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壮大な景色が心と体にもたらす効果

昨日は午後になったけど、決めていたとおりウォーキングに出掛けた。

良いお天気で、気温もちょうど良く、風が気持ちよくて汗もそんなにかかなかった。

私はいつも家の近くの河川敷をウォーキングする。

引っ越して来る前は、川が近いということで少し氾濫の不安とかもあったが、でも今はこの土地をとても気に入っている。

河川敷は、ウォーキングするのにぴったりの場所だ。

街中を歩くより、断然ストレスがない。

まず車が走っていない。
たまにパトロールしている車を見かけるが、ほぼ走っていない。

もちろん信号もなく、止まることなく歩き続けられる。

人も少ないので、自分のペースで歩くことが出来るのだ。

私は此処に来るまで、ウォーキングというものをしたことがなかった。

川や空や原っぱを見ながら歩くのが、こんなにも気持ち良いということを、此処に引っ越してきて初めて知ったのだ。


平日は本当に人が少ない。

誰も前にいない一本道を歩くこともある。

そんな時は贅沢に道のど真ん中を歩いてみる。

そして雲ひとつない空を仰ぎながら、目をつむり数秒間歩いてみる。

するとこのまま空へ登っていけるような…、空へ続く階段を登るような、とっても不思議な感覚になったりもする。

日が当たり、草がキラキラ光る。

辺り一面に咲いているぺんぺん草でさえ、愛おしくなる。

それを美しいと思う自分がいる。

「みんな元気ー?」
などと、心の中で聞いてみる。


そして太陽が少しずつ翳りだし、遊んでいた人達も少しずつ家に帰っていく。

いつもは1時間ずっと早めのリズムでウォーキングしているが、昨日は最後の15分程だけは、ゆっくりと散策しながら歩いてみた。

空の青と葉っぱの緑、そして水面のキラキラに囲まれた空間で、草花や鳥の動きを観察しながら歩いた。

その時間がとんでもなく有意義で、自分でも驚くほど貴重に思えたのだった。

歩くという運動行為が心身のために良いのは理解している。

しかし目に入ってくるこの壮大な景色の力が、相乗効果によりさらにパワーアップして、私の心と体を癒やしてくれているような気がする。

この景色に囲まれてするウォーキングは〝マインドフルネス〟と少し似ていると思った。

〝無〟に近い状態になるのだ。

それまでの心配事や悲しみや怒りから解放され、目の前にある真っ直ぐな道を進んでいくという行為に集中し、さらに自然の力を体に吸収しながら〝生きている!〟と実感できるのだ。

「つらい時や悲しい時は、此処においで」

帰り際、お日様や川や空、お花やぺんぺん草たちが、私に優しく、そう囁いてくれてるような…
そんな気がした。


「ありがとう。また来るね」

私は心の中で微笑みながらそうつぶやいた。




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