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コンソーシアムの方とお話しした

こんにちは!Recept代表の中瀬です。

最近はnoteのサムネイルを、noteのデフォルトの機能から記事と連想できそうなものを選んで使うことが1日の楽しみです。

先日DID/VC共創コンソーシアムでニュースリリースが出ており、日本の大きな動向として私も中の方とお話ししたのでそれについて。

中の活動や、具体的な事例については公開されている情報について、ふわっと触れるだけですが。

DID/VC共創コンソーシアムとは

日本でのDID/VC技術の普及にともなって形成されたコンソーシアムで、2023年10月に発足したものです。

設立と同時に、DID/VCの相互運用性についての議論をしており、その論点の整理や、どうすべきかの議論が行われていたようです。

こちらのプレスリリースにその内容が書いてありました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000147.000036656.html


中の人に突撃

同じ技術に関わるものとして、一度ご挨拶せねばということで、中の方にコンタクトを取り、弊社について、そして、コンソーシアムについてお互い自己紹介をしました。

大企業の中でも、2年ほど前からDID/VCに関して何がユースケースなのか?どこに収益性があるのか?を検討されていたようです。

DID/VCにおいて、発行者、保持者、検証者の3者を揃えて活用する事例の創出に苦戦を強いられてきたのが今までなのかという印象でした。

おまけに大企業で他にも事業がありながら、(過去の自分もそうでしたが)その企業の新規事業として、すごく大きな目標を達成しなくても別に生きられるので、めちゃくちゃコミットするとかはないのかなと感じました。(専業でやっていてうまくいかなければ死ぬわけではないという意味)


本質的かつ収益性のあるユースケース

DID/VCにおいて、本質的な意味を持ち、かつ収益性があるところはどこなのか?

これは難しい問題です。

本質的な意味とは、すなわち、DID/VCがないと困る、またはDID/VCによって圧倒的に便利になる、というものだと思います。

これにこだわって日本事例を見てみると、イベントVCの発行や、秋田犬の血統書などが発行されていることがわかります。

大きな事例(たとえば人口の1割の人が利用するようなシーン)でのDID/VC技術のユースケースで、しかも民間企業が提供する、となるとDID/VCの普及がグッと加速されると思います。

しかし、大きな事例は小さな事例の積み重ねから生まれるものもあると思います。

もちろんホームランをかっ飛ばす気ではいますが、小さな事例を作っていくことも大切ではあるかなと思ってます。


相互運用性を持った開発を

コンソーシアムでは、DID/VCの普及において、それぞれの企業がそれぞれに規格を決めて開発を進めると、今後企業がサービスを提供していく時に成長を阻害しかねないと考えておられるようです。

結局それぞれがバラバラに作ってしまったらVCの良い点でもある統一されたデータ規格、第3車検証という点の実現が難しくなってしまうので当たり前ですね。

A社で発行したVCはA社にお金を払わないと検証できない!というのがどこまでアリなのか、という話でもあるのかなと思いました。

ある程度のエンジニアリングができるのなら、A社にお金を払わなくても検証できる(DIDメソッド、リゾルバ)のような仕組みを作ることは普及していくにおいて必要な議論です。

一方、コンソーシアム内でも競合と言われる企業が参加しており、全てにおいて開示して議論する必要はないという建て付けになっているようです。
VCのこの情報は企業特有のものとして秘匿してそれが優位性につながる、といったような考え方もあるのかもしれませんね。

いづれにせよ、DID/VCはまだ黎明期の技術で決まっていない部分がまだまだあります。

今後新たなビジネスモデルや、ユースケースなどが出てくるはずなので超面白い業界です。

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