少し慣れてきたバンコクの日々

【トイレ】
タイに来るのは7年振り。
タイのトイレも7年振りである。

タイのトイレは、詰まってしまうので
トイレットペーパーを流せない。

なので、トイレの隣に設置されている
シャワーウォシュレットで流してから、
ペーパーで拭き、ペーパーをゴミ箱に捨てる。

タイ初日。
日本のいつものクセで
ペーパーを流してしまう。
最初は少し抵抗があるも、
シャワーウォシュレットをやってしまえば
気持ちがいい。

3日目。
ウォシュレットに慣れてきて
これ無しでは物足りない。
流れるように使いこなす。お手の物だ。
しかし、寝起きはついつい
日本のクセで、そのまま拭いて流してしまう。

5日目。
寝起きでボーッとトイレに行くも
ウォシュレットをして
ペーパーをゴミ箱に捨てていた。
体が覚え、タイのトイレに順応している。
うれしかった。

ちなみに妹はまだ
寝起きは流してしまうらしい。
7年前の経験が活きて、
順応が早いのかもしれない。

【ごはん】
ごはんは基本的にちょっと辛いか辛い。
たまにパリパリ麺やチャーハンなど
全く辛くないものがあるとうれしい。

日本では辛いものが苦手で
ピリ辛以上はいけなく、
好き好んで辛いものは食べないわたしたち。

ところがタイでカレーやら
スープやらガパオやらを食べているうちに
ちょっともうちょっとだけ辛くても
美味しいかも、なんて生意気にも思えてきた。

蒸し暑い気温に、
甘酸っぱ辛いごはん。
なぜこんなにも、この土地の食べ物は
その土地の気候にぴったりなのか。

ベトナムのあっさり味ともちょっと違う。
油っこくて、甘酸っぱ辛いタイの味は
タイの気候にぴったりなのだ。

日本で同じものを食べても、
全然違うのである。

その土地で育った食材の、
その土地の気候で食べる現地ご飯は
格別美味しい。旅の醍醐味だ。

頭と口は辛さをたのしんでいるも、
お腹はそうはいかないらしい。
毎日戦ってくれている模様。


【宿】
基本的に宿のリビングにいる時間が長い。
日中は暑くて出歩けず、
夜は治安が心配なので早めに帰る。

初めは暑くて、リビングでは
エアコンを付けさせてもらっていたが、
今はドアと窓を開け、
大きなうるさい扇風機の風が心地よい。
おばあちゃん家の夏休みを思い出すような
時間が流れる。

今はこの生ぬるい暑さが
心地よく感じ初めている。

【道と人】
横断歩道を渡るとき、
タイの人は意外と親切に
歩行者を優先してくれる。

横断歩道はあるが信号がない道が多く、
信号待ちをしているといつまでたっても
渡れない。

車が少なくなったタイミングで渡り出すと
結構車やバイクがスピードを緩めてくれて
渡りやすい。

ハノイを歩いたときは、車最優先。
凄いスピードで進み、全く渡れない。

轢かれる覚悟で道路に出て
少し車が緩んだ好きに走って渡る。
命がいくらあっても足りない感覚だったが、
タイの方が歩行者に優しく感じた。

今もたまにボーッと信号待ちをしていると
おっと、ここの道路は信号はなかったと
気が付いて、左右を確認して渡り出す。

大きい道路でも信号がない道が多い。

人もみんな親切である。
バンコクの本当の中心は分からないが、
宿の周りはうるさすぎる客引きなどは
あまりいない。

レストランも、辛くないか聞いたり
メニューのことを聞くと
みんな色々教えようとしてくれる。

アロイ、アロイと言うと喜んでくれ、
両手を合わせてコップンカーと
お礼を言ってくれる。

タイの、両手を合わせて、
相手の顔をみて微笑みながら
コップンカーというお礼を言う文化は
いつも幸せな気持ちで満たしてくれる。

心のこもった丁寧なお礼。
日本では、ありがと〜と
雑に流してしまうお礼も、

こんな風に伝えれば、
受け取り方も感じ方も変わる。

素敵な文化だなと思った。


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