその時の気分ですからね。
ちょっとまたサイバーな気分になるまで待とうと思うのですが、ひとつ困ったことに『ニューロマンサー』はKindleで買ってしまった。
オンライン積読である。

現実世界の積読は、装丁がいいとか本棚の雰囲気が出るとか、そこに存在するだけでもパワーを発揮してくれますが、オンラインはそうじゃない。
読まなければどんどん底に押しやられ、ついには端末にダウンロードすらしない始末。
わたしのKindleも上から『ピンポン』『チェンソーマン』『ファイヤパンチ』の順番です。これが30代の電子本棚なのか。闘争本能が酷い。

罪深きオンライン積読。
このまま永久に忘れ去られ、読まれず認知すらされずにその役目を迎えてしまう『ニューロマンサー』には申し訳が立たない。
必ずこのKindleアカウントを息子そして孫の世代まで譲渡して、いつか祖先が「ウィリアム・ギブスンって最高だね」という会話を交わすことを願います。

そんな優しい世界のために、わたしは今日もKindleで本を買おう。



あなたがわたしに課金をし、わたしはソシャゲへ課金をします。