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子供のためのオルセー美術館(19)エメラルドの海、100年前の今日もだよ


ここは ブルターニュのみなとです。

うみからもどってきたふねがたくさん
さかなはつれたかな

浜辺はまべには

白いぼうしに黒のドレス
ブルターニュの洋服ようふくの人たち
赤ちゃんもいます。

そろそろかえる?

かえったら
バターたっぷりのガレットをやきましょう。


さまはもうすぐ エメラルドのうみなか
あとすこし まだ しずまないで

みんながおうちかえるまで



FERNAND LEGOUT-GÉRARD 1856-1924
Port de pêche vers 1905
Pastel sur papier
フェルナン・ルグー=ジェラール 1856-1924
漁港 1905 パステル画


ブルターニュ地方にはむかしからのキャラクター
ベカシーヌがいます。マンガ(バンドシネ)になってるよ

Bécassine à Clocher-les-Bécasses

1903年にこの町に定住したジェラールは、漁師や伝統的な衣装を身にまとったブルトン人女性たちのコミュニティを表現することが、彼の得意とする主題となった。このパステル画では、水辺でそこに住むすべての世代が一堂に会し、ヘッドドレスの白とドレスの黒を調和させる夕暮れに、画家はその瞬間をとらえ驚くようなパステルのターコイズグリーンを使って、夕暮れの金色に輝く空を表現している。

musée d’orsay 

オルセー美術館企画展ビデオ 30秒

オルセー美術館企画展「パステル画ミレーからルドン」の動画。YouTube自動翻訳で日本語選択可

パステル
パステルは、顔料に粘土やカオリンなどの白色充填剤を混ぜたもので、結合剤(通常はアラビアゴム)は、色のついた粉をアマルガム化させる。使用するつなぎの種類と量によって、パステルの硬さが決まる。パステルは、準備や乾燥の時間を必要としない「クリーン」な技法である。レオナルド・ダ・ヴィンチは、恐らく1499年にフランス人のジャン・ペレアルによって始められたと思われる、この「乾式彩色法」を最初に使った一人である。
このメディウムは時間が経つと壊れやすく、保存上の問題がある。ある種の顔料は光で劣化し、カビが発生し、ほこりは大敵である。また、振動に非常に敏感で、わずかな衝撃や傷が「パステルフラワー」を傷つけてしまう。
そのため、ガラスで保護し、弱い光に当てなければならない。

Musée d’orsay 

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