七夕用の買い出しで蒲田駅前を訪れていた時、丁度昼時になったので、適当にごはんを食べようかという話になった。
チェーンじゃなくローカルなお店で何か食べたいなと思って調べてみると、近くにちょっといい感じの喫茶店(厳密にはカフェバーなのだが)があり、そこで昼食を摂ることになった。

お店の外観と看板

Cafe Cherry(カフェ チェリー)
〒144-0052
東京都大田区蒲田５丁目１９−８

飲み屋が並んでいるところから少々外れたところにあるこのお店。建物は少々年期が入っているのが逆に周りの風景に馴染んでいていい感じ。
オーセンティックな雰囲気の喫茶店で、お店の前にはバイクや自転車が並んでいた。地元の人が結構来てるのかな。
なんとなくだけど、そういう地元の人が行くお店はハズレがないような気がする。

看板を見てみた。「チェリー風焼チーズカレー」が人気No.1のメニューらしい。お値段もリーズナブルで良さそう。

(後で調べてみたら、メロンの器のプリンアラモードも人気らしい。そのうちまた食べに行きたい)

店内に入ると一階は混んでいて席に空きが無かったので、二階席へどうぞと言われた。

店内(2階)の雰囲気

二階はバーの雰囲気が強く、窓が無いためライトが点いていた。
夜のバーに来たんだっけ？　いやいや今はお昼だ。

二階も一階ほどではないが混んでいて、上の画像に写っているテーブルも３つのうち２つが埋まっていた。

メニュー表は一冊を二階の全員が共有する感じだった。
少し反省することとしては、メニューはあらかじめ入り口のボードで考えてから行った方が良かったかも。「あれ、メニューは？」と最初に焦ることになっちゃったので。

おじいさんが注文を聞きに来てくれて、ランチメニューの「焼チーズカレー&ドリンク(コーヒー)セット」をお願いした。
最初はドリンクセットでウインナーコーヒーを頼みたかったのだが、残念ながらドリンクセットの中に無かったのでコーヒーに。

(ランチメニューの「焼チーズカレー&ドリンクセット」と、単品の「焼チーズカレー」ではお値段が違うらしく、ランチは800円、単品は850円らしい。ここら辺でおじいさんと意志疎通が上手く行かずに「？？？」となってしまった)

ランチメニュー「焼チーズカレー&ドリンクセット」

スマホを弄くりつつ、ぼーっと待っていると、ランチが運ばれてきた。

【ランチメニュー:焼チーズカレー&ドリンクセット】
○焼チーズカレー(お好みでタバスコを振りかけて食べる)
○味噌汁
○サラダ
○コーヒー(食後に来たのでここにはない)

あつあつのチーズのいい匂いのする焼チーズカレー。
わかめとキャベツともやしがたっぷり入った優しい味のお味噌汁。
しゃきしゃきの千切りキャベツに、定番のきゅうりとトマト、おまけにポテトサラダも付いてるサラダ。くし切りのオレンジがあるのがいかにも「喫茶店」って感じでとても好き。

なんだろう...。
洋風メニューってスープがよく付いてくるけれど、そうじゃなくて当然のように味噌汁を出してくるのがとてもいい。ホーム感がある。
このお味噌汁は絶対また飲みたくなるやつだ。飲食店のスープで野菜やわかめたっぷりのってなかなかないよ。

そしてこのトマトとナスを惜しげもなく散らした焼チーズカレー！

上のトマトを掬って一口。トマトのうまみと汁気がじゅわっと口の中に溢れてきた。焼きトマト最高。
ナスも甘くて美味しい。(私の中の二大夏野菜がチーズとコラボしてるんだから美味しくない訳がなかった)

カレーを掘っていくと、チーズのごろっとしたのが発掘されて目を疑った。「え、お味噌汁とサラダとコーヒーも付いて、チーズもこんな固まり入ってて800円っていいの...？」

これをカレーと絡めて...いやカレーにチーズを絡めるのだろうか...。
カレーが優しい味なのに香りがスパイシーで、おまけにチーズのクリーミーな味がプラスされて、めっちゃ美味い。

おまけに下からご飯が出てきた。
ドリアとかもそうだけど、あつあつのシチューやカレーの下からご飯が出てくるのって、すごいお宝発掘した気分になる。

え、ご飯だけじゃなかった。卵も出てきたよ？？？

焼チーズカレーが熱々だったから、ちょっと半熟ぽい感じになってるの。これはテンションあがる。

卵は家計の味方だからおうちでもお世話になってるけど、お店でこういう風に出されるとまた格別にいい。好き。

コーヒーは気が付いたら飲み終えていたので写真はないけど(おい)、すごく香りが良くて美味しかった。
カフェとか喫茶店のコーヒーって香りがよくて、なんとなく各店にこだわりを感じる気がする。だから、こういうお店に行った時は必ずコーヒーを頼むようにしている。ちょっとしたポリシーみたいなものだ。

東京のお店は、田舎と違ってがらんとした時間帯がなかなかないなと思う。

人が多い以上当たり前といえば当たり前なのだろうが、なんとなくぽっかりとした感じがなく、常に人の気配がある。
そういう空間は田舎者からすると落ち着くには少々座りが悪いが、美味しい食事や一杯のコーヒーは、そういう気持ちを上手に宥めてくれるのでいい。

食事やコーヒーを口にし、ほうと息をつくとき、自分が寛いでいるのを自覚して、その事自体にもまたほっとするのだ。