写真には残らない匂い

シャンプーが手に溢れた。
リゾートバイトに向けてのパッキングをしていると、実家の部屋には昔を思い出させる色んなもが目につく。

はぁ、パッキングだるいなぁと思って横を見たら
今まで手は出してみたけど全然習得できなかった中国語、韓国語、フランス語の教科書が並んでる。
はぁ〜、今日までコツコツやってたら絶対いけてたのにぁ?と思いながら鼻を擦るとさっき手についたシャンプーの匂いがした。

シャボン玉が見えそうな、エレガントでもセクシーでもなんでもない素朴な匂いは
背伸びなんてしなくても自然の流れに身を任せればいいんだよと私に語りかけている気がした。

ただのシャンプーの匂いにここまで感じるのは正直キモい自分。

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