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自分へのご褒美にバレエ公演のチケットを買った

自分へのご褒美といえば、ここ最近はもっぱら【食】である。

美味しいご飯、肉、魚、お酒・・・ケーキ、アイス。。。
週一で行っている産後ヨガの効果も虚しく、体重はうなぎ登り、代謝はだだ下がりの今日この頃である。

こんな私なのだが、今日ちょっとした革命が起きた。

育児も家事も、もうすぐ復帰する仕事の準備も、フル回転でなかなか頑張ってるよね!私!という気分になり、自分にご褒美を送ろうと思い立った。

そのご褒美とは、人気店のスイーツでも美味しい肉でもなく、【バレエ公演】!なのであった。

先日記事に書いたが、私の中で長年眠っていたバレエへの憧れやら情熱やらが、実に四半世紀近くの時を経て目を覚ましたようなのである。

バレエの舞台をずっと観に行きたいと思っていたが、様々な事情を理由に二の足を踏んできた。
それが今日、遂に踏み出すことができたのは、映画「ボリショイバレエ 2人のスワン」がきっかけ。

先週までもはや生活の一部であり、なくてはならない存在であった米ドラマ「THIS IS US」が終わってしまい、心にぽっかり穴が空いていた所、なんと無しに観てみた作品だが(しかもロシア映画。珍しい)、これが結構良かった。

ストーリーは青春モノで、泥沼でも訳アリでもない、秘密や衝撃的結末もない、笑いもない、普通にライトに楽しめるものだった(注. けなしている訳ではない。ただTHIS IS USにどっぷりハマった後だとやけにあっさり感じたが、笑)。

しかしこの映画の見どころは何と言ってもバレエ。それはもう美しいのなんの。
久しぶりにバレエの世界観に魅せられて、思い切ってチケットを買うに至った。

思い立ったが吉日とはこのことで、かの熊川哲也氏のKバレエカンパニーが東京で「白鳥の湖」をやるとのことである。只今絶賛チケット発売中、これを観ない手はない。

あいにく既に良い席はほぼなくなっていたのだが、それでもなんとかS席をゲットし、本気で観に行く覚悟が決まった(S席とはいえかなり後ろの席で舞台は遠いが、同じく残っていた2階や3階の後部席よりはましだろう)。

「白鳥の湖」はもはやバレエの代名詞ともいえる作品で、ど定番であるが、私の最も好きな作品である。
チャイコフスキーの天才的な音楽と、天才的にそれにマッチした振付は魂が震えるが、「白鳥の湖」はなんだかもう別格である。

実は来月は、新国立バレエ団によるコッペリアも上演される予定で、こちらはコスパが良いバルコニー席が若干残っていたのでかなり迷った。
が、コッペリアはそれほど好きな演目という訳ではないので、そこはやはり観たいものを観ようと思い見送った。

【良い席でお得に観れる、それほど興味ない作品】か、【悪い席で割高だが、ずっと観たかった最高の作品】か。判断力が求められた。どんどん席が埋まるので、限られた時間での適切な判断ー仕事並みに疲れたが、自分の判断に間違いはないと思えた。
なんだか仕事で重要なミッションを果たしたような爽快感が背中を駆け抜ける。

◇◇

恐らく人生最後の育休がもうすぐ終わる。
育休からの復帰という人生の節目も、恐らく今回が最後。
ドラマ化必至波瀾万丈妊婦生活から始まり、無事に産まれた娘がここまで元気に成長し、もうすぐ保育園という人生最初の社会デビューを果たすのだ、実に感慨深い。


ここまでよくぞ頑張った、お疲れ様!と、今のところ誰も言ってくれないので(笑)もうこの際、
今まで気にしていた時間だの、子どもの世話だの、お金だの、そういうものを一切取っ払って、自分で自分に贈り物をしたくなった。

我ながら、今まで自分に与えてきたご褒美の中で間違いなくNo.1だと思っている。
あっぱれ、自分。

平日のため、娘は一時預かり施設に預けて出かける。罪悪感が少しもないと言うと嘘になるが、罪悪感よりもワクワクが勝る。そしてようやく【自分を優先できた】ことに、自分で感動している(大袈裟)。

3月は考えるだけで少し憂鬱になるのだが(4月から始まる新生活に実は戦々恐々としている)、この楽しみなイベントのおかげで胸が躍っている。

春はもうすぐそこまで来ている。




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