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痩せ薬とコロナワクチンは似ているのか?


1月7日の朝、七草粥を食べる風習があります。

そもそも、なぜ七草粥を食べるのでしょう?

本来は、1月7日、前漢時代に 7種類の若菜を入れた汁物を食べて、

無病息災を願うようになったのが始まりです。

その後、江戸幕府が定めた式日の、

五節句として 1月7日の人日(じんじつ)、

3月3日の上巳、5月5日の端午、 7月7日の七夕、9月9日の重陽のうち、

1月7日の「人日」の日に行われる「人日の節句」の行事 となりました。

春の七草を入れて、お正月のご馳走に疲れた胃腸をいたわり、

青菜の不足しがちな冬場の栄養補給をする効用もあり、

この日に七草粥を食べるようになったのです。


そして現代、 正月休みに食べ過ぎて、太ってしまった人は、

ダイエットを考える頃でもあります。

しかしながら、痩せ薬に手を出す人もいるでしょう。

2型糖尿病を適応とするGLP-1受容体作動薬、

セマグルチドという薬は、 注射剤(商品名:オゼンピック)と

経口薬(同:リベルサス) として、すでに発売され、

その体重減少効果の高さから 「GLP-1ダイエット」を謳う

不適正使用の自由診療が 跳梁跋扈しており、

在庫不足による限定出荷が続いています。

さらに2023年11月16日には、 持続性GLP-1受容体作動薬として、

肥満症を適応とするセマグルチド製剤で

今度は 皮下注射の「ウゴービ」皮下注の薬価収載が、

中央社会保険医療協議会で了承され、

内服、静注、に加えて3つ目の剤形として

肥満症に 保険診療出来る皮下注射剤が登場し、

需要はますます高まっていくのです。

試しに「オゼンピック」「リベルサス」と検索すれば、

使用体験者の話や自由診療クリニックが 五万と出てきます。

希望する人もどうかと思うのですが、

それ以上に安易に処方する医師がいるのも現実です。

これら、GLP-1受容体作動薬を使ったダイエット目的の 自由診療で、

最も使用を勧められるのはオゼンピックで

内服薬より注射で確実に痩せられるからだそうです。

生活習慣を整えてダイエットに励む事には目もくれず、

注射を打ち続ける人が後をたたないわけです。


さて、コロナワクチンはどう似ているのか? ですが、

コロナ感染予防対策のため、

健康になって免疫力を上げるために

食事、運動、睡眠など生活習慣を整えることには 目もくれず、

コロナワクチンはコロナ予防薬かつ無料なので

接種券が来たらひたすら、うち続ける。


というのに似ているということです。

クスリには、必ず副反応があって、

それが必ずしもどのように出現するか分からない のですが、

そこは見ないで、無駄に努力はしないということです。

ここは、考え方の違いなので、変えられないですし、

そのチャレンジャー精神が医学を進歩させることも ありますので、

大いに讃えておきましょう。

また、メールします。


ドクターQ

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