「自分が自分である時間」を増やすために、私は本当の快適を探した。
【注意】
記事内で紹介する手法や考え方は、書籍を参考にした個人の経験に基づく内容のため、専門機関による監修を受けていません。医学的根拠に乏しい内容が殆どなので、専門機関のアドバイスを基に行うことをお勧めします。
「自分が自分である時間」とは?
これは私が勝手に作った造語で、言うなら「自分らしく居られる時間」あるいは「自分が快適で心地いいと感じられる時間」を指します。
よく聞くようになったウェルビーイング(well+being)や、医療用語のQOL(Quarity of life)の状態で過ごせる時間かもしれません。
私が「冬シーツふかふか、タオルふわふわに替えることは、自己愛なの?」と気づいた時、自分の生活用品が実家のおさがりかつ、減価償却をとっくに終了しているもの、快適でもない状態のものばかりでした。
果たして、これは「自分が快適で心地いい」と感じられる環境でしょうか?
答えはNOです。
「自分が自分である時間」を過ごすと?
1.自分の好きなことが効率的に楽しくできる。
自分の快適で心地いい環境で生活すると、自分が好きなことが効率的にできます。わたしは考えを調べてまとめることが好きなので、自室にある本棚とデスクを効率的に動けるようにまとめましたし、空腹と寒さが弱点なので、温かくておいしい食べ物がすぐ食べられるように調整しました。
お金は確かにかかりましたが、自分の好きなことをこなす時間は、短時間であっても機会をたくさん過ごしたいと気づいてから、自分の中で大切にしたい、優先度が高い箇所を重点的に変えました。
2.ありのままの自分を把握しやすくなる。
自分が快適で心地いいと思うことは何か、不快なこと・ストレスに感じることは何か分かれば、不快なことを避けて自分の快適な空間で過ごすことができます。
そもそも快不快を列挙することは、自己否定ではなく、ありのままの等身大の自分を客観的に見られるので、何がしたいのか、持ち味は何かなど把握できるようになります。
3.自己否定由来の理想像に違和感を感じるようになる。
今の自分が嫌だからこうなりたい!と考えた姿と、快不快を分類して見えた姿が解離していることに気づけます。
自己否定から生まれた憧れが悪いことではないですが、(底辺の)恥じるべき自分と理想とする自分の間に、等身大の自分が不在になるため、理想像が現実離れになりがちです。ここに違和感を持ち始められると、等身大の自分からスタートした、なりたい理想像が設定できるようになるかもしれません。
4.「誰かに貰わないと満たせない」焦燥感が和らぐ。
自分に自信がないために、誰かから称賛を貰わないと不安だと思うのは誰にでもあることです。ただ、過剰に求めると自分自身が不安定になりますし、
人間関係にも少なからず影響します。私自身もこの状態で過ごしていた時期があったので、だいぶ苦労しましたし、同じような人に近づかれて大変な思いをしました。
いろんな人から「自分を満たせ」と教えられましたが、理解が難しくてできていません。ですが、今回「心地いいものを選んでいく」と、自分を満たす手段が1つ分かってから、具体的なアクションに繋げられました。
5.自分のプライベートエリアでより安心・安全を感じられる。
自分の軸で快適で心地いい空間で生活すると、そこが心身のセーフティゾーンになります。自分が無理をしなくても、不快を我慢しなくてもいい場所は、心も体も落ち着けるようになるので、自分が満たされやすい環境になります。
たとえ自分が困った状況になっても、ここならすぐケアできますし、自分の健康も守れます。自分は大丈夫と安心感が得られれば、誰かに依存しない(褒められない)と生きられない切迫感から離れることも可能です。少なくても、自分は社会のごみと思う機会は減りました。
仮説:「自分が自分である時間」量が少ないと、自己愛を育てにくいのでは?
なんとなく自己肯定感や自己愛が高そうな人を観察してみると、振る舞いや発言などが、(良くも悪くも)自信を持っていそうに見えませんか?
自分のために身なりを整え、身の回りのアイテムにこだわりを持ち、経歴や経験に確信めいた自信を持っている。そういう風に見えることがわたしにはあります。
もしかして、普段から「自分が自分である時間」を過ごしている時間量が、わたしよりうんと多いのかもしれないと気づきました。
自分を振り返れば、古びた鉄製の事務机が自分の机で、本棚とベッドは親がリサイクルショップで買ったもの。クローゼットなどはいつ自室に導入されたのか覚えていません。服もおさがりや中古で買ったものばかり。買ってもらえるモノなど、長子である兄と大きな”差”がありました。
つまり、自分で自由にできる環境・心地いい物はとても少なかったんです。
「自分が自分である時間」量を増やすには、自分が快適・心地いいと感じる中で生活すること。そのためには、環境とモノが関係しているのかもしれません。
やってみた快不快からケアへ転換する方法
快適・不快を列挙し、不快を減らす方法(セルフケア・コーピング)を探す。
自分の心地よさとストレス、快不快が何なのか全部考える。
物理・家庭環境・仕事・人間関係・経済環境・自分のこころなどの項目から、不快なことやストレスに感じている・困っていることを書き出し、不快を減らす・防ぐ方法(ケアアクション)を調べて書く。※ただし我慢するなど、つらい方法で解決しない。
快適・欲求・好きなこと・やりたいことを書きだし、それを増やしたり満たしたりする方法を調べて書く。
なぜ「快不快から考える」ことがマッチしたのか。
参考資料
もちろん、やる前に必要なこともある。
自分が精神的に参っているとき、どうしても今が高ストレスでどうしようもないとき、もしかしたら先にやるべきことがあるかもしれません。例えば精神的にやばいときは、落ち着けるよう紙に書いてみる、体をさする、筋弛緩法(きんしかんほう)で筋肉の緊張をほぐすなどがあります。落ち着いて必要だと思ったら、役所や病院、支援団体などに行ってみましょう。
また、「どうせ私なんて…」と思ってしまうのは、何かきっかけがあって勝手に浮かぶ考えかもしれません。いつもの/元気な時の自分はそう考えないのに、浮かんでしまう「どうせ」は、調子が悪くなる手前やホルモンバランスによるものかもしれません。
こうしたアクション、とくに「公助に頼る」のは遠慮なくやってほしいと思います。わたしはどうしても親に頼れないと判断した時、支援組織を通じて病院を紹介してもらい、カウンセリングが受けられるようになったので、小さなきっかけも侮れません。
コーピングと組み合わせて、元気回復行動プラン(wrap)を書いてみる
病院で教えてもらったケアプランの作り方です。
どんな状態の時にどんなケアが有効か。自分で把握できるので、紙などに書いて持ち歩いているとお守り代わりになります。また、自分の体調を客観的に捉えられるので、少しの不調もスルーせず「あ、書いた状態になってる」と気づけるので、あるとかなり便利です。
サイトを確認すると、基本的な3つの考え方と大切な5つの指針があり、自分は良い状態になっていい、治る希望を持っていい、自分の価値観で考えていいなど、大切なことが書かれています。心身がすぐれず自己肯定感が低いほど、自分の尊厳や価値が軽く捉えがちです。そうならないためにも「自分は良くなっていい」と信じるのは、とても大切なことだと思います。
生活改善向上委員会活動でやったことは?
準備体操)必要な日用品を新しいものに替える
例えば、タオル・バスタオル・箸類・食器・洗剤・トイレットペーパー・トイレマットなど、毎日触れるような日用品・消耗品を、自分の好みの色や触り心地、香りにしてみるのが一番気楽です。
あとは、収納代わりに使っていた空き缶・空き瓶・空箱を処分して、新しいちゃんとしたものに替えました。
最近おしゃれな日用雑貨を低価格で買えるようになったので、比較的かんたんにできます。※やる前じゃなくてもいいかも?
自分が快適だと思う空間・環境を列挙し、各部屋の定義や必要なものを決める
自分の快不快が分かると、それを軸に各部屋がどうあってほしいのかが見えてきます。台所なら簡単であたたかい料理がすぐできる、トイレなら衛生的で一人で考える場所であるなど、部屋にある小さなケースから大きな棚に意味を付けられます。
決まってしまえば、そこから外れたり過剰なものは不要と、判断しやすくなるメリットもあります。
エリア定義を基に、不要なものを処分&必要なものを投入する。
各部屋の意味を整理したら、必要なものを買って不要なものを捨てる段階に入ります。必要なものは自分の快適を増やすもの、整えるもの。減らすものは自分の快適を減らすもの、ストレスと繋がりかねないものなどが該当します。
わたしの場合、例えば、台所は空腹になったら温かくておいしいものを食べられることが第一なので、保存食の在庫が一目でわかることなどがあげられます。100均で食品ストック用のboxを導入して、パッと何があるか分かるようにしました。
不用品はとりあえず1-3年触っていないモノ、棚や入れ物からあふれているもの、どう見ても不要な物などを一番目立つ部屋に山積みにしました。そして、燃えるゴミ・燃えないゴミ・資源ごみの日にひたすら捨てました。思い出が見え隠れするものは後回しで、明確に「捨て」られるものを優先して捨てました。
捨てるのが躊躇するもの、例えば作ったアクセサリーなどは寄付先を探して郵送で送ったり、ばらして再利用しました。当時はまっていたものが埋没財産になる悲しさは人それぞれなので、「違う場所で役に立つ」と自分の気持ちを供養した方が、精神衛生上よいです。
苦手な家事の不快度合いを減らす工夫を考え、実験してみる。
苦手というか、嫌いな家事は皿洗い・掃除機掛け・自炊です。
皿洗いは100歩譲ってできるとして、どうしても無理なのが掃除機掛けと自炊。掃除機は音が嫌いすぎるし、自炊は自分が食べたいものが分からなさ過ぎて辛い。そう考えた時に、自分の心地よさに寄せていい!無理なものは避けていい!と割り切ってみました。
例1:掃除機掛けが苦手、特にうるさい音とモノをどける動作が嫌い
例2:自炊が苦手になったので、空腹時にすぐ補給できない。
まとめ:自分はケアされていいし、不快を減らしていいし、尊重されていい。
生活改善向上委員会と銘打って、自分の快適を考えて行動してみました。今まで困ってなけらばそれでいいと、ズボラに過ごしてきたので、アクションは人生初です。
やってみたら、自分を尊重していい、快適を求めていいと、みんなが当たり前に受け取っている、暖かな感覚が分かった気がします。それって、自分を大切にしていい、自分を愛することそのものですよね。
買ったものは100均がメインでもだいぶ掛かりましたが、それでも過ごす時間の質がかなり上がりました。空腹で寒かったら、温かい食べ物を食べていい。手作りが困難なら、手間を買って冷凍食品を入れてもいい…
めっちゃ『あつかったら ぬげばいい』じゃないですか…!
私は自分で工夫することはできていたのに、目指すゴールが「みんなみたいに普通になりたい」「普通の幸せを受け取りたい」と、今のわたしが嫌だから、自己否定から作っていたんですね。手段はいい線・いい質なのに、ゴール設定が最悪でした。
なので、手段はそのままかつちょっと変えて、ゴール設定を自分の快適にしてみました。
はちゃめちゃに気楽なんですよ!
「リリィさんってここが勿体ないよね~」って言われる度に毎度キレてましたが、自分を不快と思っていたので仕方ないと思いつつ、分からなかったんですね。自己愛というか自己肯定感をどうやって育てるか。
当たり前だから、言語化する必要なかった説。浮上です。
どおりで誰もうまく伝えられないわけだ。
というか私がその感覚を掴んでないだけなのですが。
ということで、生活改善向上委員会「第一回 片付け・収納・掃除編」は一応終了です。今後はくたびれた布団や小型家電を処分したり、細かな片付けをしたり…がメインになりそうです。今回くらい大きくテコ入れすることはないと願いたい!
もし、この流れでできるとしたら… 今後の生き方・働き方・過ごし方を同じように考えてみたいです。あれですよ、妄想クローゼット暮らし方編とか、断服式ならぬ断”ネガティブ”式とか、そんな感じです。
できるかな? とりあえず紙とペンで手を動かしてみよう!
おつかれ、わたし!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?