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ざわつく気持ち



むかし昔、小学生だった頃の話

ある雑誌に投稿した短歌が、賞をいただけると連絡が来た

本の虫で、国語だけは飛び抜けて(?)
できる子供だったので、ふふん、なんて思いながら喜んだ

その後、当日雑誌に掲載された短歌を見て
衝撃を受ける

言葉の並びが入れ替えられる

私が作った短歌じゃない

違うし
これ、私の書いたやつじゃないし

勝手に書き換えられたことへの憤りは
喜びをかき消し、子供心を傷つけた


今、ある仕事で報告書を書くことがある

標準がある内容なので、言葉選びも難しい
提出してから修正がかかることも知っていたが
それを見てざわつくのが嫌なので
意識的に見てこなかった

昨日、修正されてからの文章を確認した

あかん

やっぱり、納得いかない


卒論では、何度も修正がかかる体験もしてるから
そんなことは普通にあると思っているけれど

それとは違うザワザワをあえて言うなら
「その言葉ならびだと、理解しにくいやん!」

なのである



わかってる
基準があるんだよね

でも、
簡単に伝わることを、より難解にして伝えてない?

難しいことをわかりやすく伝えることが
大切なんじゃない?


子供ではない今の私は
修正された文章を、再修正するという暴挙を敢行した

まあ、標準がある仕事だから
大人のする仕事だから、申し入れはしてみよう

ざわざわ
ザワザワ

この気持ちのルーツを見つけたので
数十年越しの猪鹿、いやトラウマを

克服する機会がやって来た

そう思うことにしよう






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