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ID.meという海外のIDTech企業について調べてみた【前編】

こんにちは!Receptの中瀬です。

ID.meというサービスについて紹介しようと思います。

このサービスはVC(検証可能なクレデンシャル)を用いたアプリで、海外では相当利用されているそうです。

本当かどうかは知りませんが、1億人以上のユーザーがいて、600以上の事業者が使っているのだそう。

https://www.id.me/wallet-overview


ID.meはどんなサービスを提供しているのか

ID.meは提供しているユーザー用ウォレット(ウェブブラウザでも使える)を介して様々なサービスをアプリユーザー、事業者に提供している2B2Cサービスです。

様々な側面を持ち合わせていて、どのサービスがどの程度受けているのか分からないのでまとめるのに苦労しましたが、以下のような使い道があります。


①クレデンシャル情報の利活用

軍人、医療従事者、学生専用のクーポン発行機能

Id.meが提供するウォレットに、学生証や医療従事者である証明書をVCとして持っていれば、ネットショップや店舗で提示するとクーポンがもらえるというものです。

アディダスとかレイバンズのような、有名ブランドでも利用ができて、かなり勢いを感じます。


結構利用できるユーザーが限られていますが、すでに学割などの施策を打っている企業からすれば、ID.meのユーザーがクーポンを認識してブランド強化につながるのであれば嬉しいですよね。

実際に、ID.meの創業メンバーに元軍人がいて、割引を受ける際に紙の証明書を見せていたところからこのサービスが始まったのだそうです。

公的サービスへのログイン


Internal Revenue Service(アメリカの国税庁)などの公的サービスの利用にId.meは利用できるのだそうです。

その他にも様々な州の公的サービスでのログイン機能を有していました。


就職マッチングプラットフォーム


就職マッチングプラットフォームとしてもVCを利用できるみたいです。

恐らく、職務経歴書などのVCを利用できるものだと思うのですが、掲載企業が1件しかなかったのであんまり流行っているようには見えませんでした。


②多要素認証機能


会社とか学校のネットワークにログインするときに必要になる、オウセンティケーターの機能も持っています。

よく見るとekycのようなサービスも展開している様子です。



③サービス横断したシングルサインオン

そしてもちろん、サービス横断のログイン機能も有しています。


色んなサービスがID.meからログインできるようになっています。

極めつけにはユーザーがどのサービスにどの情報を提供しているかを一覧化できるようになっているみたいです。


まとめ

ということで、1億人ユーザーを超える実績を引っ提げるID.meの動向には注目した方が良いですし、色々と学べることがありそうだなと思いました。

サービスの打ち出し方はVCでできることは何でもできますよって感じですね。

インタビュー動画やプロダクトの詳細ドキュメントもあるので次はもう少し掘り下げて記事にしようと思います。

ということで前編、終了。


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