ただいまの代償(夏休みの話)

夏休みになったので、次の滞在先に行くまでの一週間実家に帰ってきた。
実家に帰ると、幼少期のほとんどを過ごした祖父母の家にゴロゴロしに行くというルーティーンがある。

ただいまの挨拶の後は、
卒業後の進路、どれだけ体形が変わったか、どれだけ服装が可笑しいか、あの人がこんなことあんなことしたとか、
そういう「他愛もない」会話を振りかざされる。
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今日は下書きに眠っていたこの話を書き終わろうと思う。

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私は、大学にある「お悩み相談室」を利用しています。
月に1回くらい先生と話して、近状の把握とこれからどうするかを確認するいい機会となっており、カウンセリングに通い始めてからメンタルが本当に安定し始めた。
最初の頃は、2週間に一度ほどで、ほとんどの予約をすっぽかしては再予約し直してと紆余曲折を経て得た心の安定(最近仲いい友達たちが頭良くて難しい単語を耳にする機会が多いので紆余曲折とか言ってみたけど使い方間違えていたらごめんなさいね~!)。

そこの先生に「私は大人数が苦手で、一人になった時にどっと疲れが押し寄せるんです。多分、その場で皆を楽しませなきゃと思って頑張り過ぎちゃうのかもしれない。多分これは、私が常に家族の中で皆の仲を取り持つポジションだったから、そういう癖がついてるのかもしれない。HAHAHA」と話していると、先生がいきなり「花梨さん、傷ついてない?今は明るく楽しそうに話してくれているけど、本当は傷ついてるんじゃないの?」と声をかけてくれた時、私はもう笑うことが難しく目から涙が溢れそうになっていた。
でもその時も、いつものように涙は堪えて大丈夫なふりをした。

私はそれでも、地元に帰ると親戚の家に顔を出しに行き、同じ会話をする。
「今回は傷つけることなんて言ってこないだろう」という期待を胸に抱くも、その期待は毎回次回に持ち越されるのに。

最後に泣いたのはいつだろうと考えても、まったく思い出せず
涙を流してしまうと止められなくなってしまうんじゃないかと思って怖い。


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