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「なぜ毎日お風呂に入らないといけないの?」という娘の問いに考えさせられた話

ある土曜日の夜のこと。最近ますます口が達者になった娘(小学生)が、怒りをこめて発した質問に、母は一瞬、考え込んでしまいました。

皆さんならどう答えますか?

(母)「うーん。今日はお出かけして、外食もしたし、キレイにして寝たほうがいいやん」「お湯にしっかり浸かって温まった方がよく寝られるよ~」
(娘)「でも、めんどくさいし、入りたくないもん」「そもそもなんで毎日風呂入らなあかんの?別にいいやん!」

これが「そういうもんやから、ツベコベ言わずにはよ入れや~!」とか言っても、全然納得しないんですわ。この日は、「はよ風呂入れ!」「いやや~めんどくさい!」という、不毛な応酬が20分以上続いた後、最後はあえなく強制連行となりました。入ってしまえば、「キモチ~イ♪」とご満悦のご様子。「だったら早く入ればいいのに」と毎回思います。大人でもそうだけど、お風呂って、入るまでがやたら面倒臭い。そして、入るタイミングを逃すとちょっと腰が重くなる。

ところで、日本人って、だいたい、真冬でも毎日お風呂入りますよね。何でですか?習慣だから?リラックスできるから?やっぱり、ゆっくり湯舟につからないと、一日終わった気がしないんでしょうか?(かくいう私もその一人)

ここからは、アフリカ大陸の東南にある島国「マダガスカル」で暮らしていた頃の話。十数年前、私は首都で活動する青年海外協力隊員でした。水が大変貴重な中、提供して頂いた住居には、水道がちゃんと来ていて、大変有難かった。しかし「途上国あるある」で、お湯はもちろん出ず、お風呂は残念ながら「水シャワー」でした。毎日鍋いっぱいに沸かした熱湯を水で割って、ぬるま湯をぱしゃぱしゃ体に掛けて頑張ってしのいでいました。気候的には常夏とは言い難い場所で、冬は気温が6℃くらいまで下がり、結構辛かったのを覚えています。「どこでもドア」があれば、お風呂に入るためだけに日本に帰れるのに!と本気で毎日思っていました。

ここで「水を大切に」とか「今の環境に感謝して」とか言うのは、ちょっと違うかな。ヨーロッパあたりでは、毎日洗髪する人は稀だそうです。結局、お風呂なんか1日ぐらい入らなくってもどうってことないんです。もっと言えば、子どもが寝たあと「今日も母の務め果たしたわ~」と自分をほめつつ、その後の自分時間をゆっくり楽しみたいだけなのでは?とか考えてしまいました。

しかし、それを言っちゃオシマイよ。ここで引き下がるわけにはいかない!実はここ最近「風呂入れ~」「いやや~」のやり取りが頻発している。ちょっと甘えたいのかな?とも思います。娘はもう自分で体も髪の毛も洗えるので、基本的に一人で入浴させていて、ここ1年あんまり一緒に入ってなかった。ならば、いっそ、幼児時代を思い出し、ジョウロとアヒル隊長も加わって、楽しいお風呂タイムといきますか!(今度は逆に引かれそうですが)

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