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untouchable holidays

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特に根拠のない屁理屈ばかり1000字ぴったりで呟きます。それはそうとして、なるべく静かに暮らしていけたらいいな。
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記事一覧

追悼コーナー

 行き付けの書店に寄ったら大江健三郎の追悼コーナーが出来ていた。大江健三郎ぐらいの大家な…

Lousism
1年前

野次馬の薄ら笑い

 純文学を書く作家達が、これは芸術なのだからごく限られた読者にだけ届けばいい、これは先進…

Lousism
1年前
2

小さくあり続ける

 大江健三郎が亡くなった。好きな作家……ではあったと思う。でも五、六作品しか読んでないし…

Lousism
1年前
5

量と質の相克

 幾ら同人誌即売会や執筆サイトの存在感が増したと言ったって、残念ながら純文学はそのどちら…

Lousism
1年前
2

小さな物語の語り手

 小さな物語はいつだって無数にあったのだ。たとえ大きな物語が本当に存在したとしても、私達…

Lousism
1年前
6

大きな物語の意志

 詳しいことは知らないが、現代とはかつて世界を覆っていた大きな物語が終わり、小さな物語が…

Lousism
1年前
3

文体の一部

 ニコニコ大百科は競馬関係記事が非常に充実していて暇潰しがてらに読んでいるのだけど、現役の有名競走馬の掲示板ともなるとどうしても持論語りとか対立煽りとか誹謗中傷とかが現れてきて荒れがちだ。最近グッド/バッドの投票ボタンが出来たのだけど、この世にはバッド評価を集めるために掲示板に書き込む人達がおるんやなぁとちょっと悲しい気分になった。  さて閑話休題、こういう匿名掲示板には、特有の文体のようなものがあるのだろうと思う。そして外側にいる私達には同じような文体で匿名掲示板に書き込

成れの果て

 きっとあなたも知っているであろう日本有数の大ベストセラーの作者であり、しかしその後は特…

Lousism
1年前
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物語を可視化する

 世界に「眼に見えない物語」が溢れているとして、私達のような物書きには二つの道が与えられ…

Lousism
1年前
2

眼に見えている物語

 「物語」は小説や漫画や映画などといった創作物に限らず、無数に私達を取り巻き続けていると…

Lousism
1年前

原発が爆発したんや

 あれは、結局誰の話だったのだろう。誰かのお父さんだったと思うのだけど、とある男性が当時…

Lousism
1年前
1

影響を受けたくないんです

 所属していた大学の文芸部に部外から作品を持ち込んできたひとがいて、まぁ普通に全然詰まら…

Lousism
1年前
3

印象派的な

 印象派的な小説は可能だろうか。  印象派という言葉もまた、例えば純文学とかロックンロー…

Lousism
1年前
1

粗筋が書けない

 自分の作品の粗筋が書けない。  サークルの宣伝が下手なのは自覚してるのだけど、その一因になってるのがこれである。粗筋が説明出来ないから宣伝文句が変な方向に走って自滅する。そのうえ、説明出来ない部分を理念的な言葉で補ったりするのは欺瞞なんじゃないか、というスタンスなので差し障りない綺麗事も吐けない。ブース設営のセンスもないし、常駐してるのはいつも退屈そうな顔をした無駄に背が高い猫背が一人、もしかしてなんか得体の知れないサークルと思われて怖がられてんじゃないか? とすら考えて