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たやすいことではない

昨日区役所に療育の受給者証を発行してもらうべく出向いた訳です。事前の電話では担当の方がお休みという事でセルフプランを立てて申請だけでも可能と言われ、事は早い方がいいと思ったのですが、、、


30分待たされ、番号を呼ばれたので「療育のための受給者証を申請にきました」と伝えると初見の窓口の男性は「医師の診断書はお持ちですか」と言った。事前の電話で診断書がなく意見書しかないと伝えると一応持って来て下さいと言われたので「この意見書で発行してもらえると聞いたのですが」と意見書を渡す。すると男性は「これは診断書じゃないですし意見書というよりは見解書ですね」と一蹴。「とりあえずせっかく来てもらったので申請の書類は書いてもらいますが1時間ほどよろしいですか?」と言われた。しかしこの初見の男性に話が通じない嫌な予感しかしなかったので1時間も捧げるのも苦痛だと感じ「担当がいる時に申請します。診断書が必要ならその手配もしたいですし、、」と言うと「書類だけでも書いてもらいます」と男性は話し続けた。


3歳の時、保育所で指摘された息子の気になる行動。お家では問題ではないけれどももしかしたらこれからの集団生活で子供が困っても困ったと言えない状況になるかもしれない。そんな危惧から区役所の保健師さんや心理士さんに2年近く相談している。診断がつけたい訳ではない。ただ息子の特性をいろんな角度から分析したりいろんな専門分野の方からお話を聞くことで見えなかった事が少しずつ見えてきて私も気持ちが楽になって子育てできているし何より子供が一番楽しそうだ。ここまできてようやく振り返ると大きく心が折れる様なこともなく育児が楽しいものと思えたし息子との関係が良好であると言える。しかし終わりはない。次は小学校。うまくいってると思っていても小学校の中で気になる行動を取らないか私も少し心配だと思う。でもそこまでネガティヴな気持ちはない。どう転んでも、学校に行っても行かなくてもいろんな選択肢を与えられる様に日々勉強しているし、今の幼児期にできる事はしておきたい。それはどの親御さんでも思うことだと思う。


一通り文書を作成した後、「何が理由で療育を受けようと思ったのですか?」と聞かれた。何故この人にそれを伝えないといけないのだろう。ここまで至った経緯を見ず知らずの人に伝えるには気力と時間が足りなさすぎる。そんな質問を埋める欄もないしそれは担当の方が一番理解してくれると思うのだが。そしてどう考えてもこの男性には業務的な理解は得られたとしても、親子間の程よい感覚での悩みを考察できてさらに的確な言葉を届けてくれる様には思えない。業務のための確認作業に自身のもっともプライバシーな悩みをいきなり話さないといけないなんて聞いたこともないし絶対避けたい。例えそれが初見ならではの個人的な嫌悪感だったとしても無理をする必要はどこにもないと言える。


「療育なんて必要なさそうですけどね」と男性は言った。


私は耳を疑った。

聞き取り調査の様な質問項目がある。「危害を加えないか」「異様なこだわりはないか」「生活の中で支障をきたす行動はないか」そんな内容だった。息子はどれも当てはまらない。診断書もない。男性は続けた。「この意見書を読むだけではお子さんに療育が必要ある様には思えないですね。そもそも療育とはお母さんから希望される方が少なくてですね、こちらから手帳が必要なので申請して下さい、受給者証を作って下さいと勧めるものなんですよ」と言った。え、そうなんだ。療育に行った方がいいと言われてる方がたくさん待機しているのか。目に見えてわかる事が前提なのか。私の様なケースはレアで、自ら障がいがないのに療育を強く希望しているだけの人の様に映るのか。おかしいな。発達相談にはいろんな人がいていろんな悩みがあって見えない事も多いからみんなで見ていくのではないのか。息子のことでたくさん考えてきた事、相談してきた事はただの考えすぎなのか。息子がこの先、困る様な事が起きて目に見えて分かってから相談に来るべきだったのか。手厚くと考えて動いてきたのは無駄だったのか。


じゃあ、息子のこの先は?


そんな事提言してくれる訳もなく。住民票を発行するため、資料が揃っていないし使用用途が薄いから発行できないかも、っていうノリで言われている事は分かっている。悪意はない。が、児童福祉の窓口にはこの人、向いてない。きっとこんな思いしたの私だけじゃないと思うな。


「不足書類については把握しましたが、今日初めて会ったあなたに私たちの何がわかるんですか。担当の方とお医者様にずっと相談してきたデリケートな内容なので、あなたに精査される必要はありません。担当の方からの連絡を待ちますのでもういいですか?」と言って逃げるように去りました。


そんな訳で、こんなことくらいではへこたれないよ。まだまだやれる事はあるはず。とりあえず息子の大好きな絵本、内容はランダムで借りてきたのでたくさん読み聞かせして楽しい時間を過ごす。


※この区役所の児童福祉の窓口の男性の中にはとても親身になって話を進めてくださる方もいるのだ。こちらの要件に対して気遣いのできる人。不安な気持ちをそっと理解してくれる人。区役所の窓口の人たち、そこで勤務する前に百貨店の案内やホテルのコンシェルジュ、マクドナルドのレジで接客業を学んだ方がいいと思うな。

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