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アンドロイドは。

睡眠を薬でコントロールする。
それが私の日常。
夜は睡眠薬を飲み、
昼間は覚醒を促す薬を飲む。

薬もなくまともに寝たのは
最後いつだったろうか。
薬もなくまともに起きて入れたのは
最後いつ…。

2度と戻らないこと。
考える必要もないこと。
人間らしく生きるって
なんですかね。
『私はアンドロイドなんだ』
って思っているとずっと気が楽。

他に別の病気の治療薬もある。
おそらく肝臓はイカれているだろう。
ナルコレプシーの薬を飲み始めてから
血圧も高めになった。

全部どうでもいい。
早く消えてしまいたい。

専門学生時代、医療系だった私は
中途障害の方の苦しみを学んだ。
何らかの病気で失明した人は、
死を選ぶことが多いと教わった。

それは容易に想像できた。
苦しみは計り知れないだろうと
胸が痛かった。

それに似た苦しみに
襲われるようになった今、
死を考えるのは当然のことだと
はっきり理解できる。

私が死んでも誰も泣かない。
それが唯一の救い。

もしこれを読んでくださってるあなたが、
明日から眠りで悩むとしたら…。
どう思うでしょうか。

仕事中、ありえないシーンで寝てしまい、
激しい叱責を受けました。
起きられない、寝てしまう。
それだけで仕事を辞めるしかなかった。
生活保護の支援なんて
本当にギリギリの支援で、
人の尊厳とは何なのかと怒りを覚えた。

何より、孤独になったことが
1番苦しかった。

ある日、思い立って
『孤独』という言葉を検索した。
興味深い記事があった。
『孤独はタバコと同等の心身への害がある』
と書いてあった。

タバコの方がやめられるから
まだいい。
禁煙治療だってある。
孤独は治せるものなのですか?

私は今日も笑顔を貼り付けて
生きていく。
人と一緒にいる時だけ
少し苦しみを忘れられる。
でも、弱みを見せることはできない。

不意にいなくなってしまうことに
恐れを抱いてるなら
まだ生きていくのでしょうね。

いっそアンドロイドに
してくれたらいいのに。


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