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“餃子” で振り返る 人生史


何を隠そう、
餃子はだいすきである。

そんな中、noteでぴったりのお題を見つけた。
「#餃子がすき」。

餃子愛を語ろうと、
いろいろ振り返ると、
人生のいろんな場面での
餃子が次々とよみがえる。

そこで今回は、これを機に
”餃子” で人生を振り返ってみることにする。


まず、こどものころ。
我が家の定番の夜ご飯のひとつは
「幸楽苑の冷凍餃子」。

にんにくがガツンと効いた
小ぶりの餃子は、
こども達に大人気。

曜日や期間限定でよくセールをやっており、
当時約30個入りで500円と、
おどろくほど安い。

安くて美味しくて簡単な餃子は、
こどもも、ご飯を作る母も
家族みんなを幸せにしてくれた。

次に、調理実習。
小学3.4年生頃だったか。

小学校で年に一度の
父兄参加の調理体験がある。

毎年どの学年も
カレーを作っていたが、
私たちの学年には
パキスタンのハーフの子がいて、
イスラム教徒。

お肉が食べられないことを考慮して、
私たちの学年は
餃子を作ることに。

餃子なら、お肉を入れるタネと
野菜だけのタネを分けやすいし、美味しい。

友達と、友達の家族と
おしゃべりしながら
自分達で包んで焼いた餃子は
たのしく、美味しかった。

異文化理解と
優しさの詰まった餃子の思い出である。


小学校高学年のとき。
地元から餃子の街、宇都宮まで、
車で約1時間。

当時習っていた囲碁の大会が
2.3ヶ月に1回、宇都宮で行われる。

あるとき、大会で優勝したご褒美に、
何か宇都宮をたのしんで帰ろうと
餃子屋さんに行くことに。

これが、初めての
「餃子専門店 正嗣」だった。

昼の15時ごろなのに、行列。
宇都宮の人は、おやつの時間に
並んでまでここの餃子が食べたいのかと、
おどろいた。

食べてみると、
あまりの美味しさに、衝撃を受ける。

それからというもの、
大会で頑張ったあとは
「正嗣」に行くのが定番に。

優勝すると、
今日は正嗣だ!とよろこぶほど。

メニューは焼き餃子と水餃子のみ。
ライスも生ビールも、
チーズや大葉などのトッピングもなし。

宇都宮餃子の有名店は多いが、
正嗣はメディア露出もなく、
全くこびないカッコよさ。

そのため県外の人には
あまり知られていないが、
宇都宮の人は「正嗣」が一番好き
という人が多い。

何回も通い、常連さんの見よう見まねで、
「焼き2、水1」
(焼き餃子2人前と、水餃子1人前の注文)
とドキドキしながら注文し、
だんだんと手馴れて言えるようになったときは
うれしかった。

レジにいるスタッフさんは、
持ち帰りをどんどんさばき、
空き時間は持ち帰り餃子の箱を
ひたすら組み立ている。

持ち帰りも大人気。

その横の厨房で
ひたすら餃子を焼く店主のかっこよさ。

野菜たっぷりで、シンプルながら、
薄皮でパンチがある。

原点にして頂点。
一番大好きな餃子である。

大学生のときは、
ポートランドに1年間交換留学を
させてもらった。

ポートランドにも
ピエロギと呼ばれる
餃子のような食べ物があり、
定番料理の一つ。

ピエロギは皮の分厚い
水餃子のようなものが一般的で、
これはこれですごく美味しい。

でも、あの日本のような
焼き餃子がどうしても食べたくて、
夜も眠れなくなった。

薄い餃子の皮が
ポートランドには売っていなく、
一生懸命、作り方を調べて
皮から1から全て手作りをした。

異国で一人暮らしをしていた
わたしの中の、故郷の味である。


社会人になり、
福岡で働くことに。

そこで「ぎょうざの丸岡」と出会う。

餃子の消費量が、
宇都宮餃子、浜松餃子と並んで
ダークホースで急きょ浮上した宮崎。

どうやらその理由は
宮崎のぎょうざの丸岡らしい、と
名前は耳にしていた。

お取り寄せと店舗の持ち帰り限定。
なんと、福岡空港の近くに店舗があった。

それを知らず、あるときたまたま
空港の近くに住んでいた友達が
家に遊びくるときに、

家の近くに美味しい餃子屋さんがあると
手土産で持ってきてくれたのが
丸岡のぎょうざ。

めちゃくちゃ美味しい…。

栃木県民として悔しいが、
めちゃくちゃ美味しい。

それ以来、わたしも自分で買いに行ったり、
友達も家に泊まりにくるときに
また手土産にしてくれたりと、
わたしたちのお泊り会の思い出の
1ピースとなった。

仕事の休みで尾道をひとり旅していたとき。
宿のグルメ通で酒好きのスタッフさんに、
餃子がめちゃくちゃ美味しいお店があると
教えてもらう。

「中華小皿 うーろん」

大ぶりの餃子に、
溢れ出る肉汁。
みそだれを付けて食べるのだが、
これがまあ美味しい。

福岡から京都へ引っ越すときに、
車で旅をしながら移動したが、
ここのうーろんの餃子がまた食べたくて
尾道に寄ったと言っても過言ではない。

約1年ぶりに食べたが、
やはりとんでもなく美味しかった。


社会人になり、忙しい日々もあった。
自炊も全然しなくなり、
インスタントラーメンや冷凍食品ばかり
食べていた。

休みの日は疲れすぎて
1日中、部屋から出ず寝ているという
廃れた生活。

そんなとき、休みの日に
無心でキャベツを切り、
餃子を大量に包む。

手作りで、大好きな食べもので、
疲れず無心でできる餃子作りの作業は、
わたしを人間たらしめてくれた。


会社の仲良くなった先輩が、
福岡の美味しい餃子屋さんがあると
飲みに連れてってくれたのが
「あご出汁餃子 ゆでタン さんじ」。

大ぶりでモチモチの皮に、
小籠包のようなあご出汁の肉汁。

ものすごく美味しい、、。
しかも、ハッピーアワーでは、
破格の値段。

それ以来、よく
ここのハッピーアワーで
餃子2人前と生ビール2杯を
さくっと一人飲みした。

韓国から友達が遊びにきてくれたときも、
普段よく行くお店に連れてって!と言われ、
ここ「さんじ」に連れてきたら、
ものすごく美味しい!!!と
めちゃくちゃよろこんでもらえた。

2週間前は、ネパール人の友達が
ネパール料理のお店に連れていってくれた。

ネパールの定番料理、
「モモ」。

小ぶりな水餃子のようなものに、
少し辛いタレを付けて食べる。

餃子は万国共通で
美味しいものだと再認識。

もうすでに、この美味しいモモがあるならと、
ネパールにいつか旅に出るのが
たのしみである。


という風に、
思い返せば、餃子は皮のように、
人生のいろんなことを
包み込んで、共に歩んできてくれた。

肉汁のように、餃子への愛が
溢れ出てくる。

ときには、異文化と優しさに触れて、
ときには、共に作り会話をたのしみ、
ときには、故郷を思い出させ、

ときには、頑張るモチベーションとなり、
ときには、無心で心に寄り添ってくれ、
ときには、思い出の味になり、
ときには、旅のきっかけになる。

餃子とは、
なんとも懐の広く、奥深いものか。

餃子よ、いつもありがとう。

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最後まで読んでくださり、
ありがとうございます♡

餃子好きなあなたへ、
このお話の中に出てきたわたしの思い出に残る
大好きな餃子のリンクを載せておきます。

ぜひ、ご賞味ください。
では、また!

  • 原点にして頂点。宇都宮餃子「正嗣」

  • 安くてうまい、家族で大好きだった冷凍餃子「幸楽苑」

  • 宮崎のお取り寄せ、持ち帰り専門店「ぎょうざの丸岡」

https://www.gyo-za.co.jp/


  • 尾道の絶品みそだれ餃子が食べれる「中華小皿 うーろん」

・福岡の激うま(神ハッピーアワー)あご出汁餃子
「あご出汁餃子 ゆでタン さんじ」


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