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【前年と比較】二軍ロッテ選手起用

1.はじめに

9,10月のnoteで「1年間のまとめnoteは戦力外通告とかドラフトが終わってから」とか言ってましたが、でもその前に今季の二軍の大まかな感じはおさらいしときたいですよね。
今回はざっくり要点だけ押さえられるnoteにしようと思います。
その手っ取り早い手法として、前年との比較を用いることにしました。
上記の目次にある項目で去年と今年を比較することで、ここ2年間の二軍ロッテの歩みをざっとイメージしていただければと思います。
ということでこのnoteは、2年間の鳥越体制の答え合わせにもつなげられるかもしれません。

2.打席数

打席数ランキング比較(2021年→2022年)

細かく言うと語弊のある分析ではありますが、ざっくりとした流れで捉えると、2021年の赤字部分の打席数の合計が、ほぼ翌年の赤字合計に置き換わった、と言えそうです。
つまり、下記表のイメージとなります。

選手への打席の割り当ての変遷イメージ

つまり、
・昨年退団した分(宗接 松田 加藤翔 鳥谷 高濱)の打席数が、池田 村山 谷川 サントスら新戦力、さらに西川 山本斗の強化育成に置換えられた。
・昨年佐藤都 髙部 三木らに充てられた打席数が、今年は吉田 藤岡 田村 柿沼 加藤に渡った。
って感じです。(厳密にいうと語弊あるけど大体こんなイメージ)

また、次世代組の筆頭と言える藤原 安田 山口の3人。2年間の打席数の変遷を一覧表にしました。

2年間の二軍打席数

安田 藤原の2人に比べ、今年の山口の打席数の下がり幅は顕著です。こういった面からも、いかに今年山口が一軍で躍進したかが分かるかと思います。

そして平沢が2年連続でチーム最多打席数だったことも特筆すべき点です。

3.スタメン各ポジション

捕手

捕手 スタメン数 2021~2022年比較
(※選手名の右の数字は試合数)

・変遷をざっくり書けば、2021年は佐藤都が二軍で柿沼・加藤が一軍だったのが、翌年逆転した形。
田村も二軍での出場数が増えた。
植田は2年連続でスタメン率は全体のほぼ半数を維持。

ファースト

ファースト スタメン数 2021~2022年比較

山口が一軍戦力化し、その穴を西川のサブポジやプロスペクト村山に充てた。
この流れは育成機関として、大砲を育てるべきポジションとしてとても理想に近い運用ができていたと思います。

セカンド

セカンド スタメン数 2021~2022年比較

・2021年は1位だった西巻を今年は池田が替わって1位。
福田光のセカンドはほぼ無くなった。

サード

サード スタメン数 2021~2022年比較

・ここでも池田が前年1位だった福田光を下して1位に。
・2021年に退団した鳥谷・松田・高濱が出場していた枠や今季二軍出場がほとんどなかった三木の分も含めて池田がもらった、という言い方ができそう。

ショート

ショート スタメン数 2021~2022年比較

平沢がトップ起用される構図は2年間で変化なし。
・去年との大きな変化は、藤岡の出場数増加。

レフト

レフト スタメン数 2021~2022年比較

2年連続で西川がスタメン数トップ。今期はさらに2位以下を突き放した。

センター

センター スタメン数 2021~2022年比較

2021年は1位だった髙部が完全に二軍を卒業。空いた穴を山本斗・藤原・ペラルタ・西巻で取り合う形に。

ライト

ライト スタメン数 2021~2022年比較

・山本斗が2年連続1位。
・2021年には髙部・加藤翔が使っていた枠を、翌年は藤原・谷川で埋めた格好。

以上のように外野3ポジションを総括すると、左中右いずれも2位以内にランクインした山本斗が今年の二軍外野陣の主役の一人だったと言っても過言ではなさそう。

DH

DH スタメン数 2021~2022年比較

ここは傾向としては非常に分かりやすくて、2021年には鳥谷を中心にかなり日替わりに割かれていたDH枠が、今季は福田秀に集中的に使われた格好。理由は守備に就きにくいコンディション状態だったからと思われる。

4.先発投手

ここでは先発時限定の投球回数の合計ランキングでここ2年の変遷を見ていきます。

先発投手 投球回数(リリーフ登板は省いた分)

・2021年に1~3位だった3人は今季、上位にはランクインせず。理由は様々で、佐藤奨本前は一軍戦力にシフトしていったが、はコンディション不良が原因か登板数が減少したことにある。
・替わって2022年の1~3位は土肥・鈴木・種市

ただし去年の森・佐藤奨・本前の若手3人衆のようなロマン性に欠けるのが正直なところ。
土肥には悪いが年齢的にもピッチングスタイル的にも上がり目に欠ける。
鈴木も今季は当初リリーフで、起用法に迷いが見えて本人も戸惑っていたフシあり。
種市も復帰後の投球内容は、まだ手術前には程遠い。
・さらに4位の土居にしても、今季は先発・クローザーと二軍では大車輪だったが、本来は去年の時点で本格的な一軍戦力化も見込まれる成長曲線だっただけに、本人の中でいったい今季どんな成長を実感できているのかはけっこう疑問だったりします。

河村 古谷 中森の登板数減も痛かった。

・あとは全体的な話の両年の比較ですが、2021年は森・佐藤・本前の3トップがイニングイーター的に優秀だったのに対し、今季は突出した先発がいなかったにも関わらず、合計のイニング数は両年比べてそんなに差がないので、全先発投手の平均イニング数が押しあがった格好とは言えます。

5.リリーフ

リリーフ 登板数(先発登板は省いた分)

・リリーフでは登板数で評価することとします。
・去年と今年で、一軍と二軍が入れ替わっているフシがあるのは興味深い。つまり、東條・小沼が今年は一軍戦力化し、替わって佐々木千・国吉・東妻・田中靖らは二軍組となってしまった。
・去年はわりと大胆に人員整理しており、具体的には南・フローレス・石崎・原・大嶺・永野・アコスタといったあたり。これらの穴は、上記太字の4人も含めた中堅以下のリリーフ陣全体で穴埋めした格好。
・高卒ルーキー3人組(秋山・永島田・田中楓)が1年目から実戦デビューしたことも注目。昨季と比較してリリーフ総人数が増加した一因とも言える。(29人→33人)

6.おわりに

ざっくり抜粋してまとめると、
野手
①ショート平沢が2年連続二軍の帝王として君臨。
② 西川・山本斗コンビの育成は、まずまず順調と言えるだろう。
③ 2番手の不在が問題視されるセカンド・サードの枠に池田が台頭。

投手
① 先発は、来年からのステップに期待できるようなフレッシュ組の台頭に乏しい印象。
② 昨年退団した二軍リリーフ陣の穴は、去年一軍戦力だった佐々木千・国吉・東妻・田中靖らも含めた選手らで埋められた。
③ 成田・土居・横山・東妻ら若手~中堅組は二軍での出場機会こそ多かったが、ほぼ一軍出場機会はなくシーズン終了した。

今回はここまでにしておきます。
鳥越体制の答え合わせ的なまとめも、まずはオフの人員整理も見た上で、考えていけたら考えていこうと思います。

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