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アズリバ聖闘士拳 第一章 第一話 前半

すべて悟ったら何も新しいモノはない。

「ある日突然、私はすべてを悟ってしまった。人類のこと。宇宙のこと。神のこと。この世の仕組みのこと。
しかし、一般の人は、それに気づいていない。嫌気づこうとしないのか気づいていないのかわからない。

私は人の寿命がわかる。実際に霊も見えるし、呪いも見える。

私は自分のことがわかる。それは私は神ではないということだ。

時節がきたら、私は神の働きをする」

そういって寡黙なナルチスは、少年、ゴルトムントに語りかけた。

「そなたにアズリバ聖闘士拳の全てを伝授させたい。私は、神の手足となって動くモノ。そなたはその敷いた道を次の世代に伝えていくモノとなる。

しかし、弥勒の世になるまでに、闇の時代が訪れる。そなたは、愛に生き、さまざまな女性と出会うであろう。そしてアナタが最終的に結ばれる女性は、アナタの分身のような人間であり、2人が出会う遥か昔から一つに結ばれるべくして、存在していた女性だ。その女性も、君のように貧しい身分でありながら、この地球を揺るがす大いなる力を秘めている。それははるか西のさいはての血を受け継ぐモノ。隠れキリシタンとゆかりのあるモノ。そして魚座の最期のときをそなたに示す存在となる。そのまえにそなたは、3人の運命の女性とであう。一人は、アナタに恋愛とはなにかを示す。だがその女性は非常に嫉妬深い。まあ、嫉妬深く重いということが彼女の魅力でもあるが、そなたの影の部分の唯一の理解者となる。2人目の女性にそなたは愛の賛歌を誓う。しかし、そなたはその女性によって一度は目覚めるが、彼女のあくなき未練にふりまわされ、そなたは、目覚めることができなくなる。3人目の女性は、2人の女性とは違い、非常に朗らかであかるく嫉妬深くなく、優しいが、そなたは甘やかされ、ダメになり、どんどん、その力を封じ込められ、ダメになる。4人目、そう運命の女性は、神の使者だ。その数年後に突如として現れるであろう。その女性は3人や今までみてきた幾千の女性と異なり、自分と極めて近い性質、自分を責めたり、他人に気を使おうとするところがそなたとうり二つであることを知る。そして、そなたは、再び岩度びらきの為、覚醒する時期を迎える。そのとき、そなたは私のように全てを覚り、全てを知る人間、目覚めた人になるだろう。だが、そなたに一つ忠告して置く。月を見るな。月を見る前に寝なさい。以上だ。行け。勇者よ」
私は、8才の頃、教会でその儀式の洗礼を受けた。

自分が何者か知る術もなく。神と言う言葉を初めて聞いた私は神というモノがどういうモノかわからずに居た。

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